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旅は創造性を磨く @長野県上高地

モーツァルトは人生において1/3も旅していた、だからこそ天才的な創造力を発揮し歴史に残る曲を作ったとも言われる。
移動することでクリエイティビティが磨かれる。
旅がヒトを創造的にさせる理由はどこにあるのだろう?

3泊4日、小学生2人連れ。
長野県松本市へ家族旅行に行ってきた。

私は旅が好きだ。
学生の頃は遠征で遠くへ行けるとなれば嬉々としてその日を待ちわびたし、社会人になってからも長期休みは気付いたら旅に出ていた。
ただ、子どもが生まれてからはそこまで旅ができないと寂しくなっていたが
ようやく子どもたちも小学生となり、少し遠くへ行けるようになった。

こんなにも旅が好きなのは、日常から解放される感覚を目一杯体感できるからだ。
気づかないうちに日々回している思考回路は同じ場所をぐるぐる回る。
もちろん、そのおかげで習慣化が起き、とてつもないパワーを発することも多い。
けれど時々、突き抜けた刺激がほしいと思ってしまう。
それが私にとっての旅なのだ。

今回の旅でも、徐々に日常がほどけ解放されていった。
松本駅からレンタカーに乗り換え、着いた高ボッチ高原から諏訪湖を眺め、
バスを乗り継いで行った夕立ちの大正池が見えるホテルで湯船に浸かる。

これをしなきゃ、あれをした方が良い。
目的的だったそんな雑念がゆっくり全て置き去りになっていく。


上高地は標高1000mを越えるため、空気の質感が違う、空の青が違う、木々の緑色が違う。
移動疲れもあったが、長い睡眠時間にて、身体が頭がリセットされていく。

上高地

朝ごはんをたくさん食べて、上高地散策へ。
大正池をスタートし、河童橋まで歩く。
途中の道のりは、どこを撮ってもカレンダーになる風景ばかりで贅沢この上ない。

高揚しながら歩きながらも、どこかで少し怖さを感じる。
都会では感じることのない怖さ。自然への畏怖。
実は去年、海に行った時もそれを少し感じていて、無意識に海を避けたくなり山に行きたいと思った。
けれど、山にも怖さがあった。
なーんだ、じゃあ海でもいいじゃないか。
壮大な気持ちの良さ、少し緊張感。
全身で刺激を感じ「今」を体感することで手一杯になる。

そう、だからこそ、いつでも旅の荷物を失敗する。
どうしても日常を連れて行って、使わず仕舞いになる。
今回も本を2冊も持っていったけれど、1冊をほんの少し読んだだけだった。

旅に出てしまうと、刺激を受け取るので精一杯になり
本も読めない。何なら、文章も書けない。
言うなれば、インプット一色になる。
1日にとてつもない量のことを経験するのだから、それが自然なのだろう。
反芻が追いつかない。

旅がクリエイティビティを磨く所以は
普段と異なる膨大な量の刺激を
全身で丸一日中体感するがために
普段の思考をすっかり忘れてしまうところに
あるのではないか?
そう思った。

今回の旅で、あまりに山からパワーを貰ってしまったため
日常に戻った生活にも山を取り入れたいと願ってしまう。
何なら、まだ心の一部を上高地に置いてきてしまっている。
あぁ穂高が、焼岳が、アルプスが…。

うん、標高1000mはないけれど、近くの山に週末登ろうかな。
幸いうちの小学生の2人の子どもは、都会っ子にしては
飛びぬけた体力を持っている。(あと食欲も)


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