毎年夏(8月上旬)に思うこと=私たちが自然体験を通して為すべきこと
日々意識していること
自然の中で探究学習を提供してから早くも十五年が経ちました。
事前の期待値が高い子にはそれ以上を、イヤイヤ連れてこられたような子には自然は恐ろしいものではなく楽しいもの、でも畏怖すべきものということを最低限認識してもらえるように心がけています。
正直に言うと、子どもたちは最低限の安全管理が出来れば、特に私が伝えることはないと思っています。それよりも保護者のマインドに訴えかけて、共感してもらえる=秋以降も繰り返し来ていただけるように意識しています。
これはもちろんビジネス的な意味合いもありますが、体験は継続することでより効果が高まることをぼんやりとした認識ではなく、既に15年の経験とそこで実際に育った人材の様子からエビデンスを持って示せるからです。
輝く子供は、親も楽しんでいる
特に夏休み期間中は連日たくさんの親子にお会いしますが、ほぼ共通していえることは、お子さんが自然体験を非常に楽しんで、目をキラキラさせている場合、その保護者も楽しんでいるということ。
勿論保護者として見守りの役目は果たしつつ、自身も動的なアクティビティや知的好奇心を満たすことに余念がありません。中には生きものの先生としてスタッフになってもらいたいレベルの上級者ママもいらっしゃいます。各地の博物館・水族館など毎月飛び回る姿は、傍目には自身の趣味なのでは!?と誤解されそうな行動力とフットワークの軽さです。
反対に保護者⋘管理者という立場で参加される方が時折見受けられます。こういった場合、残念ながらお子さんは一生懸命に意欲の芽を伸ばそうとしているものの、芽を出す度に刈り取られているような残念な場面に出くわします。
「危ないから道の上を歩けと言ってるでしょ!」
「どうして〇〇しないの?みんなやってるよ!出来ないのお前だけだよ!」といった言葉が聞こえる度に、他の子どもたちも含めて『自然体験=ガミガミ言われてつまらない。』になってしまうから、『黙ってください。どうして自然の中で自由に遊ばせることをさせてあげられないの?』という言葉が口をついて出そうになってしまいます( ´艸`)
私のプログラム中は、基本的には『今日は失敗しても大きなケガや損害にはならなので、失敗をしましょう。次に生かせるような経験にしてください。』ということをお伝えしているのですが、上手くは伝わらない日もあります。
子どもたちに自由を与えることで、参加者全員が得をする
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