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ゲキ×シネ「髑髏城の七人」 (2012)

先日「阿修羅城の瞳」という映画を鑑賞して、「映画の中身はともかく、染五郎(現:松本幸四郎)のファンになった」と感想を書いたら、とある方がゲキxシネをお薦めしてくれました。ホントは染ちゃんの出ているアオドクロが観たかったんですけど、小栗旬版がちょうどやっていたもので、いつか観るべきアオドクロの予習として見てみました。

ということでゲキ×シネ初体験です。ちなみにゲキ×シネ(http://www.geki-cine.jp/)というのは、劇団☆新感線の舞台の映像を映画館で上映するという試み。(私が見た当時、映画料金よりも高い2,200円でしたが、今は1,800円と映画と同じ値段設定になったようです)。舞台のライブ感を体験してほしいという思いからできたゲキ×シネ。初めて見た感想は、面白い! 舞台をそのまま引きで映し続けるのとも違い、俯瞰あり、アップありで迫力満点で、3時間の長丁場も退屈することもなく楽しめました。また観たいかも。でも休憩15分いらないかも…(今は休憩なくなったそうです。)

小栗旬くんの着流し姿、なかなか決まっています。足、長っ。着物を着ていてもわかる腰の位置の高さ。とても華があります。殺陣もかなり練習したんでしょうね。でもやはり大衆演劇のキャリアが長い早乙女太一くんと並ぶと歴然とした差がありました。早乙女太一くんはもう、なんというか、様式美というのか… 舞を舞っているかのようでした。ちょっと表情が固かったんですけど、この辺は舞台とは違う見え方なんでしょうかね。

森山未來くんはまさに怪演って感じです。今まで映画やドラマでみていても、彼の魅力というのがあまりわからなかったんだけど、ああ、こういうことだったのねと思いました。

生の舞台が見られれば一番いいんだろうけど、いろいろとハードルが高い。それに近いものとしてのゲキxシネは価値があると思いました。たぶん舞台の一番後ろのほうの席よりは臨場感もあるはず。また機会があれば是非観たいです。

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