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電子書籍をいかに売るか Ⅱ

電子書籍をどのように売るべきか?

この問題を考えるうえで参考になるのが、動画コンテンツなどの「電子メディア」の販売方法です。

例えば、ほとんど知名度のないA社が動画コンテンツを販売する際には、ホームページに商品を紹介するだけで済ませるようなことは決してしません。

まずブログを立ち上げ、そこで自分の売りたい動画コンテンツのサンプル映像を配信します。(※サンプル映像は商品となる動画コンテンツを部分部分切り取って公開します。)

そうすると、その動画コンテンツに興味を持っていた人が検索を通してやってきて、その内容を確かめることができます。

そこで観たものは一部分であっても、実際に販売されているものと同じものですから、「ハズレ」はありません。

買う側からすると、安心して商品を購入できます。

しかも、ブログを通して新しい動画コンテンツは次々に紹介されていきます。

最初はあまり興味のなかった人でも、面白いサンプル映像を観ているうちにだんだん興味が湧いてきて、もっと観たくなります。そしてどうしても全部見たい商品が出てきたときは迷わず購入するようになるのです。

公開した方が売れやすい

このような動画コンテンツを販売方法から学ぶべきことは、「電子メディアは一部分でも公開した方が売れやすい」ということです。

購入者は本当にその内容が自分の観たいものであるのか、非常に気にしています。ウッカリ間違って買い物をしてしまわないか警戒心が高いのです。だから、「100パーセント間違いなく、これは自分の観たいものだ」と確信できて、初めて購入しようという気になるのです。

つまり、売る側に知名度がない場合は、一部分でも商品を公開した方が圧倒的に有利になります。公開すればするほど、相手が求めるものとマッチする確率も上がり、購入される確率も上がります。

商品が売れるためには、相手が求めるものを確実に届けるという信頼が必要です。商品を完全に非公開にすることは、その信頼を買う側に与えていないことになっているのです。

創作過程を広告にする

さて、ここで再び話を電子書籍に戻して、その宣伝方法について考えてみましょう。動画コンテンツを販売する方法を参考にすると、やはりブログ(※制約の少ないWordpressが望ましい)で、毎日新鮮な情報を届けつつ、宣伝するのが望ましいようです。

しかし、前回にも触れたとおり、そもそも創作するだけで大変なのに、宣伝活動もするのはかなり大変そうです。

そこでここでは、note(下書き)→ブログ(編集)→電子書籍(出版)という三つの段階を構築し、創作過程そのものを広告にする方法を紹介します。

創作過程というのは、一つの作品を作り上げるための試行錯誤のことです。イラストや漫画、小説など何でもよいのですが、何かを作り上げるまでにはいろいろな問題にぶつかり、ああでもないこうでもないと悩み、やたらとバカな失敗もしたりします。

こうしたことは創作する側にとっては当然のことですが、読者からすると、非常に新鮮に見えることでもあります。

読者にとって創作過程は魅力的

プロの人達はあまり自分の創作過程は公にしませんから、どんなことを考えて最終的に作品が出来上がるのかがよく分かりません。しかし、もしあなたが、どんな道具を使い、どんなことを考えて、どんな失敗を乗り越えて最終的に作品が仕上がったのかを公開したら、読者にとっては非常に面白い情報になります。

同じ道を目指す人も集まる

また、創作過程を公開することで、例えば同じ漫画家志望の人達から注目を集めることになります。あなたと同様に、漫画家志望の人たちは常日頃から「いい漫画を書くためにはどうすればいいか」と思い悩んでいます。創作過程を公開することは、そういう人達にとって創作上のヒントを与えることになるのです。

読者との距離も縮まり親近感を抱きやすくなる

この他にも、創作過程を公開することえ、読者との距離もぐっと近づくというメリットもあります。

プロの作家の作品は素晴らしくても、気軽にメッセージのやり取りをすることはできません。読者からすると、そんな雲の上のような人よりも、自分と同じように悩み、失敗しながらなんとか前進しようとしている人の方がずっと親しみを感じやすいといえます。

あなたが創作過程を公開すればするほど、読者はあなたに親近感を抱き、あなたの作るものに興味を持つようになるでしょう。そしてうまくいけば、困難に立ち向かうあなたを応援してくれるようになるかもしれません。

もうお気づきかもしれませんが、この方法は「アイドルのヒットさせる方法」に似ています。高嶺の花のようなアイドルよりも、会いたいときに会えるアイドルの方に人気が集まるのはAKBが見事に証明してくれています。

「ずば抜けた天賦の才能の持ち主」なくても、「心のつながりの感じられる身近な相手」であれば十分に売れる可能性はあるのです。

次回 予告 まだ続きます!

さて、ここまで話してきた内容で、なぜ創作過程を公開した方がよいのかお分かりいただけたかと思います。

ですが、なぜ「note(下書き)→ブログ(編集)→電子書籍(出版)」という三つの段階を設けるのか首を傾げる人も多いことでしょう。

これについては、次回以降に詳しく説明していきます。

興味のある人は引き続きご覧ください。

<続きはこちら>

電子書籍をいかに売るか Ⅲ

<前回の内容はこちら>

電子書籍をいかに売るか Ⅰ



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