幸福になるための3つの物質

約半年ぶりの投稿になってしまいました。ハンドメイドアクセサリーにはまっておりました。ニッパーの使い過ぎで指にタコができております。
アクセサリーを作成しながらも心の世界についての興味はなくなったわけではなく、むしろ違った角度から模索していた感じがします。
先日、精神科医の樺沢紫苑先生のご著書『３つの幸福』を拝読しました。私は幸福について依存からの脱却が最も大切であると思っていました。今でも大切な事であると思っています。しかし、依存からの脱却、つまり自立すると一言で言っても漠然としていて、具体的にどうしたらいいのかわからないですよね。私もわからなくて今まで色んなことをやってきました。この『３つの幸福』という本は脳科学的にシンプルに幸福の構造を示してくれていたのです。
幸福になるための３つの脳内物質があります。それは『セロトニン』『オキシトシン』『ドーパミン』です。セロトニンは心と体の健康が幸福をもたらす。オキシトシンは愛と繋がりが幸福をもたらす。ドーパミンは達成感、自己成長が幸福をもたらす。
この3つの物質のバランスがとれて人は本当の幸福を得る事ができるという事なのです。
バランスとはどういう事かと言いますと、この3つの物質を満たすしていくには順番があるのだそうです。まずはセロトニンを満たす事。次にオキシトシン、ドーパミンという順番が重要なのです。
セロトニンを満たすためにまず重要な事は睡眠だそうです。精神科を受診しているメンタルを崩してしまう方は大抵睡眠不足であるそうです。夜最低でも6時間以上の睡眠をとって朝日を浴びる事で体内時計が整いセロトニンが正常に分泌されます。セロトニンは脳内細胞の指揮者であると言っても良いそうです。そのセロトニンが正常に機能しなければメンタルが整わないのは当たり前という事なのです。
朝日を浴びての朝散歩がセロトニン活性化にとても良いそうです。そして週3日程度の有酸素運動も良いそうです。
樺沢先生のyoutubeも拝見させていただきますが、色々なメンタルの悩みを毎日何10件も受けておられますが、その回答では『睡眠、運動、朝散歩』という事を良く言われています。
オキシトシンを満たすためには、自分以外の人や動物、植物などとのコミュニケーションが必要になります。たくさんの人との交流は必要がなくて、挨拶を交わしたり、ちょっとした親切をしたりした時にもオキシトシンは自分にも、その相手にも分泌されるそうです。
ですから愛する人とのハグやキス、性行為もそうですし、仲の良いお友達とランチに行ったり、家族との時間や赤ちゃんを抱っこしたり、植物を育てることでもオキシトシンは分泌されるそうです。
孤独というのがオキシトシンから遠ざからるキーワードと言えるようです。物理的にたくさんの人に囲まれていても孤独な人がいます。自殺や自殺未遂、死にたいと思う人のほとんどはその心の辛さを人に言わずに一人で抱えているそうです。つまりオキシトシンが満たされていないのです。
ドーパミンを満たすためには、達成感、自己成長するために新しい事にチャレンジしたりして成果という報酬を得るという事になります。小さな事でも報酬を得るという仕組みを組み立てながら成果を上げていくという事が大切だと思いました。成果を上げていくためにドーパミンを利用していくという表現もできるかもしれません。これは自己肯定感を築くためにもとても重要な事だと思います。
しかしドーパミンは一歩間違えると依存症になる危険性があるのです。アルコール依存症、パチンコ依存症、ゲーム依存症、薬物依存症などなど、即効性があり、すぐに報酬が得られるためにやめられなくなってしまうのです。しかしこのケースのドーパミンは持続性がありません。しかも健康を害してしまう事柄が多いのです。
幸福になるためのドーパミンには持続性があるのです。もっともっと良くしたい、成長したい、人の役に立ちたい、社会に貢献したいというような気持になりどんどん自己肯定感が高まるものなのです。
3つの幸福物質について私が学んだ事を書いてきました。最後にもう一度書いておきたいと思いますが、この3つの幸福物質を満たす順番が重要だという事です。。
その順番とは、まず『セロトニン』次に『オキシトシン』そして最後が『ドーパミン』なのです。しかし、多くの人はまずドーパミンを満たそうとする、だから幸福になれないのだそうです。
セロトニン、オキシトシンという土台があってこそ、良いドーパミンの作用を享受することができるのですね。
まずは生活を整えて体と心を健康にする事。そうすれば人との繋がりを楽しむことができる。生活を楽しむことができる。その上でもっと周りに貢献できる自分を追求していける。
このバランスがとれた状態が『幸福』という事でした。
幸福って大きなものではなくて、良く寝て、よく人と話して、人に貢献する、これだけなのかなと思いました。