雑居ビルを眺めながら 3
「雑居ビルを眺めながら」とタイトルを打っておきながら、前回はビルの中へ入ってしまったのだけれど、昨年は眺める機会すらなくて、ひたすらPCの画面越しに知らない景色を眺めていた。
自分が捉えたものは一過性に過ぎなくて、それはきっといつも変わらないことのはずなのに、改めてその事実を突きつけられると足元が揺らぐ。日々も習慣もずっと続くものではなく、捉えたと思った瞬間すらもう過去のものになってしまう。書かれた言葉もたった今発せられた言葉も、次の瞬間には遺物だ。では、今ここに在るとはど