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ピアノの先生とのつながりから、人との縁を考える。先生のことを書いてみようと思う。


子供の頃の記憶


私は4歳からピアノをはじめ、その先生がご主人の転勤によって引っ越しをする際に今の先生を紹介されてから、実にもう35年になろうかとしている。
小学校5~6年生から、今の先生について、ずっと週一回のペースでレッスンを続けてきて、大人になってもそのスタイルは変わらず、氣が付いたら、ここまできたという感じだ。

普通は(という括りがいいのかどうかは置いといて)、なんらかの生徒側の事情によって(受験、進学、就職、結婚、出産、転居etc)ピアノもしくはピアノそのものから離れるということが多いような氣がするし、少なくてもピアノとの距離、またピアノの先生との距離が変化する、ということは決して珍しくないと思うので、私のような「変化のない」タイプは、むしろ珍しいパターンなのかなと思う。
また先生側も、何の変化もなく(いい意味でですよ!!)、先生自体も先生を辞める、ということがなかったので、なおさらだ。

今の先生は最初に習った先生(つまり引っ越しをされた先生)に紹介された先生で、この先生はちょっと厳しいよ、と言われていて、行ったら案の情、厳しかった。というより、恐かった。

前の先生とはあんまり厳しさは感じず、のほほんとしていたところもあったと思うが、今の先生は恐くて、当初は手を少し叩かれたりしたときもあったし、キツイことを言われたりしたし、全体的に言い方がキツイところがあったので、私はただただ耐えることしかできなかった。泣きそうになる時もあったが、グッとこらえていた記憶もある。

でも辞めたいとも言い出せず、言う勇氣がなかったというのもあるし、本当に辞めたいのかどうかも自分でも分からないような、ある意味思考停止?のような状態で通っていたところもあった。

一言で言えば「我慢強い子だったので、我慢が出来ていた」と言える。
どちらにしても、じっと我慢と思考停止という形でレッスンに通っていたのは間違いない。

毎週、先生のマンションに行く前に「どうか、怒られませんように・・・」と毎週のように祈ってレッスンに行っていた。でもほぼほぼ毎週怒られていた。

こんなに先生が恐いなら、怒られないようにちゃんと練習していけばいいじゃないかと思われるだろうが、「この事実とは全く矛盾して」本当に練習らしい練習をしないでレッスンに向かっていたという、繊細なんだか心臓に毛が生えているんだか分からないような矛盾したところも持ち合わせていた。

(どれくらい練習していないのかと言えば、レッスン2日前くらいになってようやく練習しなきゃマズいかも?と思い始め、ヘタすりゃ前日の夜の一夜漬け、という時も結構あった。一夜にもなってないけど。)


そんなこんなで、10代は特に、傷つくことが多いレッスン時代を過ごした。


先生はどんな先生かというと、私が分析するに、10代の頃はなんとなくシンクロの井口雅代コーチみたいな雰囲氣で、指導もなんとなく似ているというか、歯に衣着せぬズバッとした言い方はなんとなく似ていると思った。

そして今思うのは、プレバトの俳句の夏井先生のようだなと思う。
今ではこちらの方が、10倍しっくりくる。
井口コーチ的威圧?がなくなったが、ズバッと鋭いことを言われるのが、夏井先生のそれとよく似ているなと感じる。

あともう一人付け加えるとしたら、松岡修造さんのようなアツさを持っているというのも感じた。

とにかく、レッスンでノッてくると、アツくなるというのを感じる。
(みんなそうかもだけど)
さっき、泣きそうになるのを堪えていたと書いたが、私がレッスンについていけなくて、分からなさ過ぎて、逆に先生が泣きそうになるという時もあった(これはこれで申し訳ないという氣持ちにもなり、私自身も辛かった。)

先生の指導は、はっきり言って、ついていけてなかった。
自分のいるレベルの一歩も二歩も三歩も上のことを言われていたが、
例えば、こっちは譜読みだけで精一杯の段階なのに、先生は音楽表現の結構深いところやペダルの使い方、などを言われていたので、基礎ができていないまま、音がつかめていないまま、無理くりなんとか受けていたって感じだ。

(今では、譜読みと表現、同時進行でやっていく方が効率がいいとも感じているが、これもその人のレベルや考え方があると思うので、無理せずやっていくのがいいと思う。)


人の縁の不思議


でも今、大人になって色んなものが見え始めてくると、「ああ、先生は、純粋に音楽が、ピアノが好きな人なんだなあ・・・」というのが見えてきた。

例えば曲の中で和声進行?などの説明で、ここから音楽がこの音がきっかけでこういう風に変わっていくんだよというところを、とても無邪氣に「な?おもしろいやろ?」と言われたりしたので、本当に純粋に音楽が好きでここまで来ましたって感じなのだろうと思った。

あと、私は先生に「もっと、人前で、たくさん演奏したいとか、たくさんの人に聴いてもらいたいとか、思わなかったんですか?」ということを聞いたことがあった。そしたら、

「学校とか試験で演奏してたから、別に・・・」と、それだけで十分というようなことを言われたので、私はまあなんて欲のない人、とも思った。

(私が逆だからです💦)

あと先生はコンクールとか、資格とか、受験とかに全く興味を示さない先生だった。デキる生徒がいても、そういうところに持っていこうとすることが全くなかったように見受けられるし、むしろ自分から言わないとそういう指導はされないようだった。
(音高音大に行った人もいた。でも、一旦そうとなったら鬼と化す?!)

