見出し画像

過去の自分と向き合う。

今回は、私自身の生い立ちや、アダルトチルドレンについて書こうと思います。

アダルトチルドレンについては、後半にまとめてみたので、気力がある方は読んでみてください。

私の生い立ち

【自己紹介】にも少し書きましたが、私の故郷は、山と川、田んぼや畑、草花に囲まれた自然豊かな所です。春は桜、夏は花火、秋は紅葉、冬は雪と、日本の四季を満喫できる良い所だと思います。

ですが、田舎という狭い人間関係の中では、常に近所や親戚の顔色を窺い、身内の中でさえ、どんぐりの背比べとでもいうのでしょうか。
それはそれは、みっともない競い合いがあるのです。
私は幼いころから、この醜い争いごとが大嫌いでした。

同級生、いとこ、ましては、兄弟姉妹の間でも比較され、〇〇は出来が良い、▲▲は不出来だ、など、その人の人格を否定するような言葉を常日頃から聞き、話している本人の気を落とさないよう適した言葉で相槌を打つ、、、
そんなことを小学校から独り立ちするまで、ずっと続けてきました。

母、年の離れた姉二人、そして一番下に私という家族構成です。私が生まれてすぐに両親が離婚したため、父の顔はアルバムの写真でしか知りません。
年の離れた姉とは気が合わず、一緒に遊ぶことはほとんどありませんでした。姉たちは私よりずっと年が上なので、幼い私が喧嘩で勝てるわけもなく、ずっと泣かされていた、虐げられていたという記憶があります。

祖父母が近くに住んでいたため、母が仕事から帰るまでは、祖父母の家で過ごすことが多かったです。小学校が終わったらすぐ帰宅し、宿題を済ませ、祖父母の手伝いや、夕食の準備などをしなければならなかったので、友達の家に行って遊ぶことも少なかったです。
(姉たちは気にせず遊びに行っていましたが・・・)

姉と年が離れているため、姉の受験期では家庭内は地獄でした。ピリピリとした雰囲気と、声を荒げた母と姉の喧嘩、、、
この時期のことは思い出したくないのであまり書きませんが、文字通り、地獄だった、とだけ書いておきます。

その頃、私は小学生でしたが、学校でいじめに遭っていました。
主犯格は、転校生の私の”はとこ”です。
このいじめが本当に厄介で、クラスの子のほとんどを「私が悪口を言っていた」という嘘で味方を作り、私を仲間外れにするというものでした。悪知恵だけは働くのか、先生や大人がいる時や、私と二人きりの時は、仲良しを装っていたので、問題になりませんし、誰も信じてくれない状況が出来上がるのです。今思えば面倒くさいことをしているなと思いますが、これが小学校から高校卒業時まで続きました。(期間が長すぎる&くだらなすぎて最早ネタになっています。)

それでも私のことを信じて、変わらず親しくしてくれた友人とは、今でも連絡を取り合っています。かけがえのない大切な心の支えで、感謝しかありません。

中学校に上るころ、姉たちの大学受験の時期と重なり、これまた地獄が始まりました。中学、高校に上ってもなお、例のいじめは続いていました。
家でも学校でも、心穏やかとは言えない環境でした。

毎日のように繰り返される母と姉の口喧嘩を耳にしているだけで辛かったので、私自身のいじめを相談するなど、当時の私には考えられませんでした。
家庭内の空気を悪くしないよう、家族の機嫌を損ねないよう、「特に問題なく過ごしている」といった顔で、学校から早く帰宅し、家事や手伝いをしていました。これは私が高校に上り、私と母の二人暮らしが始まってからも同じでした。母の機嫌を損ねないよう、家では家事手伝いをし、大学受験の勉強もする、、、しかし私はそんな器用な人間ではありませんでした。

私立大学に上った姉を誇らしげに話し、しかし家庭の経済状況は苦しいのだから貴方は国公立へ行きなさいと、私の現状も知らず、説教じみた愚痴を聞きながら、私の心は次第に壊れていきました。

私の意思を否定し、聞く耳を持ってくれない母親、
「お金がない」「家計が苦しい」と言い続ける母親、
私がまじめな優等生だと思い込んでいる母親、

私は、もう限界でした。高校の授業だけでは明らかに国公立は狙えない私の成績を努力不足だという人もいると思います。しかし、当時の私の頭の中は、「家事をしなきゃ」「祖父母の介助や手伝いをしなきゃ」「母の機嫌を損ねないようにしなきゃ」のような思いで満たされており、大学を調べたり、勉強時間を作る余裕など、ありませんでした。
そして段々と「家を出たい」「地元から出たい」という思いが芽生え始めました。
受験シーズン、案の定、国公立大学は落ち、結果、母の口癖であった「国家資格を取れる大学に行きなさい」という縛りに従い、できるだけお金がかからない県外の私立大学に入学しました。
入学後は、資格を取るために猛勉強し、かつ、生活費を賄うためのバイトを始めました。
大学3年時から4年時には、厳しい実習、就職活動、資格勉強と、多大な心身的負荷がかかり、さらに心が壊れていく音がしました。心が壊れていく中、話が通じない母を頼る事が出来なったことが、余計にストレスとなったのでしょう。周りの子が親や家族を頼るなか、親を頼れない自分、、、

