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アルセーヌ・ルパンと歩くパリ① モンソー公園(『ユダヤのランプ』、『八点鐘』より)

初回の記事で書きました通り、これからちょくちょくルパンが登場するパリやフランスの場所を書いていきたいと思います。

まず初めに、ルパンの物語で一番よく登場する公園といえば、「モンソー公園」ではないでしょうか。

ルパンを知らなくて、パリをある程度ご存じの方は、「パリの公園」といえば、まず「リュクサンブール公園」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

恐らく、ルパンを知らなくてパリを観光するだけでしたら、訪れる方は少ないと思います。

モンソー公園は、パリの8区にあり、凱旋門からも近いです。メトロのモンソー駅からはすぐです。パリの高級住宅街といえば、パリの16区(そして、ルパンのホームグラウンド。いろんな物語に登場します)ですが、このモンソー公園の周りのアパルトマンも素晴らしく、初めてこの辺りに行かれる方も高級住宅地とすぐにわかると思います。

この公園がルパンの物語に登場するのは、「ユダヤのランプ」と「八点鐘」ですね。「八点鐘」では、ルパンと一緒に謎を解いていくパートナーのオルタンスの住居がモンソー公園の近くにあり、「ユダヤのランプ」では、ランプを盗まれてしまったダンブルバル男爵が住んでいる邸宅もこの公園に面しています。

ー犯人は、モンソー公園からやってきて梯子をつかって鉄柵を乗り越え、テラスまで登ったに違いありません。-     

「ユダヤのランプ(偕成社)」より

写真にある古代ローマのコリント式の柱が立つ池があります。そんなに大きな公園ではないですが、周りが高級住宅街なので、治安もよく、不思議な感じのする公園でした。

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