#8 海部公子という生き方
硲伊之助は1921~29年、33~35年と戦前、2度にわたりヨーロッパに滞在し、芸術の都パリを中心に当時最先端の絵画表現の潮流を学び、吸収します。中でもアンリ・マティスと運命的に出会い、生涯の師と慕い、交流を深めました。戦後はそのマティス展、さらにはピカソ展、ブラック展、そしてゴッホ展の国内初開催に尽力。ヨーロッパの近代絵画が日本の国民に広く認識される原動力となりました。今回は海部さんの目から見た硲とマティス、さらにはゴッホについて語ります。(トップ画像は硲伊之助作「栗」1