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東大生が『東大生となった君へ』を読んで感じた、この本を読む意味【ブックレビュー】

Q. なぜこの本を読んだ?

A. 大学3年生の頃、公共図書館にあった「大学生におすすめの本リスト」に載っていたのを見て。大学での学びとは何か、大学で身につけると良い能力とは何か、といったテーマに興味を持っていたので読んでみた。


基本情報

タイトル:東大生となった君へ 真のエリートへの道 (光文社新書)
著者:田坂広志
出版社:光文社
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感想総論

真のエリートとは何か、社会ではどのような変化が起こっているのか、それを踏まえて大学生のうちに鍛えるべき能力とは何か、そしてどう生きていくべきかといった話が綴られている。語らえる主張は基本的に、「よく言われていること」(つまり、世の様々な本や講演でよく出る話)だったと思う。しかし、東大などのいわゆる「レベルが高い大学」に入学した人にとっては、とても良い「よく言われることセット」だと思う。要は、受験勉強のみに集中していては身につかない、大学で経験的にゆっくり学んでいくような「よく言われること」を濃縮して伝えてくれる本。

たとえば、第1章では「君が東大に入ることができたのは、優秀・努力家だったからだけではない。様々な面で『恵まれた人間』であったからでもある。それを忘れず、感謝の心と謙虚さを持って、世の中の多くの人々の幸せのために生きる『真のエリート』になりなさい」ということが述べられている。

これは入学式などの式典で「よく言われること」であるが、言われただけでは真の意味を理解できない。大学での経験を通じて、自分を相対化していくとようやく理解できることである。

ただし、経験を通してこれを理解するためには、言葉を自分の意識にストックしておく必要がある。「よく言われること」は、入学式で話半分に聞いても意識に残らない。文章としてじっくり向き合った方が意識に残る。よって、この本をじっくり読み、書かれている主張を念頭におきつつ過ごすことには大きな意味があると思う。理論があれば実践しやすい。

感想各論

・基礎的能力・学歴的能力・職業的能力・対人的能力・組織的能力の能力分類は、視点が面白い。

・反省日記はつけたい。誰にも見せない日記帳を買う。

・なんらかのリーダーをやってマネジメントしたくなった。

・今までどのような体験的智恵を身につけてきたのか振り返りたい。

・自分自身の思想を持っていきたい。そのために、「自分で考えて書く(書くに限らずアウトプット)」を積極的にやっていきたいと思った。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

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