心拍確認と三歳児神話との遭遇

待合室。
忙しいところ(その後も土曜日だって関係なく仕事)ついてきてくれた夫は、くたくたなので隣で仮眠を取り始める。もういっそ、可愛いく思えてくる。隣の私は気持ち悪さと闘っている。(午前中のつわりは地獄)

体重と尿検査と血圧。
体重が服着た状態で1キロくらい落ちていた。
悪阻ダイエットである。

1時間40分くらい待って、診察室へ。
まさかの夫は外で待ってね、であった。
(エコー楽しみにしてたのに、可哀想)

あの、ウィーンとなる椅子に座り、ぱかっと開いた股の間から冷たい棒がぬるっと入ってくる。ぐりぐり。

前より影が大きい。袋の中身が見える。黒い影の中の、小さな、カシューナッツのような影。ペコペコと動いているのが、心拍なのだそうだ。

「あ、大きくなってる、生きてる」
「元気ですね、こっちが頭、こっちがお尻」

毎回、もっと大きな感動があるかと思うのだが、わりと「へぇ」となってしまう。

無事育ってる。

よかったー。
こんだけ気持ち悪いんだから、元気でいてもらわないと、なんて思う。もうちょっと素敵な感想を持ちたいのに、毎度身も蓋もない。

夫を呼ぶ。
写真を見せると「おー」と言う。
わかるわかる「おー」だよね。

7.2ミリになったそうだ。

夫が先生に「気持ち悪いの治る方法ありませんか」と聞いてくれて、心配してくれてるのがちょっと伝わってくる。答えは「ありませんね…水も飲めなくなったら入院です」だったけれど。(たえるしかない)

両親にもエコーの写真を送る。

初孫の進捗に母も父もうきうきしている。
仕事の話になって「一歳頃には保育園を探して仕事復帰せねば」と言うと

『一番可愛い時期一緒に過ごせないなんて可哀想』と母は云う。『あなたが働きたいだけでしょ』と。

あゝこれが《三歳児神話》か。

そっか、そっか、そういうところの理解をしてもらうことも考えていかないとなのか。ちょっと途方にくれそうになる。

東京でひとり、どう考えても夫の仕事柄
ワンオペ育児待った無しになる娘である。

社会との繋がりがないと、
保育園がないと、たぶん厳しい。

君がお腹の中にいるうちに、こういうことに関してはしっかり話し合わないと。オーケーオーケー、お母さん頑張るよ。とりあえずつわりも乗り越えるから。だからすくすく育っておくれ。

2週間後の検診が楽しみである。

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