レコーディングを経験して、作曲のやり方が変わった
今回は、「レコーディングを経験して、作曲のやり方が変わった」という内容でお届けします。
音楽をやられていない方でも「ふ〜ん、そんな事あるんだ」と知って頂けるように頑張って書きたいと思います。
1.素晴らしい歌声は、歌声だけで届けたくなる
僕も音楽始めるまでは知らなかったんですけど、作曲だったりレコーディングして音を録る作業は、いわば「野菜を育てて収獲するまでの作業」で、
そこから、一つの音源として完成させる為に、それぞれ楽器やボーカルの音量バランスを調整したり、ギターはスピーカーの左から聴こえるようにする、
ピアノの音は右から聴こえるようにする、耳にキンキン響く音を和らげたりする、みたいにザックリですが、
収穫してきた野菜たちを、最後一つの音源として「料理」して完成させるエンジニアさんという方々がいます。
(今だと、エンジニアさんが料理していた工程を、作曲家やシンガーソングライター自ら全部やっちゃう事が増えてきちゃいましたが、)
僕は、自分の曲を誰かに歌ってもらう経験を初めてして、そして女性ボーカルの生歌に圧倒されて、
「ほんとに素晴らしい生歌って、伴奏無し(カラオケ無し)で、歌声だけでお客さんに聞いて欲しいな」
と、レコーディングで録った歌声を聴いて、強く思いました。
RADWIMPSの野田洋次郎さんが以前、ラジオか何かで、
メロディとか歌詞とか無く、「あ〜〜〜!!!」っ叫んでお客さんを圧倒、魅了させられるんだったら、もうそれで良いじゃん
みたいな事を仰ってたんですが、なんとなく僕の言いたい事に近くて、
クラシックピアノみたいに、「研ぎ澄まされた個の力」で勝負させたい思いが、自分の中にあるのかもしれません。
伴奏がギターだけ、ピアノだけだとソレに近づくんでしょうね。
田舎で育った採れたてでも甘くて美味しい人参みたいに、「そのままでも凄く美味しいから、いちど料理せずに、この味を体感してほしい!」といった、
そんな思いが芽生えたレコーディングでした。
2.引き算で、生歌の魅力をおしだす
歌だけの魅力を届けたかったら、もうアカペラで配信しろよっていう話なんですが、
これもまた、わがままな話で「伴奏も派手にカッコ良くしたいよな〜」と思っています。
さて、どうしたもんかというところですが、
J POP(邦楽)を聴いていると、「サビに入る瞬間が歌声だけになる」というような引き算が使われています。
YOASOBIの夜に駆けるのサビの入りだと、「騒がしい日々に」の「騒が」の部分がそうですね。
今の今まで伴奏が流れていたのに、いきなり歌声だけになる、そんな技があるんです。「サビへ行くぞ〜!」と知らせる目的でもあると思います。
本題ですが、自分の曲を歌ってもらうレコーディングを経験してみて、
「どうしても、ここだけは歌の表現を聞いて頂きたい」そんな時に、サビだけに限らずコレは使えるな〜!と思いましたので、
レコーディング後に、一部伴奏を無くして歌の表現を活かす編曲に変えたりしたんです。
(専門的には、ダイナミクスを無くすみたいな表現もしますね)
僕は今まで、VOCALOID(ボカロ)を使って作曲していたので、生身の人間に歌ってもらって、歌に表情がついて、それをどうしても活かしたいと頭を捻った事が初めてだったので、
とっても良い経験になりました。
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