かもしとたね*日々の素88

2010年淡路島に移住。田畑を耕し種を採り、醸す人。 田畑で起こる不思議や種の力、微生…

かもしとたね*日々の素88

2010年淡路島に移住。田畑を耕し種を採り、醸す人。 田畑で起こる不思議や種の力、微生物の力を感じながら、めくるめく自然の法則を探りたい! お山のお家と海近くの畑で桃源郷を造るべく、悪戦苦闘の珍道中備忘録をお楽しみただければ幸いです(''ω'')ノ 一粒万倍(⁠θ⁠‿⁠θ⁠)

マガジン

  • かもしとたねエッセイ

    山の家、海近くの畑、自然界、人や動植物の生死などを通して感じる不思議。この世は不思議でいっぱい!その答えはそれぞれの人が持っていて、どんな人生にするかもその人が決めることができるんじゃない?じゃあ私はどんな人生を歩もうかしら?人生残り半分で感じる人生エッセイ集(*´ω`*)

  • *家庭菜園たがやしマガジン

    家庭菜園のコツや種の事、自然農の田畑で起こる不思議な出来事をまとめていきます。 皆様の菜園LIFEの参考になれば幸いです(''ω'')ノ

  • *お家で発酵!かもしマガジン

    家庭で仕込む季節の発酵食品・調味料大集合!発酵の基本からマニアックなものまで、順次投稿予定です♪

最近の記事

  • 固定された記事

*田舎暮らしはスローじゃないよ!人生のスパイスを楽しみましょう~

田舎暮らしを夢見た時、田舎に住んだらじいちゃんばあちゃん達から 色々な生きる智慧を教えてもらいながら、 衣食住の全てを自給自足してやろうと考えていた。 実際、田舎暮らしを始めたのは35歳にもなってからだったから、 もうばあちゃんは亡くなっていたし、じいちゃんも97歳。 目論んでいた教えも残念ながら得られなかった。 畑や田圃は徳島の自然農塾に毎月通って教えてもうことができた。 発酵食品や保存食はネットで調べ、本を買いあさり、実際にやってみるしかなかった。 田畑も発酵食品も失

    • *妖怪になったお婆が教えてくれたこと。

      うちのおばぁは92歳で天に帰った。 92歳と言うと、だいたい大往生だね、と言われるのであるが、 私は納得していなかった。 なにせ、おばぁの体は病気ひとつせず、 毎日畑に行って動き回っていたし、 風呂には全く入らなかったけれど、自分の事は全部自分でしていたのだ。 この人は絶対に100歳まで生きれると思っていた。 だから、92歳で早死にして!と納得がいかなかったのだ。 おばぁは70代の頃までは小うるさい婆さんで、 耳が悪いのをいいことに、言いたいことだけ言う人だった

      • *さぁ、種採りしましょうか。

        私の種採りバイブル、「岩崎さんちの種子採り家庭菜園」 今は残念ながら、販売されていないようである。 野菜にまつわるエッセイや、種採り方法、 栽培歴などが載っており、 初心者だった頃の私はこの本を読んで 種採りの意欲を沸かせたものである。 種採り、と言っても野菜を放ったらかしにしていたら 種ができるというわけでもなく、 ちゃんと種を採る時期というものがあって、 横着な私はよく失敗をする。 適期に採れなかった種は、 鞘が弾けて中の種が飛んでしまっていたり、 雨に当たってカビ

        • *たくさん採れたら!トマト水・トマトの味醂煮・青シソジュース

          *トマト水 農家さんのお手伝いバイトに行っていたとき、 沢山採れたB品トマトで作ったトマト水を よくご馳走してもらったものである。 いわゆるトマトジュース、ではなく もうちょっと手の入ったもので、 トマトジュースより軽く、あっさり、 でも濃厚で美味しいジュースであった。 その時に作り方を聞いたのであるが、 うる覚え・・・。 思い出しながら作ってみようぞ、とまと水! と、言っても作り方は簡単で、 沢山採れたトマト(ミニでもなんでもいい!) を圧力鍋に入れ、塩一つまみ。

        • 固定された記事

        *田舎暮らしはスローじゃないよ!人生のスパイスを楽しみましょう~

        マガジン

        • かもしとたねエッセイ
          17本
        • *家庭菜園たがやしマガジン
          12本
        • *お家で発酵!かもしマガジン
          14本

