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【私の新刊紹介】第1章・はじめに

今回からは、4月23日に発売予定の私の新刊『男はスカートをはいてはいけないのか?―キャリコン視点のジェンダー論-』の内容について紹介していきたいと思います。全体の目次についてはこちらで紹介していますので、よろしければご覧ください。


まず今回は「第1章 はじめに」のご紹介です。一般的に書籍の構成では「はじめに」とか「はしがき」のあとに「第1章」「第2章」と続いていく例が多いと思いますが、今回の本では「第1章 はじめに」としています。ここで章のタイトルをつけてもよかったのですが、あえて奇をてらわずに素朴にさらっと読みやすい概論を綴りたかったのと、ほかの章よりもかなりページ数が少なくなったことから、シンプルに「はじめに」にしました。「はじめに」ではありますが、あいさつ文的な書き出しというよりは、さっそく本論への導入に踏み込んでいます。第1章の構成は以下の通りです。

1-1  私が「もう一人の私」に気が付いた時   
1-2 そもそも「ジェンダー」とは?   
1-3 そもそも「キャリア」とは?-「キャリア」とは生き方そのもの- 

第1章 構成

1-1  私が「もう一人の私」に気が付いた時

冒頭は、どこにでもいるような男女のすれ違い場面からはじまります。男性は女性のことを責め、女性は男性のことをとがめる。どこまでいっても、お互いの壁はなくならないどころか、どんどんそびえ立っていくように見える。そこでパートナーとの関係に苦しむある人は、この壁を取っ払ってみることを思いつく。そうしてみると、意外にも今までの自分が実態のない空なにとらわれていたことに気づき、まわりも同じような空想の世界にどっぷりつかっていた姿をまじまじと認識させられる。ここから、本書のストーリーが始まります。

まったく経歴も違えば、得意分野も違えば、趣味や性格も違う二人の著者が、ジェンダーというテーマに関心を寄せるキャリアコンサルタントという共通項から、ずばり今の時代を取り巻く最大のテーマに歯に衣を着せずに斬りこんでいるのが、本書『男はスカートをはいてはいけないのか?』なのです。

1-2 そもそも「ジェンダー」とは? 

「セクシュアリティ」とか「ジェンダー」について語られることが多くなった昨今ですが、その具体的な違いや定義、実態などについて、たしかな情報はそれほど多くはないのではないかと思います。医学、農学などのサイエンス分野の知識や経験が豊富な共著者の神田さんが、独自の切り口で明快に解説しています。冒頭の男女の会話から、具体的にセクシュアリティやジェンダーに踏み込んで、これからの時代のキャリアや働き方へと展望していく見取り図について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

1-3 そもそも「キャリア」とは?-「キャリア」とは生き方そのもの- 

次は「キャリア」についてジェンダーの視点から解説します。キャリアは広く生き方そのものであるいうのが本書での認識ですが、さらに踏み込んで、キャリアコンサルタントという共通のバックボーンを持つ二人が、今の時代のキャリアについてジェンダーと重ねて論じています。厚生労働省の「キャリアを判断する5つのポイント」には、「日本特有の判断基準である年齢」が挙げられていますが、これを性別(ジェンダー)と含めてとらえて新たなキャリアの方向性と可能性について考えています。


今回は「第1章 はじめに」について触れましたが、次回はいよいよ「第2章 性をめぐる多様性 性自認・性表現・性指向」についてご紹介したいと思います。

4月23日発売予定ですが、すでにアマゾンでは予約を受けつけているようです。興味を持っていただいた方は、ぜひ見てみてください。


学生時代に初めて時事についてコラムを書き、現在のジェンダー、男らしさ・女らしさ、ファッションなどのテーマについて、キャリア、法律、社会、文化、歴史などの視点から、週一ペースで気軽に執筆しています。キャリコンやライターとしても活動中。よろしければサポートをお願いします。