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テニラビっていいな~テニプリのリズムゲームを語らせて~

「テニスの王子様」は、言わずと知れた大人気スポーツマンガだ。白い帽子を被り、不敵な笑みを浮かべながら「まだまだだね」と生意気な決め台詞を言い放つ「越前リョーマ」を、知らない人の方が少ないだろう。

――しかし、テニプリのリズムアクションゲーム「新テニスの王子様 RisingBeat」(通称「テニラビ」)をご存知の方は、それほど多くないかもしれない。

今日、私はどうしても「テニラビ」の話がしたい。


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「新テニスの王子様 RisingBeat」は、「テニスの王子様」シリーズのキャラクターソングで遊べるリズムアクションゲームだ。

テニプリのキャラクターたちが2頭身の「チビキャラ」になって登場し、試合形式でゲームが行われる。音楽のリズムに合わせて画面をタップし、高得点を目指すのが基本のルールだ。

公式サイト>>>


オタクの姉の影響を受け、小学生の頃からテニプリの大ファンになった私。大人顔負けの格好良さを持つキャラクターと、先の見えない試合展開に魅了され、どんどん作品にのめり込んでいった。

マンガやアニメだけでなく、キャラクターが歌う「キャラソン」にも夢中になっていた。歌詞をノートに写してキャラクターに思いを馳せ、友達とカラオケに行った際には、テニプリ楽曲を一生懸命布教していた。

社会人になってから、日々の忙しさを理由にテニプリから離れてしまった時期もあった。しかし、私を力強くテニプリの世界へ引き戻したのが、「テニラビ」だ。2017年11月「テニラビ」のリリースと同時に、再び私はテニプリの沼へ飛び込んでいく。

一体、テニラビの何が私を狂わせたのか。
ここにそれを書き記しておきたい。



◎ここがテニラビの沼

① キャラソンをプレイできるのがたのし~~い!!

テニラビのいちばんの魅力は、なんといっても往年の名曲で遊べることだ。

2002年に発売されたテニプリ最初のキャラクターソング「RISING」(越前リョーマ)はもちろん、オリコン初登場4位を記録した「理由/E気持」(跡部景吾/2005年発売)、2016年に行われた人気投票で各部門の頂点に輝いた「ここで僕らは出会ってしまった」(不二周助&手塚国光/2008年/総合・デュエット部門1位「恋の激ダサ絶頂!」(by断ち切り隊/2007年/ユニット部門1位「恋風」(大石秀一郎/2007年/ソロ部門1位)など、テニプリを通ってきたオタクなら一度は聞いたことのある、数々の名曲がプレイできる。

(※楽曲をプレイするには、レベルを上げる/ストーリーを読む等の条件をクリアする、あるいはアプリ内通貨で購入が必要となる場合もあります)

CD発売当時、毎日のように聞いていたキャラクターソングがスマホから流れてくることにまず感動。そして、襲いかかる強烈なノスタルジー。幾年の月日が流れようとも、依然として名曲は名曲だった。「手塚部長、歌がうますぎるな」「大石→英二→不二の歌い順、最高」など、プレイしながら色あせない名曲に浸れること請け合いだ。


好きなキャラクターの曲をプレイできるのは、言うまでもなく楽しい。テニラビに実装されているキャラクターは「U-17日本代表候補合宿」に参加している人物のみであるが、人気キャラはおおむね登場している。メインキャラの楽曲は少なくとも1曲は配信されているので、推しのキャラソンを楽しめることだろう。

推しのキャラソンが難しいと嬉しい。ゲームの難しさは4段階(EASY/NORMAL/HARD/EXPERT)から選べるので、難しすぎることも、簡単すぎることもない。最初はEASYしかできなかった私も、この1年でEXPERTがクリアできるようになった。アラサーになると日々の暮らしから成長を実感できる機会は少ない。テニラビは貴重な刺激を与えてくれている。

(余談:「GET FREE 」(亜久津仁/2003年)「Hi-side」(知念寛/2012年)のEXPERT、難しくて何が起こっているのかよくわからない)


テニプリから離れていた期間が長いと、耳にしたことのない楽曲も多い。テニラビを通して新たなテニプリソングと出会えるのも、楽しみのひとつだ。

テニラビで初めて聞いた楽曲の中で、特に素晴らしいと思ったのは「Power to believe」(海堂薫)。

誇れるものを 今一つ挙げるとすれば
どんな時も自分のこと信じられる
重ねた時は 消して裏切らない だから
這いつくばっていい 笑われてもいい
勝ち取るために
「Power to believe」(海堂薫)

