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大森慶宣展「New paintings」

大森慶宣さんの個展へ行ってきました。
昨年の11月の「自在」ぶりで、大森さんの個展は寒い季節にこれまで伺っていたので5月とはいえ日差しはぽかぽかというよりジリッに近くまるで初夏。そんな青空の下で大森さんのアートを体感するのもとても新鮮な感覚でした。

タイトル「New paintings」に相応しく会場に集結した大森さんのあれからの新作たち。
溢れ出る創作の情熱とそれを楽しんでいる大森さんが醸し出す空気が会場を包み込んでいました。
大森さんの進化の更新は絶えることなく泉のように湧き上がっていることが肌で感じることができました。


質感、想像出来ますか?
キャンバスをこんな形で触れたのは初めてです。



既成の概念に囚われない精神。

私はいつも大森さんから様々な刺激を受け、課題を提起してもらい(勝手に課題にしちゃってるんですが)成長のチャンスをもらっています。
今回の個展もいつも以上に気付かせてもらうことがありました。

「自由」であること。

それはとても難しいことではないのに油断するとどこかへ置き忘れてしまう感覚。
大森さんは枠にはまらない。
思いついた面白いと思えることを試してみる遊び心を常に忘れないで創作に真摯に向き合っているのだと感じました。

触れたくなるのは心が躍るから。



個展に伺う回数を重ねる毎にお話する時間も内容も少しずつ深くなっている気がしているのです。(勘違いだったら滑稽ですが)
作品の誘導が私に響く道順を踏ませてくれているようで。
そこには今自分の中でモヤッとしているつっかえを取り除いてくれるヒントがあったりするのです。

頭が凝り固まって縛られていることも平面に収まらないで躍動する作品たちが解してくれます。
大森さんの作品たちはそれぞれの速度で生きています。
それぞれの時間を刻んでいます。

針金アートは持ち運びが簡単。
好きな場所に掛けられる。ワクワクします。


大森さんは画家であることには間違いないのですが、その何者にも当てはまらない「存在」そのものだと…。

アートって何だろう?って考えました。

一言でこれ!と言えるはず、ないのですが、癒やしや刺激やあらゆる感覚がそこに自在に存在していることはなんとなくいえるのではないかなと思うのと同時にそれは大森さんそのものだともハッとさせられたり…。

幅広いジャンルの創作が会場で生き生きと存在しています。

そんな空間に私も居たいし、仲間が集まってくるんだろうなと想像するといいな〜と、楽しくなるのです。

石川県に大森さんが居てくれてなんだか嬉しくなったのです。
どこかミステリアスで、でも作品の話をしている時の少年のような無邪気さ。(ご無礼をご容赦ください)
こんなに自由にアートを楽しめる方が居てくれるってすごいことですよね。

もっと自由に。
もっと楽しく。
私もそうありたい。


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