マガジンのカバー画像

あたし論

36
インクルーシブな社会のための研究・実践をするなかで、考えたことを整理するために書きます。 ※個人の意見であり所属する組織と関係ありません。
運営しているクリエイター

2018年6月の記事一覧

私にあの子は救えたのだろうか-対人支援に関わる人へ-

私にあの子は救えたのだろうか-対人支援に関わる人へ-

虐待をした保護者も、ナタを振り下ろした人も、どこかで止められたのか?そのために私になにができたのか?をずっと考えている。遠い話ではない。ものすごく近い話。あまりにもいたたまれない事件で、ニュースで見るたびに打ちのめされる。そしてもっと自分にできることをやらねば、と思う。

対人支援を仕事としている端くれとして、常にできる最大限のサポートをしていたい、と思う。最大限にサポートをしたところでも防げない

もっとみる
無自覚な「条件付き」の「多様性の尊重」「インクルージョンの推進」への違和感

無自覚な「条件付き」の「多様性の尊重」「インクルージョンの推進」への違和感

「差別はよくない」「インクルージョンを目指すべき」と言葉で言うことはできるけれど、それを体現していくことはとても難しい。

よくあるのは、「インクルーシブな社会を作りたいけれど、一緒に働くのは難しい」や、「うちの子を差別して欲しくないし、差別はよくない。でもあの子はこのクラスにいるべきではない」といったケース。

not in my backyardというらしい。

「好きにならなくてもいいから、

もっとみる