青学一の努力家・海堂が歌うからこそ、意味のある詞だ。私も、自分のことを信じられる大人になりたい。涙でプレイ画面がよく見えません。


往年の楽曲だけでなく、最新シングルも配信される。最近では、「されど我等が人生の日々」(榊太郎&井上守/2020年)がいちはやくテニラビに登場した。氷帝学園中・榊監督と月刊プロテニス記者・井上は、テニラビに実装されていないキャラクターなので、まさかの楽曲配信に全私が沸き立った。

テニラビをプレイしていると、日々の忙しさや悩み事を、ほんの短い時間ではあるけれど、忘れられる。音楽に合わせて飛んできたテニスボールをラケットで打ち返しながら、すっと頭に入ってきた歌詞に励まされたり、懐かしさに胸がぎゅっとすることが、多々あります。


② イベントストーリーがおもしろい!

楽曲の他にテニラビで楽しみにしているのは、イベント毎に登場する「イベントストーリー」だ。

テニラビではゲーム内で月2回のイベントが行われる。楽曲をプレイしてポイントを集めることが主な目的で、ランキングを競ったり、キャラクターカードや育成アイテムなどの報酬がもらえたりする。

イベントは、運動会やクリスマスなど季節に沿ったものの他、ヒーローやアイドルを彷彿とさせるものなど、様々なテーマで実施される。ポイント達成で手に入る「ストーリー」はイベントの内容とリンクしており、キャラクターたちが練習の合間に海や山に出かけて遊んだり、「探偵」と「怪盗」に別れてトレーニング(ドロケイ的なものかと思われる)をするなど、漫画やアニメでは味わえない、ゲームならではのストーリーを読むことができる。


イベントストーリーの何が面白いかと言うと、キャラクター同士の絡みだと私は思っている。テニラビの舞台は、全国大会を終えた後に行われた「U-17日本代表候補合宿」。しのぎを削り合った強豪校が勢揃いしている。イベントストーリーは、「合宿所」で過ごしている間の出来事となっているので、同じ学校のキャラクターの絡みはもちろん、ライバル校との絡みも満載だ。

たとえば、今年3月に行われた「華麗奔放・闘魂活劇」というイベントでは、公式戦で青学・越前リョーマと試合をしたメンバー(不動峰・伊武深司、氷帝・日吉若、比嘉・田仁志慧)がメインキャラクターとして登場。この4人でカンフー映画を見に中華街(のようなところ)に出向いた際、事件に巻き込まれてしまう……というストーリーだった。

漫画ではこの4名が一緒に遊びに行くなんてあり得ないだろう。物語の本筋からも離れてしまうし、あったとしても描かれないはず。合宿所での「王子様たちの日常」が見えるのは、テニラビだけなのだ。オリジナルストーリーを通して、キャラクター同士が仲睦まじく交流を深めている様子を見ると、日々の生活で疲れ切った心が急速に癒やされいく。

余談だが、先ほど紹介したイベントストーリーでは、日吉が自由奔放な3名をまとめて中華街に出向く。振り回されつつも、リーダー(?)として目標達成に向かっていく彼の姿に、氷帝次期部長としての成長が垣間見え、「日吉……氷帝は任せたぞ……」と熱い気持ちになってしまう。キャラクターの関係性や立ち位置を意識してストーリーを作り込んでいるシナリオライターさん。いつも私をときめかせてくれて、本当にありがとうございます。


イベントによってメインで登場するキャラクターが異なるので、推しキャラが主人公のストーリーに出会えるのも嬉しいポイント。次はどんなキャラクターのどんなストーリーが見られるのか、楽しみでなりません。


③ イラストが美麗……!

昨今のスマホゲームは、キャラクターカードの「イラスト」に力を入れているものが多い。例にもれず、テニラビのイラストも「圧倒的に美しい」ものばかりだ。

美しさが際立っているのは、先に述べた「イベント」で登場するキャラクターカード。カードは「ガチャ」を回してGETできるものと、ポイントを集めてGETできるものがある(イベント全体で、SSR4枚、SR2枚)。カード1枚につき2パターンの絵柄があり、一つ目はイベントストーリーの1シーンを切り取ったイラスト、二つ目はイベントのテーマに沿ったイラストだ

(※ゲームでは、1つ目のイラストを覚醒前・2つ目のイラストを覚醒後と表現。2つ目の絵柄を手に入れるには、カードを育成する必要があります)

1つ目のイラストも美しいが、注目すべきは2つ目。イベントのテーマに合わせてキャラクターが衣装チェンジするのは、やはり心が躍る。たとえば、ハロウィンをテーマにしたイベントなら、キャラクターがドラキュラになったり、オオカミ男になったりする。本編では絶対に見られない姿である。

