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雨宮まみさんは私のお手本ライターだ。

文字通り、声をあげて喜んだ。
実家の近くのショッピングセンターに、とうとう雨宮まみさんの新著『40歳がくる!』が置かれていたのだった!

赤い背表紙を発見した時は、思わず「ウヒョ!」という声が出た。
それくらい嬉しかった。
中身を読んでみると、正直、私にとっては、Web上で読んだことがあるものが多かったが、それでも紙の本で読むとまた雰囲気がいいんだな、これが!と思った。

私は雨宮まみさんの文章に、3年ほど前に出会った。
私は、THE YELLOW MONKEYが好きなんだけれど、雨宮まみさんも彼らのファンのようで、3年前、彼らに向けた、雨宮まみさんのコラムがWeb上で読めたのだ。(今はそのサイトは閉鎖されていて残念ながら、その雨宮さんの記事は読めない)
THE YELLOW MONKEYのFOUR SEASONSという曲を、10代の時に、確か試食販売の仕事の合間に聴いて、私には輝かしい未来が来るのでは!!と、雨宮まみさんが確信するという内容だったような感じがする。(詳しいことは忘れてしまったので、ニュアンスが異なるかもしれないが)
私は、、なんだこの人の文章の表現の凄まじさは!!と感動した。
何を隠そう、私もTHE YELLOW MONKEYのFOUR SEASONSを聴いて同じことを感じたからだ。
全く同じ考えの人がいたこと、しかも自分では言語化できない心の感動を、丁寧に綺麗に美しく書いてくれたこと、そのことが嬉しかった。

それからは、もう雨宮まみさんずくめの人生だった。
雨宮まみさんのブログ「弟よ!」は過激な内容の記事も多いが読んだし、他のブログ「戦場のガールズライフ」も、何もかも読んだ。

そして本も全部読んだ。

自伝的内容のこれは...泣いた、何度読んでも泣く!!

東京に行ったことがないのに、東京に行った気分になる!情景が浮かんでくる最高の本。

ファッションについての女の葛藤を赤裸々に書いた本。

色々読んだ。
読んで読んで読みまくった。


私は、雨宮まみさんが亡くなった後に雨宮まみさんの存在を知った。
でも、ある日、雨宮さんがこの世界にいないという事実をひたひたと感じた瞬間があった。
その時、私は電車に揺られていて、雨宮さんのパーティーの写真を見ていた。

ドレスを着た雨宮さん、映画のように綺麗だなあと思っていたら、ああ、この人はいないんだ、と思った瞬間、私は雨宮さんと会ったことも無いくせに、ボロボロ涙が止まらなくなった。
その時、私はああ、この人の書き続ける終着点が見たかったなあ、なんて考えた。

それからずっとずっと雨宮まみさんは私のお手本ライターである。
時折「自分の好きなことばかり書くな」「エッセイを書くな」という意見を身内から貰ってしまうが、それでも私が自分のことやらエッセイを書いているのは、雨宮まみさんという、エッセイで人を救った、先駆者がいるからだ。
雨宮まみさんの背中を追いかけてこれからも書いていきたい。
自分には雨宮まみさんのような文章は絶対書けないだろうけれど。

P.S.金欠で買えなかったけれど、次のお給料日に絶対買う。

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