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算数・数学の思考力は目標設定に必要

こんばんは。
あきです。

今日ももちろん学校で子ども達と
関わってきました。

子ども達の力を伸ばす指導
=大人の思い通りに動くようにする

にならないように、
心がけないと、
学校の文化に染まってしまうこともあると
感じながら日々過ごしております。

そんな今日は、
やっぱり算数・数学って大事だよね
って感じたので今日はそれを。


目標を数字に落とし込めない

体育の持久走

私は数学が特に苦手な子達が2人で行う
少人数授業も持っています。

教室に入ってくると、
いろいろ喋りかけてきてくれるのですが、
今日はその内容が、

体育の持久走についてでした。

その子は、

先日の体育の8分の持久走で、1450m走り、

今日行う10分の持久走で
どれくらいの距離を走ればいいか検討がついて
いない様子でした。

8分のペースを
10分でも維持できる距離を目標にしたら
ええんちゃう?

と私からの提案。

数学的に考えようとしなかった2人

さて、ここから、
2人は10分でどれだけ走ればいいかの
目標数値を考え始めます。

考え方は、
もちろん色々あります。

比から求めたり、
1分あたりの距離を出して求めたり・・・。

でも、2人はまず、
実際のラップタイムを思い出し始めました。

”1分で何m走ってたかなー”

ちょいちょいちょいちょい!!

今与えられているものは、
8分で1450m走ったってことだけで、

早いペースやったときも、
遅いペースやったときもあるから、
途中は考えないことにしよう!

と、投げかけました。

数字が苦手な人は、
式で求めていくのを避けるんだと私は知りました。

自分の価値観やあたりまえを2人に押し付けていたことを反省。

数学的に考えていくことを改めて整理しました。

シンプルな数値でないと思考が止まる

これは、
数学の問題として作られた題材ではありません。

もちろん、
数値的にシンプルな整数になるものでもありませんでした。

2人は16分なら何mかはわかります。

時間が2倍なので、距離も2倍にすることはできました。

8→10が何倍なのかは、
2人には難しい壁でした。

なかなかイメージできないですもんね。

それならと、
数直線を書きました。

1メモリを1mとしたので、
1メモリあたりの距離を出してくれるかなと期待しました。

もちろん10分のときの
数直線も書くよう促しました。

1450÷8
をして欲しかったのです。

しかし、
それができない・・・。

割り切れる数字で
例題を出してそれが分かっても、
割り切れない数字だと、
もうお手上げなんです。

答え重視の教育

算数や数学って答えが合えばOKなことも多いです。

だから、
整数の計算は感覚でできてしまう。

でもその過程にある、
”○わる■”
の部分の意識が抜けている。

なぜか答えが出たけど、
なんで答えが出たのかがわからない。

こんな状態になっているんだろうと予測しました。

私の中で、
計算の過程に意識を持っているとかいないとか

考えたこともないぐらい、
みんなしているものだと思っていたので、

本当に気づかせてくれてありがとうと思いました。

数学的に考えることができていればどうだったのか

例えば、

1分あたりの距離は1450÷8で求められる。
それ×10分で求めたい数値になる。

などと考えると思うんです。

一旦数値に出してとかではなく、
”理論的にはこれで答えが出るぞ。”
と思うわけです。

それで、
計算をしていくと、
割り切れないから、

一旦分数に置いておくか、
とか、

小数第○位で割り切れそうだな、
とか

計算の工夫としてこの部分を考える。

すると、
綺麗な整数じゃなくたって、
数値として出てきます。

目標は数値にしがち

巷では、
目標は数値にしなさい。

とかってよく言われますよね。

絶対にそうだとまでは思いませんが、
必要な考え方であることは間違いないと思っています。

そんな中、
現状を踏まえて、
今後の数値目標を決めることができないのはとても痛い。

チャットGPTなどを使いこなしているなら、
まだいいですが、

電卓に頼っている場合は、
式が建てられないと何も始まりません。

数学の数値(分数、小数、x 等)に慣れる。

理論的に考える。

子ども達の生きやすさのために、
考える力をつけていきます。

長くなりましたが
最後までお読みいただきありがとうございました。

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