今年5月には「平安時代」を彷彿とさせるイベントがあり、人気No.1キャラクター青学・不二周助などのキャラクターが平安装束に身を包んで登場した。藤の花をバックにほほえむ不二くんは、今にも短歌を読み上げそうな麗しさである。「絶対にこのカードをGETするぞ!」と、イベントに参戦する力がむくむく沸きあがってくる。

(ちなみに、このカードで楽曲をプレイすると、平安装束を身にまとった2頭身サイズの不二くんが登場します。頭にちょこんと烏帽子をのせた不二くんがテニスをしている……。かわいい……)
(観月も最高にきれいなんだよな~~~~)


当然ながら、キャラクターの「顔」も非常に美しく描かれている。顔は大事。なんて言ったって、テニスの「王子様」ですから。瞳や鼻、口といった顔のパーツはもちろんだが、表情も良い。各キャラクターの顔の特徴を生かしながら、大変格好良く描かれている。

ご安心を。本編ではあまり人気のないキャラクターでもイベントカードに選ばれるし、最高にカッコイイ。

たとえば、今年5月に行われた「イッツ・ショータイム!」というイベントでは、「地味’s」と呼ばれている山吹中・南健太郎と東方雅美が登場。派手で華やかな衣装に身を包み、自信ありげにカメラ目線を決めている。そう、SSRのキャラクターカードになれば、プレースタイルや見た目が地味な彼らも地味じゃなくなるのだ! カッコイイから見てくれ!!

(イベントで配信された楽曲「We are 地味's」(南健太郎&東方雅美)のハモりも美しかった)


イベントで登場するキャラクターカードは、復刻しない限り、イベント期間中でしか手に入らないため「課金」して手に入れる人も多い。

ポイントを集めてGETできるカードなら頑張りようがあるけれど、ガチャで登場するカードを手に入れられるかは運次第だ。何度回しても手に入らないことも多々ある。

私も、どうしても推し(不動峰・神尾アキラ、伊武深司)が「銀河鉄道の車掌さん」になったカードが欲しくて、生まれて初めてスマホゲームに課金した(この話もまたいつか書きたい)。

以来、テニラビに課金しまくっている。



◎ありがとう、テニプリ。

私の思うテニラビの魅力を3点あげた。つたない文章でテニラビの魅力が伝わっているかどうか不安だ。これを読んで、少しでもテニラビに興味を持ってくださったのなら、ぜひダウンロードしてみてほしい。百聞は一見にしかずです。

テニラビのキャラクターたちが生活する空間「マイスペース」や、ユーザー同士が試合を行う「コート入れ替え戦」など、ここに書き切れなったテニラビの魅力はまだまだ、まだまだある。ぜひ、その目で確認していただけたら幸いだ。百聞は一見にしかずです。

(また、ここに記したゲームのシステム・ストーリー等は私の解釈なので、もしかしたら違うかもしれない。誤りがあれば優しく教えていただけると助かります。よろしくお願いします)



中学生の時、学校に行くのがしんどかった。そんな私を支えてくれたのが、「テニスの王子様」でした。

いちばん好きだったのは、青学2年の桃城武先輩。正義感と漢気あふれる桃が大好きで、彼がレギュラーから落ちた時は心底落ち込んだ(しかし試合には度々登場する)。今でも「私の初恋は桃ちゃん先輩だから」と言っている。アニメイトで購入した桃のラミカードを生徒手帳に忍ばせていた。それくらい好きだった。

たぶん、テニラビがリリースされていなかったら、私はテニプリの世界には戻ってこなかったと思う。だって、世の中はコンテンツで溢れかえっているから。次から次へと登場する新しいコンテンツに、目移りするばかりだ。

でも、テニラビには、それを凌駕する吸引力があった。楽曲の魅力、ストーリーの魅力、キャラクターの魅力。私は、力強く、あっという間に「テニスの王子様」の世界に引き戻されたのだ。

もう、立派な大人になって、学校に行きたくない中学生の私はいないけれど、日々の生活の中で嫌になることや落ち込むことはたくさんある。そんな平凡な日常で、テニラビは私の癒やしになっているし、今、テニプリの話をしている時がいちばん楽しい。

ありがとう、テニプリ。
今も、私の生きる活力になってくれて


7月23日、今日は桃ちゃん先輩のお誕生日ですね。
いつの間にか、桃よりもだいぶお姉さんになってしまいました。
桃、お誕生日おめでとう!

やっぱり、テニプリっていいな!


*テニラビ公式サイト
(アプリはこちらからダウンロードできます!)


*2020年9月20日追記:note公式さんがゲームについて語るハッシュタグをつくってくださったので、この記事にも付けさせてもらいます!
8月からテニラビファンクラブに入会し、私のテニラビライフはさらに潤っています!!

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