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N国党が地方選挙で勝つために。立花代表への提言をします

こんにちは、今日はまたNHKから国民を守る党について記事を書きたいと思います。9/22投開票のあった、山形県天童市議会議員選挙において、NHKから国民を守る党公認の、五十嵐浩之氏が見事当選を果たしました。私自身、是々非々ながら総論N国党を応援させてもらっている身ですので、とてもうれしいことなのですが、中身をよく見てみると両手放しで喜べる内容ではないと言えます。
 というのも、五十嵐氏の得票はわずか527票で、得票率1.88%。立候補者23名、定数22名、一人だけ落ちる選挙において、なんとか下から2番目という滑り込みセーフ状態だったためです(前回選挙の当選最低ラインを大幅に下回っていたとのこと)。立花代表もyoutubeで、「もう一人立候補していたら落選していた可能性が高い」と語っていたように、外的環境がN国向きに向いてくれた、というのが現実な評価でしょう。N国党では知名度を上げるために地方選で候補者を擁立している側面もありますので、もともとどれだけ当選に期待していたか、というのははかりかねるところではありますが、まだまだ知名度や支持は広がり切っていないということでしょう。

 ところで、なぜN国党は地方選挙において、強弱があるのでしょうか。色々要因はあるにせよ、やはり大きいのは、その地域に「住民の移動」があるかでしょう。つまり都市近郊で新興住宅があるなどするとNHKの集金人による被害が大きいほか、比較的N国シンパである若者層が一定数おり、より当選が近づくということになります。今回の天童市が山形県内においてどういった土地柄なのかは、山形に縁の薄い私ではつかみかねますが、いわゆる「住民の移動が少なく、高齢化しているような田舎」では、なかなか真価を発揮できないということでしょう。

 また、このほかにも天童市で苦戦した理由は考えられます。それはN国の選挙戦略ともつながります。N国の選挙戦略は、事前の政治活動、ポスターと人通りの多い場所での街頭宣伝であり、電話隊や後援会運動なども絡める既存政党とは一線を画します。とくに都市部ではターミナル駅での街頭宣伝(+政治活動)をすることで、比較的アクティブに活動する無党派層の若者に訴求することができますので、効果的に選挙運動を進めることができます。車社会の地域になってくるとその効果が薄れるため、N国としては選挙運動を効率的に進めづらくなります。
 一般に、街頭宣伝や選挙カーによる選挙運動の効果は、「選挙に行くつもりのなかった人を選挙に行かせる」効果が大きく、特定政党に大きく利するものでないと言われています。しかし、ほぼ無党派層で占められているN国にとっては、「選挙に行くつもりのなかった人を、選挙に行かせるようにする」ことで、N国に効果的な票を集めることができるため、きわめて合理的な選挙戦略と言えます。投票率が上がると当選しやすくなるとも言えるでしょう。

 そんなN国の地方選挙ですが、選挙で勝つために、ここで立花代表への提言をしたいと思います。
 それは、「スリーヒットセオリー」を活用せよ、ということです。
スリーヒットセオリーとは、マーケティング用語で、その名の通り、人は商品やサービスなどに、三回接触することで、その商品を認知し、購買活動に移るというものです。知名度のないN国は、逆に言えば、無党派層への知名度さえ確保できれば、間違いなく当選をします。現状でいえば、「政治活動としてのポスティング」や「ポスター」、「街頭宣伝(政治活動、選挙運動)」などが組み合わさり、知名度を上げる形でスリーヒットセオリーになっているかと思いますが、当然街頭宣伝を見ていない人も多いわけで、必ずしもスリーヒットは出来ません。そこれで、既存の施策に加えて、こんな施策を組み合わせてみてはどうでしょうか。
 スリーヒットセオリーを支える新たな施策、それは、「政治活動としてのリスティング広告」です。選挙運動としては、国政や指定都市以外でのこうしたウェブ広告は禁止されていますが、政党としての政治活動としてのウェブ広告は禁止されていません。また、事前運動として引っかかる可能性もありますが、その点、先の参議院選挙でも自民党全国比例支部が実施していましたが、政党支部から広告を出すことでそのリスクも抑えることができます。最近のリスティング広告は精度が高く、特定地域の在住者にピンポイントで刺すことができるため、相当な精度で有権者にアピールすることが可能です。また、立花代表がyoutubeを通じて支持を広げたように、インターネット利用者層とN国支持層は親和性が高いですので、もしかすると、街頭宣伝なんかよりはるかに接触から投票行動に移る効果は高いと思われます。

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 スリーヒットセオリーにあてはめれば、政治活動としてのリスティング広告、政治活動もしくは選挙運動としての街頭宣伝活動、ポスターのスリーヒットにより、N国への投票を促すわけです。もちろん、N国は選挙にお金をかけないことを志向していますが、ボランティア等の人的な応援によるコストと比較してもそこまでのコストは必要ないでしょう。また、リスティング広告は、インプレッション(広告が表示されるだけ)ならば、費用が掛からない料金体系が多く、そこから広告をクリックされたときに課金されることになります。つまり、インプレッションだけであれば、認知度が上がるだけということになります。クリック率がどれだけ高くなるのか流行ってみないとわかりませんが、うまくいけば、広告効果だけを高め、かなり費用を抑えられる可能性もあります。
 泡沫政党であり、認知度さえ上がれば、一気に当選に近づくN国に効果的な施策ではないでしょうか。立花代表ご一考お願いします。

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