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従いなさい!vs信じてるよ!

新人保育士だった時に私は喉をからした。

だって、たくさんの子供をケガなくかつ、楽しく過ごせるようにしなくてはならないから。

大人数の子供たちが、ワイワイ遊んでいる時の声は元気いっぱい!

保育士ひとりの声ではなかなか届かない。

私は必死になって大声で「お片付けの時間でぇーす!」
と頑張った。

それでも、全然効果がなかった。

喉がかれて、気力も枯れてきそうだった。

その時、先輩保育士さんが
「大村先生、大丈夫ですか?私が代わりますよ!」

先輩保育士さんは、大声を出さずに小さな優しい声で子供たちに声を掛けた。

「〇〇組のみなさん、次はお歌の時間なので今からお片付けをしましょう。みんなの大好きな〇〇の歌を歌うからね!楽しみだね!さぁ、お片付け名人は誰かな?」

すると、あっという間にお片付けモードになったのだ。

「なんで私には従ってくれなかったのに…」

すると、先輩保育士さんは「従わせるではなくて、この子たちならきっとできるはずだと信じるようにしています。」
と笑顔で言いました。

ある幼稚園でのこと。キチンと座らせて手はおひざ。一言も会話は許されない。〇〇してはいけない!!が強い方針のクラスを見たことがありました。

「〇〇してはいけませんよ!」「〇〇でなければだめです!」

確かに忍耐力があり立派かもしれません。

けれど、子供たちの目の輝きがなくギスギスしている雰囲気がありました。

そして、その先生がいなくなると…

途端に騒ぎ出したり喧嘩がはじまったり。

従わせようとするのはなぜ?会社を潰しても平気な社長さんがいるの?!

全ては自分のため。

硬直マインドセットの人つまり、能力は努力で伸ばせない、変わらないもの!という信念がある人が従わせたがる傾向があるのです。

今の自分は変えられない!と考えているので、他の誰かの良い意見も受け入れません。抜かされそうで怖いと感じるからです。

例えば会社でいうと。
新しい意見を受け入れて業績アップになったら、自分よりその人の方が優れていると証明してしまうから有能な他者を認めたがらない。

自分を特別な良い立場に置くためには、会社の経営は二の次になるようです。そのくらい、自分の立ち位置、他人からの見え方に固執しているのです。

社長が硬直マインドセットの企業は、経営破たんしてしまうようで、有名企業もしばしば経営をおびやかされました。

ワンマン経営となれば、従業員は何も意見できず社長が間違った判断をしていてもそのまま。
 
硬直マインドセットは、恐ろしいのです。

例題

▲従わせよう

「なんで失敗したんだ!お前はダメなやつだ。これからは俺の指示に従ってもらうならな!」

■信じているよ

「どうしたんだ?きっと君ならできると思っていたから残念だよ。」

 
この後の展開はそれぞれ、どうなるでしょう?   

▲従わせよう

「なんだよ。もういいや。」

■信じているよ

「なんてことをしてしまったんだ。せっかく期待して下さったのに。挽回しないと!もう一度やらせてください!」

あなたが目指す未来は?

人間関係において、会話は欠かせないものです。
言葉のつかいかた、価値観、信念、非言語的な表情や身振り手振りなどで相手の未来を奪ってしまいかねません。

相手を信じること。

それができたらお互いにハッピーではないでしょうか?

私も誰かに信じてもらえたら、勇気を持ってチャレンジできそうな気がします。

誰かが幸せ、相手は不幸せ…

どちらか一方だけしか幸せになれない!ということはありませんよね?

幸せを独占しようとし始めると、不幸せの始まりです。

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