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フリーランスノーコーダーの新たな課題

僕は、フリーランスでソフトウェアエンジニアをしている。
Bubbleというノーコードツールが専門だ。

ノーコードというと、

「誰でも簡単にエンジニア!プログラミングは不要!」

というような触れ込みをよく見るが、
その実やっていることはビジュアルプログラミングなので、「プログラミングが不要」というのは極論であり、暴論である。

アプローチの方法がこれまでと違うだけで、ノーコーダーは間違いなく、プログラマーだ。

前回の記事で、「忙しくなってきて、これ以上仕事を受けられる余裕がほとんどない」と書いたが、あのあと更に2つの大きなプロジェクトの依頼を受けた。

幸い、同じ会社からの依頼なので、納期をそれぞれ調整することで対応していた。
しかしさすがに、新たに大きなプロジェクトを同時進行させることはできない。

僕は今これらのプロジェクトの他に、別の2つの会社から依頼を受け、それぞれで進行中のプロジェクト、運用中のサービスがある。

細々とした仕事は他にもあるものの、メインでは3つのプロジェクトが同時進行している状態だ。

それに加えて、更に2件の依頼を受けた、というのがここ数日の話。

しかし、3つを同時並行させることさえ簡単ではない上に、留学生である僕は、週4日間学校に通っている。

ということで、残りの2件にどう対応していくか、という悩み。納期を調整してはいるものの、やはり、もう少しどうにか対応したいところ。

普通に思い付きそうな対応策としては、「他のエンジニアに外注する」ということ。
もちろん外注すれば、同時進行できるプロジェクトの数は圧倒的に増えるだろう。

しかし、ここで僕がすぐさま外注しない理由に、「信頼できるエンジニアがいない」ということがあげられる。

ノーコードは、ここ数年で一気に成長している新しい技術だ。
「プログラミングが不要」という暴論により、ノーコーダーの総数は増えているものの、そのなかで僕が信頼をおけるような優秀なエンジニアはごく僅かだ。

更に、優秀なノーコーダーというのは総じて忙しく、彼らもまた同じように、「発注先に選べるような信頼できるエンジニアがいない」という悩みを抱えている。

僕もフリーランスになった頃は、「将来は人を雇ってビジネスを拡大していきたい」と思っていた。
しかし実際に、自分が技術者としてその業界に浸かり、その分野の専門家になると、見えてきた現実は深刻な「エンジニア不足」。

誰かとチームを組んだとしても、僕が発注元である限りは、全てが僕の監修になる。つまり、要件定義やデータベース設計は、僕がやる必要がある。

その上で、僕が見てよくない部分は全て、全て再度指示を出すか自分で手直しをする必要があり、チーム監修に加え技術監修をするとなると、その作業量とリスクはなかなかのものだろう。

とはいえ、ビジネスを拡大させるには人を巻き込んでいくことは必須であり、どんな業種でも経営者は皆、その作業量やリスクを取っているんだろうと思うと、本当にすごいと感じる。

しかし、フリーランスとしては仕事があるだけでもありたがいのに、ありすぎて困るという現状まで来られたことは素直に感謝することであり、嬉しい悲鳴だ。

最近は、フリーランスとして、エンジニアとして、ひとつステージが上がったと感じている。

今が本当に、僕のエンジニアとしてのキャリアの勝負の時期だ。
ここから半年くらいの僕の仕事の成果が、将来に繋がるターニングポイントになる気がしている。

まだまだ、課題は山積みだ。

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