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POP:POPを書く時に…

「POPの書き方、noteにあげてみたら?」
という友達のひとことで、書いてみることにしました。

書店員時代、家に帰ってから、あーだこーだ考えながらのPOP作りが、
本当に楽しくて仕方がなかったです。

どんな文ですすめよう?
どんな紙を使おう?
どのペンがいいかな?
文字の大きさは?
いやいや、その前にPOPの大きさは?

今、考えてもワクワクします。
では、始めていきますね。


まず、POPを書く前にいろいろ考えます。
感覚で手を動かしながら作り上げる人もいるでしょうが、私は最初になんとなーく考える派です。


1:どんなことを書くか

例えば、
・あらすじだけ
・感想だけ
・キャッチフレーズだけ
・これらをミックスする
など、いろいろアプローチはあります。
書く方も読む方も、好みがありましょう。
というわけで、これが絶対正解というのはありません。
強いて言うのであれば、その本が手に取られて旅立って(売れて)いった時でしょうか。

自分が読んでいなくても、表紙や帯、目次などから読んだふうに書ける人もいれば、読んだものでないと書けないという人もいます。

2:どんな紙に書くか

書店によっては、書店ロゴの入ったオリジナルPOP用紙で!と決められているところもあるかもしれませんが、だいたいは好きな紙に書きます。
自由だからこそ、どう仕上げたいか考える感じです。
決められている場合も、その範囲でどう書いていくかという面白さがあったり、大きさや体裁がそろって見やすいというメリットも。

ラミネートして、強度をを作ることができるので、買い物した時の包装紙や、雑誌、広報誌、紙と呼べるすべてのものをPOP用紙にすることができます。(だから、捨てられずにそういう紙類が部屋に溜まっていく…)
更に、POP用に色画用紙や素敵なデザインの紙を買ったりすることもあります。(やっぱりどんどん増えていく…)

包装紙

3:どんなペンで書くか

自分が書きやすいペン!というのも大切ですが、他者に読んでもらうためのものなので、読みやすい字が書けるペンでしょうか。

私がよく使っていたのは、
・ぺんてるのプラマン
・メーカー問わず、0.7以上の黒インクボールペン
・トンボ鉛筆の水性サインペンプレイカラーK
・サクラのクレパス太巻50色セット
・三菱uniのポスカ
あとは、その時々で購入した簡易万年筆やペンで。
絶対にこれでないとというのは、なかったです。
POPの大きさや書く文字の大きさで、ペンを使い分けていました。

よく使っていたのですが、
薄い色の水性カラーペンは、蛍光灯や太陽の光で褪せてくるので、文字に使うのはあまりおすすめできません。
(色褪せていく文字に気づいても、ラミネートした後なので修正できず)

↓ の写真の右端に注目。
タイトルが「ターミナル 起終点駅」なのですが、『起終点駅』が見えません……    

色あせPOP

4:どんな大きさにするか

そのPOPを飾りたい場所で、作る大きさを変えていました。

書棚に飾るなら、本より小さく。
ミニテーブルなら、少し大きめに。
仕掛け台など大きい展開なら、もっと大きく。
(ちなみに、フェアなどの看板は、遠くからも見えるようにA4サイズ以上のもの)

なぜ、飾りたい場所で作る大きさを変えるかというと、POPで本が隠れてしまわないようにするためです。
POPが大きすぎて、おすすめしたい本が見えないのは本末転倒なので、そこはいちばん気をつけるところ。

そもそもPOPってある方がいい?ない方がいい?
この「POPをつける」ということ自体にも賛否両論あります。
昔、上司から「あまり好きじゃない」と聞いたことがあります。
1面(1種類)ずつ、本が平積みされている場所や下記写真のような場所に、POPを飾ると後ろの本の表紙が隠れてしまうからです。

POP本隠れる

言われてみると確かに…。
でも、POPをつけると、その本が手に取られるというのも確か。

なので、こういう場所に飾るなら、大きすぎず、あとPOPを置く位置も工夫することで、後ろの本の表紙が全部隠れることを防いだりしてました。(少しは隠れてしまうのだけど)

POP本隠れ2


装飾についてもマスキングテープやシール、立体物を貼りつけるなど、
本当にPOPは自由です!


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