「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実とは?
新しい時代の「授業デザイン」とは? 2030年に向けた新しい時代の教育が始まっている❗
(※今回の「参考書籍」)
このようなあなたにオススメです!
✅ 「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を学びたい
✅ 新しい時代の資質・能力と、それを育てる授業デザインを学びたい
✅ 具体的な授業方法を0(ゼロ)から100まで知りたい
これからの時代に求められる資質・能力?
本書では、まず2030年の教育では、どういう資質・能力を育てる必要があるのかが述べられています。
AIの発達とともに、仕事の代替が起きるという警告が、ドイツやアメリカなどの研究者から発信されています。
このような時代にどういう教育が求められているのでしょうか。
世界各国で教育目標や教育のゴールを考えていく取り組みが進められています。
特に、OECDのラーニングコンパスや、学習枠組みなどで具体的に示されています。
本書を読めば、これからの教育が子供に育てるべき資質・能力が把握できます。
一言で言えば、「自立した人」を育てなくてはなりません。
なぜ新しい教育が求められるのか?
工業化が進んだ時代、ベルトコンベアーで次々と物が製造され、ある一定のマニュアルに沿って仕事をすれば、必ず成果(製品)が生まれるという仕事の状況が生まれました。
この場合、労働者に求められるのは、正確で速い作業を行っていくことです。
そのため、労働経営者は管理に力を入れました。
労働者は強い管理下のもとで、正確で速い作業をこなすことに力を注いでいたわけです。
しかし、今は仕事の状況が変わっています。
それは、新しいアイデアを生み出すことが必要だったり、まったく違う仕事を生み出すことが必要だったりして、複雑性が増しているということです。
状況に応じて対応しないといけない複雑性が増した業務や、
まったく新しい仕事を生み出さないといけないイノベーションに関わる業務
が増えているのです。
これは、どの仕事、どの職種でも同じです。
これまでの仕事のやり方では対応できない「複雑性の増した仕事」、「イノベーションが必要な仕事」がどんどん増えてきているのです。
新しい資質・能力を育てるためには「新しい授業デザイン」が必要
このような仕事の状況が生まれると、求められるのは「正確で速い」作業ができることだけでは不十分です。
自分なりに適した仕事を探すとか、自分なりに仕事を工夫する、アイデアを出す、自分の能力や興味に合致した仕事を生み出すというような、創造的な作業が必要になるのです。
また、協働も必要になります。
仲間と協働しながら、失敗を恐れずにチャレンジすることが必要になるのです。
これがいわゆる、
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実
が求められる背景にあります。
この「そもそも論」をまず教師は理解していないと、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実と言われても、何のことだかわかりません。
最大のポイントとは
ここで最大のポイントは、授業方法の理解が必要になることです。
つまり、上のような「そもそも論」を心から納得した上で、
では、どうやったら、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図れる授業ができるのか、その具体的な方法を学ばないといけないのです。
本書は、この具体的な方法をかなり詳しく、「レベル0(ゼロ)」から「レベル100」まで、紹介するものとなっています。
はっきり言えば、「レベル100」の知識や技能を知っている教師は少ないのではないか、と思えます。
このような授業を見たことがほとんどないからです。
しかし、新しい時代には、新しい授業のやり方が求められるのです。
新しい授業をするには、そのために「授業デザイン」の方法を学ばないといけないのです。
大前暁政著「本当は大切だけど、誰も教えてくない授業デザイン41のこと」(明治図書)より
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