        記事

          *山の古民家で快適に暮らすー虫さん、カビさん対策しましょうか。後編

          https://note.com/akarameya88/n/nced4a91eb0e1 と、いうわけで後編の虫さんカビさん対策といきましょうか。 ❋大地再生する 矢野さんの大地再生講座に何度か参加し、家の周りに溝を掘った。 ユンボなんて入らないから、スコップや鍬で水が流れるように傾斜をつけた。 軒下にぐるり1周と、家の下の池に通じる深めの溝を1本掘った。 土が硬い所は掘れるだけでいいと聞いたので、 深さが5cm程しか掘れない場所もあった。 そこは、山の落ち葉が朽ち積

          *山の古民家で快適に暮らすー虫さん、カビさん対策しましょうか。後編

          *山の古民家で快適に暮らすー虫さん、カビさんさようなら~前編

          お山を背負った古民家に住んで、10年ほどになる。 私を含めて、都会から移住してきた人間が、 慣れない古民家に住んでみて、逃げ出したくなるワースト3は 1、カビ 2、ムカデや蜘蛛などの虫 3、野生動物 辺りだろうか。 古民家に住み始めた頃は、そんな3つの問題点なんて知らないから、 なんの対策もせずに住み始めた。 梅雨の頃になると、カビとの戦いが始まる。 三段カラーボックスを多様していたが、それらは特にカビがひどかった。 箸や食器、革製品もカビた。 収納してある衣服や本もカ

          *山の古民家で快適に暮らすー虫さん、カビさんさようなら~前編

          *ヒエという嫌われ者・強者から学ぶ

          田植えが終わった6月後半になると、 田んぼの中や畔にはヒエという稲科の草がたくさん生えてくる。 田植えをしている時には生えていなかったのに、 1週間ほどして草取りに入るとたくさん生えているのだ。 成長スピードの速いヒエは、少し目を離したすきにぐんぐん大きくなり、 あっという間に米の背丈を超えてくる。 草取りの時に、このヒエを抜いておこうとこちらは必死になるのだが、 お米の苗とそっくりさんで、米の苗にそっと寄り添うように 生えているこのヒエを見落とすことしばしば、 気

          *ヒエという嫌われ者・強者から学ぶ

          *弱肉強食と共存世界・イノシシから学ぶ

          ジビエ、と言えば聞こえはいいが、 淡路島の中で増えてしまった猪(イノブタ)を 捌いて食べることがある。 ここ淡路島では、野生の猪と鹿が増えていて、 畑や田んぼに入っては芋を掘り、ミミズを掘り、稲をなぎ倒し、 果樹や木を食み、トラクターのごとく耕し穴を掘る。 この野生動物からいかに作物を守るか、人と獣の知恵比べのようになっている。 私の住む地域には鹿はまだ来ておらず、猪がたくさん住み着いている。 そのため、夜8時過ぎになると鳴き声を発し、 外を車で走ると、田圃には

          *弱肉強食と共存世界・イノシシから学ぶ

          *梅の実黄なり・・早くこいこい梅の実よ

          田植えが終わり、ほっと一息ついたのもつかの間、 梅の実が、黄色く色づき、 梅干しを漬け込む季節がやって来る。 6月も半ばになると、黄色く色づいてくる梅。 完熟した梅の実の、なんと芳しいことか。 この芳しい梅の実に、鼻をうんと近づけて、 香りを思いっきり吸い込めば、 なんと幸せなことでしょう。 横を通るたびに吸い込んでは、 はぁ〜、と幸せなため息をつく。 ・・私だけではないはずだ。 うちの畑には元々、一本の花梅の木があって、 ほんの少しの実を付ける。 20粒ほどだろうか

          *梅の実黄なり・・早くこいこい梅の実よ

          *慣行農業とオーガニックの融合=地産地消!?

          淡路島に移り住んですぐに、じいちゃんの畑を一緒に耕し始めた。 じいちゃんの畑はゴミでいっぱいだった。 畝の上には絨毯や毛布、土の中からは電池に時計、ホッカイロ、 ビン、缶、袋に入ったままの化学肥料。 なんでも出てきた。 燃やせるものは全て燃やしていた。 燃やせないものは埋めていた。 じいちゃんは大正元年生まれの人だから、土に還る物しかない時代を生きてきた。 だから、なんでも土に埋めておけば消えてなくなると思っていたらしい。 プラスチックなどの土に還らない物など分別することは

          *慣行農業とオーガニックの融合=地産地消!?