「頼れない」ではなく「頼らない」と自分で自分を拘束していたのだと思います。小学校から高校まで、上記のような生活をしていたので、他人に頼る前に自分で何とかできるなら自分で何とかする、他人に迷惑をかけてはいけない、、、他人を頼ってはいけない、、、

『他人に頼らず、甘えず、自分で何とかする』

この思考が今でも私の奥深くに埋まっています。
だから、甘えられず、頼れず、一人で抱え込んだまま、新社会人になった時点で、心は砕けていました。

新社会人になり心が砕けた当時の私は馬鹿でした。
母に助けを求めてしまったのです。
仕事が辛くて毎日涙が止まらない、病気かもしれない、と電話を掛けたのが最悪の選択でした。
この時の記憶ははっきりと覚えていませんが、母の得意技である、
人の話を聞かない、人格の否定、根性論、、、
これで、とどめを刺されました。

私は今後一切、家族に本音を言わず、できる限り縁を切り、頼らずに生きていこうと決心しました。

現在は、家族がどこでどのように生きているのか知りません。

私自身も、現状報告など一切していないので、普通に働いていると思っていることでしょう。報告することがあったとしても、事後報告か報告しない、の二択になるでしょう。

「うつ病」と診断されてから、まともに社会人をしないまま、社会人2年目となりました。この一年間で、様々なことがありましたが、今この文章を書いている私は、生きているので。それだけで十分だと思っています。

今までの生い立ちはこんなところです。
拙くて長い文章を読んでくださり、ありがとうございました。

ここからは、アダルトチルドレンについてまとめました。
私自身、アダルトチルドレンの自覚(1と4のタイプかなぁ)があり、自分が自分を理解するためにもまとめただけですので、より詳しく知りたいという方は専門の方に尋ねてみてください。

それでは、また。



アダルトチルドレンとは…

親や養育者から虐待やネグレクトを受けていたり、
家族間に不仲があり、その中で育つことで
自分の感情が整理できなくて苦しい、
対人関係での距離感が適切に取るのが苦手、
など、「生きづらさを抱えて生きる人」を意味する。

アダルトチルドレンの種類

アダルトチルドレンには、大きく分けて5つのタイプがある。

1,ヒーロー(英雄)
親の期待に応えようと、勉強、スポーツで良い成績や評価をもらうために全力を尽くす。
周りからは、しっかりもの・頑張り屋さんだと評価されるが、それは自分のためではなく、親に否定されるのが怖いという、子どもなりの防衛的行動である。

2,スケープゴート(生贄:いけにえ)
わざと問題行動を起こしたり、低い成績を取る。
家族のストレスや怒り、不満、鬱憤を自分一人で受けようとする。
この行動で、家族のバランスを取ろうとしている。

3,ロスト・ワン(いない子)
いない子、生まれてこなかった子として
家族との関係を断つような行動を取る。
気配を感じさせずに生きていこうとするので、
いつも一人で孤独に過ごしてしまう。

4,ケアテイカー(世話役)
幼い頃から家事をしたり、弟妹の世話をしたりと、
自己犠牲的に家庭を支えようとする。
家族が崩壊しないように、バランスが取れるように努力するが、子どもにとっては自虐的行動である。

5,ピエロ(道化師)
家族を暗い雰囲気にさせないために、
ふざけたり、冗談を言ったりして笑わせ、
家庭を明るくしようとする。
陽気で明るい性格に見えるが、常に敏感に周りの空気を読み、悪い雰囲気にならないよう、気を遣っている。

アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンには、共通点として
自己肯定感や自尊感情、自己評価が低いことが
挙げられる。

1,自尊心の低さから人に依存しがち
自分の価値や存在意義を、周りの人から必要とされているか、愛されているかどうかという観点で測ろうとする。
そのため、相手に好かれようと無理をしたり、言いなりになったりと、依存してしまう傾向がある。また相手と共依存の関係になりやすく、お互いが自立できなくなる場合もある。

2,うつ病などの二次障害にかかりやすい
アダルトチルドレンは、毎日の生活に生きづらさを感じ、ストレスを溜め込むことから、うつ病や摂食障害、アルコール依存症、不安障害、適応障害など、二次的な精神疾患にかかりやすい。また、これまで挙げた疾患症状によって、日常生活に大きく支障をきたしている場合は、パーソナリティ障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの診断がつく場合もある。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?