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会議にチェックインの魔法

6年前に「チェックイン」という手法を知った。営業会議に外部のファシリテーターに来ていただいた際に、アイスブレイクとして使われた手法だった。

これが魔法。

それ以来、すぐに「チェックイン」を導入し、いまでは社内用語に昇格している(と思っている)。

チェックインは、ホテルや飛行機を利用するために行う手続きであるが、これを会議において行う。会議で行うチェックインでは、会議を始める前に、参加者にひと言ずつ発言してもらう。チェックインをしてもらうことで、場の雰囲気が柔らかくなったり、課題感が醸成されたり、関係性を高めることが出来ると実感している。

チェックインの特徴をまとめたい。

・自己紹介でチェックイン
今の気持ちでチェックイン
テーマに対して思うことでチェックイン
近況でチェックイン

自己紹介でチェックイン

アディッシュでは、毎週月水金に全拠点朝礼を開催している。5拠点100名以上の社員が参加する朝礼であるが、冒頭、2名がチェックインをしている。自己紹介、他己紹介や感謝したことといったテーマで、1分程度話してもらっている。

私が管掌している管理本部の定例会議でも、毎回1名にチェックインをしてもらっている。テーマは「自分の取扱説明書」で、5分程度のプレゼン形式。

本題に入る前に、人を知る。

代表の江戸も、「議論の前に関係性」とよく言っているが、関係性なくして議論なし。

テーマに対して思うことでチェックイン

ディスカッションがメインの会議では、参加者全員が、そのテーマについて思っていることをひと言ずつ話すスタイルが多い。

テーマに対して思っていることを先にテーブルに出してしまうことで、課題感が醸成されることもさることながら、参加者のパワーバランス等で意見が出ない、みたいなことを回避することができる。

ファシリテーターも参加者も、参加者それぞれの考えをひととおり聞いておくことで議論がしやすくなる。発言力が強めの人がいる場合は、最後のほうにチェックインしてもらうように順番を工夫する。

今の気持ちでチェックイン

アディッシュの経営会議では、月1回の頻度で「どまんなか会議」という会議を開催している。目の前の様々から一旦離れて、「私たちはなぜ会社をやっているか」「なぜ働いているか」「いったい何を売ってるのか」といったどまんなかな問いを議論する時間だ。

会議の冒頭はもちろんチェックイン。チェックインのテーマは「ぶっちゃけ今の気持ち」。直面しているハードシングスを滔々と打ち明けることも多い。普段はなかなか見せられない弱みを、ここではぶっちゃける。ときに30分くらいかけることもある。

後に続くどまんなか会議は、関係性をフラットにして議論を行う必要があるため、チェックインが肝なのである。また、会議直前までフル稼働していた頭を切り替える時間でもあると感じている。

近況でチェックイン

私は、定期的にメンバーと1on1を行っている。1on1の冒頭でチェックインをしてもらうことで、関係性の向上に努めている。

チェックインのテーマは「最近どう?」。最初は仕事関連の話をしていたメンバーが、回数を重ねるごとに、いまの気持ちや課題感を吐露してくれたり、プライベートの内容を話してくれたりするようになると、心の中でガッツポーズ。相互理解のためにチェックインをしてもらっているため、面倒くさいと思われようが気にならない。


チェックアウトの時間を設けることもある。ロングMTGなどで、会議の締めくくりがあったほうが次につながるような時間では、「1日を終えて」といったテーマで一言ずつ話してもらうこともある。

これからも、様々な場でチェックインの効能を試していきたい。


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