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*昔の日本人は凄かった!玄米よりも白米よりも、分づき米!?


私の祖父は大正元年生まれの人で、祖母は大正5年生まれ。
そして私は介護の仕事についていたこともあり、明治・大正生まれの人たちをたくさん見てきた。
その人たちは現代人に比べてとても小さな身体なのに、
明らかに私たち昭和・平成生まれの人間とは桁違いの体力の持ち主で、すさまじい精神力も持っていた。

祖父は97歳で入院したとき骨密度を検査したら、なんと日本人20代男性の平均骨密度を上回っていた。
そら、何度こけても骨折しないはずだ、と驚きながら納得したものだ。

明治・大正・昭和初期の戦前生まれの人たちは、現代の日本人の生活からは
考えられないような苦労をしてきた人たちだから、
高齢者になるまでの長生きをできるということは、
それなりの体力と精神力を持ち合わせていないと生き残れなかっただろうことは想像できる。

昔は今のように重機や機械もなく、ほとんどの仕事を人力でこなしていた。
家を一軒建てるのにも死人が一人出ると言われるほど過酷な作業であった。
山に住む人は、人力で山を開墾し、平地にして畑を作った。
山から木を切り倒し、馬や人力で運び出した。
 
そんな凄まじい精神力と体力はどこから来るのだろうか?
現代人には考えられないことだ。
 
当時の食事は現代と違い、ご飯にみそ汁、芋や豆、野菜がメインで
肉や魚を頻繁に食べることが少なかったであろう当時の食事を考えると、
なんであんなにも体力があったのか、と不思議に思うのだ。
 


 
戦後、欧米化が進み、食事も飽食の時代となり、
栄養的には明治・大正時代に比べてはるかに良くなっているというのに、
今の日本人は体力も精神力も減退してしまったように見える。
 
私が都会で生活していた時は、米を美味しいと感じたことがなかったから、
ほとんどの食事でパンや麺を食べていた。
美味しいレストランや居酒屋なんかもたくさんあって、
米を食べる機会はとても少なかった。
田舎暮らしをはじめ、米を作るようになって初めて米が美味しくなり、
1日1合の米を食べ、パンや麺を食べる機会はぐっと減った。
 
始めは精米して白米を食べていたが、糠にも栄養がたくさんあり、
無農薬で栽培しているのだから、食べなきゃ勿体ないな~なんて
勿体ない精神で玄米を食べるようになった。
 
けれど、ネットで玄米について調べていると、
玄米は体にいいと言う人もいれば、玄米は体に良くない、調子が悪くなった、という意見もあり、どちらが本当なのか判断に迷うこともあった。
 

麦秋


 
日本人は昔から胴長短足で、アメリカ人とは違って胴が長く、足が短い。
これは米を食べる習慣が、日本人の腸を長くしたためだろう。
 
そして、アメリカからパンなどの小麦類を食べる文化が入ってきて、
子供たちの学校給食はパン食が当たり前となり、
米を食べる機会が少なくなった日本人の足はドンドン長くなり、
胴は短くなった。
 
その様はアメリカ人の如くであるが、それは日本人の腸が短くなってしまったという事だろう。
 
短くなった腸は玄米をもはや消化することは出来ず、
玄米を食べると人によっては調子が悪くなったり、消化不良を起こすのだろう。
 
昔の日本人は、白米を食べてはいただろうけれど、
今と違って性能の良い精米機はなかっただろうから、
現代のように真っ白に精米された白米ではなく、分づき米を食べていたのだろうと想像する。
白米と違って分づき米は多少硬めで消化も悪いため、
よく噛む必要があり、長い腸でゆっくり時間をかけて消化していただろう。
 
そして、糠の残った米と糠を使った漬物、自家製の発酵食品などを食すことで、贅沢な食事がなくとも十分な栄養を蓄え、
重機や機械がなくとも山をも動かす力を持っていたのではないだろうか。
 
今更、玄米を消化することが出来る腸には戻れないかもしれないし、
山を動かす必要もない。
パンや小麦は美味しいし、
アメリカ人のような長い脚に憧れたりもするのだが、
昔の日本人の凄さを思うとどちらが良いのか分からなくなってくる。

 アラフィフとなった今、老化現象も現れ始め(;'∀')
もう若さで乗り切る力がなくなってきたが、よぼよぼで自分の事も自分でできない年寄りになるよりも、
死ぬ一歩手前まで、畑に立ち、思うままに生きることができたらサイコーだな、としみじみ思うのだ。
 

米俵


米を栽培し、毎日食べるようになって13年ほどであるが、
もう、米が美味しくてたまらない。
たまに外食をしたり、白米を食べると、
栄養が摂れていないような物足りなさがあって、お腹はいっぱいなのに
家に帰って自分の米を食べたくなる。
米が白い、と書いて粕(カス)なのだ。
白米には栄養がないのかもしれないな・・。

分づき米のご飯に海藻と豆を入れて炊いたものと
みそ汁、サラダがメインの食事で、
贅沢とはかけ離れた食事であるのに、
毎日飽きもせず、美味しい、あぁ幸せだと食べているのだ。
おやつも米粉や甘酒を使って作り、小麦を食べる量がかなり減った。
パンや麺も好きではあるけれど、米が美味しいから米優先になってくる。
米を食べることで、体が満たされ満足している。
そんな食事に変わってから、やっぱり自分は元気だな、と思う。
若い頃に比べると、体力も精神も強くなった。

お米はちゃんと選べば、本当に美味しいものだ。
美味しいお米はそれなりのお値段だろうけれど、
パンや麺に比べたら、ぜんぜんお安いものだ。
日本の農家さんが丹精込めたお米を分つき米で食べてみれば、
もうあなたもお米の虜。後戻りはできないでしょう・・お試しあれ。
 
 


あたしはねずみがすきやけど♡

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