シッダールタ|ヘルマン・ヘッセ
ヘッセに夢中です。
(どの口が)
デミアンのおかげで、ヘッセ文体と内なる声を求めてやまない癖に免疫がついた。
噂に違わぬ名言のオンパレード。
並行して『ヘッセ 人生の言葉』も読み、浴びるように享受する。
言葉に囚われるな、過度にありがたがるな、と諭されるのだけれども。
刺さる言葉がありすぎる。
イメージが飛び込んできたものをピックアップしてみる。
<「思ったことの半分も言えない」よりも「言っていることの半分も思っていない」の方が圧倒的多数>
といったのは森博嗣。
もっとシッダールタに近い言い方をしたものがあったと記憶しているのだが、犀川先生だったかなあ。
進撃の巨人の座標、道。
すずめの戸締まりの常世。
いずれもその空間の空はまるで川のよう。
川の水は瞬間的に入れ替わっている。
人間の細胞も絶えず生まれ変わり入れ替わる。
コンビニ人間で、常連さんに「ここは変わらないわねえ」と言われたときの描写は、わかっているはずなのにハッとした。
<店長も、店員も、割り箸も、スプーンも、制服も、小銭も、牛乳も卵も(略)オープンした当初のものはもうほとんど店にない。ずっとあるけれど、少しずつ入れ替わっている。それが「変わらない」ということなのかもしれない>
クラムボンはかぷかぷわらったよ。