          *お酢を仕込む季節がやってきた!枇杷でお酢を仕込む

          6月、枇杷の実が色づき始め、たくさんの枇杷の実が手に入ったら、 待ちに待った、ビワ酢作り。 「酢造り」とは晩夏の季語でもあり、熟した柿で柿酢を作る方もおられるだろう。 夏は酢を仕込む季節なのだ。 まだ夏早々ではあるが、枇杷の実がなっているから、 仕込み好きとしては、思わす仕込んでしまうものなのだ。 びわ酢、なんてあまり聞かないと思われるだろうが、 実はお酢は様々な果物で仕込むことができる。 ご存じのワインビネガー、リンゴ酢の他、 糖度が10度程度ある果物であれば仕込む

          *お酢を仕込む季節がやってきた!枇杷でお酢を仕込む

          *草刈り機やーめた!自然農の草刈り

          畑の草を、草刈り機や手鎌で刈った後、 下手くそな美容師に髪の毛を切られた時のような 不格好さと、不自然さや乱れなどを感じたことはないだろうか。 そんな時、畑に何とも言えない申し訳なさと、 残念さが残る。 なぜ、わたしが畑に手を加えると こんなに不自然さが残るのか?美しさがなくなるのか? と不思議に思っていた。 草を刈って1週間ほど放置すると、 なんとかまた自然な雰囲気が戻ってくるのだが、 草を刈ってキレイにしているはずの行動が、 畑を乱れさせ、不自然な場所に成り下がるのか

          *草刈り機やーめた!自然農の草刈り

          *収穫まで気が抜けない!夏野菜の苗を虫さん達から守りましょう!

          苗半作精神で、慎重に、懸命に作った野菜の苗が、 畑に定植するなり無くなった! なんて経験ないでしょうか? ポリポットから畑に定植したとたん、 そこは自然界真っただ中で、 幼い苗は突然その大自然に放りだされ、 身を守るすべもなく、あっという間になくなってしまうこと 少なくない。 せっかくここまで丁寧に時間をかけて育てた苗を、 ウリバエや根切り虫、ナメクジなどなどに食べてしまわれると、 やり場のない怒りに捕らわれ、もう畑なんてしない!とか、 もう自然なんて嫌いだ!なんてことに

          *収穫まで気が抜けない!夏野菜の苗を虫さん達から守りましょう!

          *日本の時間 四季・二十四節季・七十二候

          じぃちゃんばぁちゃんが亡くなった時、この村の風景が変わったなぁと感じた。 1世紀近くの間、この村で生き、風景に溶け込んでいた人がいなくなり、 代わりに新しい命が生まれ、生きていく。 こうやって時代が変わり、価値観が変わり、 景色が変わっていくんだ、と初めて感じた。 と、同時に時間とは生命の事なんだと気付いた。 時間なんて、人間が作った観念だと思っていたが、 そうではなく、生命の営みそのものが時間なのだ。 お米は5月頃に種を蒔き、芽を出して成長し、 8月に花を咲かせて子供で

          *日本の時間 四季・二十四節季・七十二候

          *昔の日本人は凄かった!玄米よりも白米よりも、分づき米!?

          私の祖父は大正元年生まれの人で、祖母は大正5年生まれ。 そして私は介護の仕事についていたこともあり、明治・大正生まれの人たちをたくさん見てきた。 その人たちは現代人に比べてとても小さな身体なのに、 明らかに私たち昭和・平成生まれの人間とは桁違いの体力の持ち主で、すさまじい精神力も持っていた。 祖父は97歳で入院したとき骨密度を検査したら、なんと日本人20代男性の平均骨密度を上回っていた。 そら、何度こけても骨折しないはずだ、と驚きながら納得したものだ。 明治・大正・昭和初

          *昔の日本人は凄かった!玄米よりも白米よりも、分づき米!?

          *畑満開!美しい野菜の花々

          野菜の花は、育ててみないと見る機会は少ない。 観葉植物と違って、野菜の花を育てることもないし、 売っていることもないだろう。 とても小さなものから、けっこう豪華な花を咲かせるものまで 様々であるが、 畑で野菜を育てるようになってから、野菜の花がとっても好きになり、 育てて食べる以外のお楽しみにもなった。 ウチの畑は必ず種を採るから、花が咲いてきて野菜が食べれなくなっても その場に残っていて、特に春はお花畑と化すのだ。 エンドウ系のお花で、スナップエンドウや絹さやなどは同じよ

          *畑満開!美しい野菜の花々