2020年4月の記事一覧
迷子の警察音楽隊 (2007) THE BAND'S VISIT 監督 エラン・コリリン
「チェット・ベイカー、知ってる?」
アレクサンドリア警察音楽隊の二枚目君のお決まりの口説き文句はコレ。相手の女がポカンとしていれば、目を見つめながら「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」口ずさむ。これを初めての異国(しかもエジプト人にとってのイスラエル)で、インフォメーションで行き先を聞きながらやっちゃうもんだから、行き先を間違っちゃう訳です。っていう導入がなかなか自然でいい感じでした。
エジプト
南極料理人 (2009) 監督 沖田修一
笑ったー。どストライクでした。おなかを抱えて大笑いって感じとも少し違って、グフフフ… 笑いの連続。途中からなんだかもう、箸が転んでも、雪の上を走っていてコケるだけでもおかしい、みたいなループに入ってしまいました。
一連のエビフライネタ。たたみかける「今エビって言った?」「今エビって言った?」静かだけど執拗な ♪エッビフライ コール。そして出来上がったエビフライの絵面… 伊勢エビのヒゲが邪魔でよけ
やわらかい手 (2007) IRINA PALM 監督 サム・ガルバルスキ
最近マリアンヌ・フェイスフルが新型コロナ肺炎で入院していたみたいなんですが、退院したというニュース(https://www.barks.jp/news/?id=1000181651)を見て、この映画のことを思い出しました。
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マリアンヌ・フェイスフルと言えば、あの峰不二子のモデルになったとか、ミック・ジャガーの恋人だったとか華々しい過去が有名です。でも彼女が38年ぶりに主演
ミッドナイト・イン・パリ (2011) MIDNIGHT IN PARIS 監督 ウディ・アレン
とっても観たかったんですよね。ウディ・アレンの描くパリ。
今回の主人公はオーウェン・ウィルソン。「ダージリン急行」でお兄ちゃんやってた人です。彼がすごく良かった。
彼については「幸せのはじまりは」って映画を見た時にも印象に残ってました。スターで稼ぎはいいけどちょっと頭の弱いプロ野球選手。結局ヒロインの子は彼から去ってゆくのだけど、それが残念に感じられるほどいい味だしてました。朴訥で人が良くてち
(500)日のサマー (2009) (500) DAYS OF SUMMER 監督 マーク・ウェブ
フリーハンドでビルが描かれてゆくオープニングを見た瞬間から、ああ、絶対に好きな映画、って思いました。
トム君のへなちょこ具合がどーしようもなくかわいいんです。建築家を目指していたけれど、挫折してグリーティングカードの会社で働く彼。運命の恋を信じているけど、恋した子に声もかけられない彼。声をかけるまえに勝手に深読みして落ち込み、友達を巻き込む彼。一瞬、恋がうまくいったようにみえて世界が薔薇色になり
のだめカンタービレ 最終楽章 前編 (2009) 監督 武内英樹
311の後に書いた感想なんですが、状況が今とちょっと似ていてなんだかそわそわします。今見るといい映画なのかも。
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あの震災以来、つい夜中にネットで原発についてとかいろんな意見や見解を探しては見入ってしまい、その結果寝不足になり気持ちは落ち込み、どうしようもなくなる、というループが続いちゃってます。自分はもう年齢的にもどうなってもいいけど、子供のことは守らなくちゃいけな
ゲキ×シネ「髑髏城の七人」 (2012)
先日「阿修羅城の瞳」という映画を鑑賞して、「映画の中身はともかく、染五郎(現:松本幸四郎)のファンになった」と感想を書いたら、とある方がゲキxシネをお薦めしてくれました。ホントは染ちゃんの出ているアオドクロが観たかったんですけど、小栗旬版がちょうどやっていたもので、いつか観るべきアオドクロの予習として見てみました。
ということでゲキ×シネ初体験です。ちなみにゲキ×シネ(http://www.ge
阿修羅城の瞳 (2005) 監督 滝田洋二郎
もともとは劇団☆新感線の舞台だったものを映画化したようです。
かなり評価が低かったからあまり期待はしてなかったけど、やはり舞台装置がチャチすぎました。だってどうせ舞台を映画にするなら(お金さえあれば)舞台とかCGとかもっと凝れるところだろうと思うだけに、惜しい。
阿修羅城そのものの狭さウソや臭さは言わずもがな、最後の阿修羅王の白い衣装とかも、学芸会レベルじゃないのかと。美惨(びざん/樋口可南子
わたしの可愛い人―シェリ (2009) CHERI 監督 スティーヴン・フリアーズ
レア(ミシェル・ファイファー)は、ベルエポックの時代の、かつての高級娼婦。瀟洒な豪邸に住んでいて、執事と何でも話せる家政婦がいる。40代後半になっても体形と美貌を保ち、美しい衣装を着こなし、知性と優美さと品格を兼ね備えた女性。
かつての仲間の息子フレッド(ルパート・フレンド)は19歳。父のことは知らず、母の愛もあまり知らずに育った。既に遊び飽きて、19にして退廃的雰囲気を醸し出している。レアのこ
マイ・フェア・レディ (1964) MY FAIR LADY
最近、9歳(当時)の娘と昔の名作を再度見たりしています。
昔この作品を見た時は、変身したオードリーの美しさやドレスの素晴らしさ、上品さにそれはそれはうっとりしたものでした(基本的にシンデレラストーリーは好きです。「麗しのサブリナ」とかも)。だけどその時はヒギンズ教授がどうしても好きにはなれなかったんですよね(話はそれますけどオードリー・ヘップバーンの相手役はなぜかじいさんが多いです。「麗しのサブ
ロスト・イン・トランスレーション (2003) LOST IN TRANSLATION
当時のアメリカ人の同僚たちが、西新宿のパークハイアットを目にすると、そろいもそろって「あれが"Lost in translation"のホテルだよね!」と言うので、見てみることにしました。
この映画、見る私が日本語が理解できてしまう時点で、また出てくる場所が普段から見慣れていて身近に感じられてしまう場所だという時点で、多くの外国人とは受け取る印象が相当違うモノになってしまうんだろうなあと思いまし