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40歳を前にして、ようやくわかってきたこと

先日、尾石晴さんの著書 『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 』を読みました。


これからの生き方・働き方の不安を解消してくれる実践的なヒントが満載の1冊です。人生100年時代ともいわれる時代をいきるいま、40歳前後の方はもちろんのこと20~30代前半や50代以上の方にもおすすめしたい良書でした!


尾石晴さんの本は、キャリアや働き方に悩むわたしに思考のヒントを
あたえてくれます。過去にも以下の記事で最新刊の紹介をしています。
ぜひこちらの記事もお読みください。


さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

わたしは今月で満39歳になる、ふつうの会社員です。

22歳で大学を卒業し、大手食品メーカーで約17年間、会社員として働いてきました。また28歳で結婚し、いまでは2人の娘の父として子育てに奮闘する毎日を送っています。

40歳を目前にして、キャリアや働き方のこと、家族や友人関係のことなど、いろいろとモヤモヤする「悩めるお年頃」真っただ中にあります。

そんなわけで冒頭の本を手に取ったという経緯があったのですが、今回の記事はこの本の書評ではありません。本書を読んだことをきっかけに、わたしが考えたことを書いています。

その内容とは、40歳を前にして、ようやくわかってきたことです。

本書を読んだことを契機にわたしは、これまでの半生を振り返ろうと思い立ちました。そして、半日しっかりとひとりの時間をとり、じっくりと過去の自分に向き合う機会をもったのです。

このときわたしは、この年齢になってはじめてわかったことや、ようやく理解できるようになったことがたくさんあることに気づいたのです!

そのなかでも今回は、わたしが重要だと考えるものを8つ紹介します。


30代前半以前の方は、ぜひ自分が40歳前後になったときを想像しながら読んでみてください。きっと将来イメージの解像度がグンと上がります。

また40代以上の方は、ご自身の経験や知見と照らし合わせながら読んでいただけるとうれしいです。あらためてご自身のことを振り返る好機になるはずです。

1.先がある程度見える

40歳前後とは、会社内での評価はほぼ固まっている時期です。

出世の「天井」というこの先の行く末が、ある程度見えてくる時期だということです。
この時期に高評価を受けていなければ、いまいる会社で部長や役員になれる見込みはないでしょう。

ヒラ社員や課長に徹するか、それとも一念発起して独立するか、新天地を見つけるべく努力するか。そんな決断を迫られるのが40歳前後の会社員です。

いい加減、40にもなれば決めなければならない。
そんな切羽詰まった状況に追い込まれ、これ以上先送りできないことに焦り悩むのが40歳という「お年頃」なのです。

2.肩書ではなく実績が重要だと知る

40歳は「何を成し遂げたか」が問われ出します。

「社内での肩書」や「所属する会社名」などは、ほとんど何の意味もないことに、あらためて自覚的になります。これまでも薄々は気づいていたことを、目の前にハッキリと突きつけられるような感じです。

20代であれば「わたしは◯◯という会社で働いている」とか「若くしてマネージャーに昇進した」といったことが自慢になることもありますが、30代、40代と年齢を重ねるにつれ評価のされ方や基準に変化があらわれます。肩書や社名よりも、所属するチーム・組織で実質的に成果を出しているかどうか、言い換えると「お前は何を成し遂げたのか?」を問われるようになるのです。

40歳ともなると、おおくの人は、学校を卒業してから15年以上がたっています。その長い時間をかけた結果、自分のやったことについて誇れるものがないとツラい局面に陥ってしまうのが40歳前後です。

※過去記事の紹介※
年代ごとに必要とされることが変化することは、以下の過去記事でくわしく解説しています。

3.「上には上がいる」と知る

40歳前後にもなると、「上には上がいる」ということがわかるようになります。

40歳前後にもなると、「その道の一流の人」と触れ合う機会が訪れるからです。同年代にもちらほら「一流」と呼ばれるような人が出てくることもあるでしょう。そんな彼・彼女らを見て、「上には上がいる」と痛感するようになるのです。

比較することに意味があるかどうかはさておき、そんな時には自分と人と比べてしまうのが人間です。奢りや慢心は消え、謙虚さが身につき「丸くなってきたね」と言われるのが40歳前後です。