こうして大人になっていくにつれて、私も昔は名前で呼ばれていたのがいつの間にか苗字で呼ばれるようになり、なんとなく先生との距離感が子供の頃のそれと違うことを感じたりした。

そして先生と対等に?コミュニケーションできるようになったのは、大人になってからも随分と後になってからのことで、30代に入ってからくらいだと思う。
それでも、子供のころに感じた委縮からなかなか抜け出せない感覚もあった。

そして30代後半になって、自分の体調不良がとんでもないものになってきてしまって、レッスンに通える状態じゃないと判断した私は、回復するまで休ませてくださいと言った。それが2019年だった。

2017年頃から体調は思わしくなかったが、発表会には出た。でも2018年はレッスンで一生懸命練習したものの、当日体調が思わしくなくてキャンセルした。

キャンセルした時も、2019年に休ませてほしいと言った時も、先生は怒ったり機嫌を悪くされることはなかった。
矛盾しているように感じるかもしれないが、「休む時はしっかり休まないと」とか「いつでもいいで~また来たかったら来て、遊びに来てもいいよ~」みたいな感じのノリだったので、ホッとしたり、あの威圧感漂うレッスンの時の先生とはギャップがあって、レッスンから離れた時の先生は別に怖くないし、むしろヘンな執着心のない人柄を感じさせられた。
(でもこれがレッスンとなると、また違うのですよ笑)

私も先生のお言葉に甘えて、初めは「本当にご迷惑かけて申し訳ありません。私も早く回復したいし、ピアノ自体を辞めるつもりはないので、練習は続けていますので、もう少し待っててください<m(__)m>」とメッセージを送り、先生は先生で「また、いつでも、どうぞ!」とか「こっちは元氣な老人やってま~す」とかで返されるやり取りで、氣がつけば5年も経ってしまった。

こればっかりは自分でコントロールできるわけもなく、ここ何年か、色々やってきたものの回復しなかったので、仕方がないのだけど、今思うのは、改めて、この先生との縁というものを感じずにはいられないということだ。

普通の先生だったら、ここまで休むとなると、どうなんだろう?
受けいれてくれないとまではいかないけど、氣を悪くする先生もいたりするんじゃないかとか、色々思った。

でもここまで縁が続いてきたというのは、真実で、最初の先生とももちろん縁だし、その先生との縁で今の先生との縁ができて・・と、縁の不思議さを感じている。

すべては必然、というけれど、こういう縁って決まっていたのかな、とも思う。

スピリチュアルな話になると、私は数年前、産土神社を調べてもらったことがあって(これは神社庁の氏神様とは全然違う、個人の魂のルーツとなる神社だ)、そこには「山科神社」とあった。

実は私が生まれて間もなく両親が何か月か住んでいたマンションがあって、そこが山科区のマンションだったのだ。でもそのマンションが湿気がすごくて環境が良くないとのことで、今いる場所に引っ越したそうで。

そして、先生の実家も山科。

う~ん、これは、偶然の一致とはいえ、山科神社の神様のご縁なのだろうか・・とか思っている。

だから、先生との縁も、必然だったんじゃないか。と今では思うのだ。

子供の頃は、そんなこと考えることは当然なかったが、レッスンのついていけなさから考えても、辞めたって不思議ではないはずなのに、それでも自分がこの先生についているという、漠然とした疑問や不思議さはあったような氣がする。

でも今、あらためて思うのは、「この先生から学んだことはとても大きい」ということ。
何十年と経った今、先生に言われたことが自分の中でようやく役に立ち、またその経験がもとになって記事として伝えられるものとなる・・・と思った時に、この先生だったからこそなんじゃないかと、思わずにはいられない。

本当に、後になってからでないと、分からないのだ。物事は。

今後の人生も、どうなっていくか分からないし、先生との関係も、今後は、どうなっていくかは、分からない。
回復したらまたレッスンに行こうと思っているが、同時に、他の先生のレッスンや、オンラインレッスンなど、他のレッスンも氣になっている。

どちらにしても、これからは、今までで一番いい関係で先生と音楽が楽しめればいいなと思っている。
それは一方的に教える、教わるという関係ではなくて、自分もこう弾きたいという部分ももっと出していって、レッスンの内容が濃くなればいいなと思っている。そして充実した時間が過ごせればいいなと思っている。

・・・とはいえ、まだ全回復とはいかず、まだもう少し猶予を頂くことになるので、先生、もう少し、待っててください(^^;

P.S
メッセージのやり取りもご無沙汰で、てっきりお互いに「放置プレイ💦」なんですけど、お互いにマイペース、というところでは、きっと似た者同士なんだろうなと思います。。。





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