4.すすむ道が分かれる

40歳前後になると、すすむ道が分かれてきます。

これまで所属していた組織(会社など)である程度周りの評価が固まってきて、「このまま逃げ切ろう」という人や「更に上を目指そう」という人、はたまた「別の居場所をみつけよう」という人に分かれてくるからです。

どれが正解(自分にとっての最適解)かわからず、どの道を選んでも構わないという状況に置かれ途方にくれてしまう。

悩みは尽きません。それが40歳前後です。

※過去記事の紹介※
すすむ道の分岐点で、わたしは出世競争から降りる決断をしました。その実体験で学んだことは、以下の過去記事に書いています。

5.自分の得意と苦手がわかる

40歳ともなれば、自分の得意なことと不得意なことはわかってきます。

いまさら不得意なことに手を出しても、卓越することはできないということもわかるようになります。「だれにでも無限の可能性がある!」とか「やってみなければ成功するかわからない!」といった無謀な夢に心が動かされることがなくなり、きわめて現実的な思考が身につきはじめるのがこの年齢なのです。

若い時は時間を投入することで克服できたことも、体力の低下で無理することができなくなった自分にも気づきます。不得手なことは人と協力し、自分は得意なことを伸ばさないとダメだと気づかされるのが40歳前後です。

※過去記事の紹介※
「得意なこと」を理解することは、とても大事です。
このことは、以下の過去記事でも書いています。

6.「結局、家族や友人が大事」と気づく

40歳前後は、「結局、家族や友人が大事」と気づく頃でもあります。

20代や30代前半の頃までは職場での人間関係中心の生活にも満足できることがおおいものです。仕事に時間とエネルーの大半をつぎ込み、そこで得られた成果や構築できた人間関係に高い価値が感じられるからです。

しかし、自分も周囲にいる同世代の人間も、ライフステージの変化にあわせてその状況は変わっていきます。結婚や子育て、親の介護といったことに時間もエネルギーもとられるようになり、相対的に家族や昔からの友人との付き合いの価値が高まっていくのです。

仕事がすべての人生ではつまらない。家族や友人との関係も大切にしたい。そんな心境の変化が訪れるのが40歳前後なのです。

7.努力の本当の意味を知る

40歳前後になって、ようやく努力の本当の意味を知ります。

「所詮、努力しても報われないんでしょう」と若い頃はだれでも思うでしょう。そして、それはそのとおりになります。大抵の人は金持ちになれず、名誉も手にすることができないのです。

だが、40歳になればそんな瑣末なことはどうでもよいと思うようになる人が大半です。努力は人に言われてやるものではない、と気付くからです。

努力は自分のためにするものだと知り、努力の本当の意味と価値を理解します。「わたしがそうしたいから」というだけで努力できるようになるのが、40歳前後です。

8.心から感謝できるようになる

40歳前後になると、心から感謝できるようになります。

まだ若くて経験が浅い頃、物事にはすべて因果関係があると考えがちです。「自分が成功した原因は、自分の努力のおかげ」と考えるのです。そして失敗したときは、自分の不作為や努力不足を悔やむのです。

しかし40歳も近くなると、「なんでこうなったかよくわからないけど、不思議とうまくいった」とか「あの人もわたしと同じくらい努力していたのに、なぜか自分だけ結果が出た」という場面に出くわします。そして、世の中には個人の努力や能力だけではない別のチカラが働いているような感じがしてくるのです。

※過去記事の紹介※
成功には「運」も大事なことは、以下の記事でくわしく書いています。
こちらもぜひお読みください。

「あんな良い人が、不条理な目にあっている。何か申し訳ないし、いたたまれない」ということもあるでしょう。また「自分だけ一人が評価されるのはもったいないから、周囲のみんなに分けてあげなければいけない」といった感情を覚えることもあるでしょう。

自分だけでなく、周囲にいてくれる他人(同僚のほか、家族も含む)に対しても「居ても立ってもいられなくなる」のが40歳前後なのです。


今回は以上です。

この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。

今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!


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【冒頭紹介した本】

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