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実力も運のうち

こんにちは!

今回も、あなたの人生をウェルビーイングにする思考のヒントをお伝えします。

ウェルビーイング(well-being)とは?

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。

公益社団法人 日本WHO協会


今回お伝えするのは、「実力も運のうち」です。

おおくの方にとって聞き覚えがあるのは「実力も運のうち」ということばでしょう。しかしこの記事ではあえて、「実力」と「運」とを逆転させた「実力も運のうち」ということばについて考えてみます。

この記事では、「実力も運のうち」という考え方が正しい理由や、この考え方をもつことで得られるメリットについてお伝えしていきます。

「実力も運のうち」という考え方を取り入れ、人生をいまよりもっとウェルビーイングにしていきたい方は、ぜひさいごまでお読みください!

「運も実力のうち」も正しい

おおくの方がこれまでに聞いたことのある「運も実力のうち」という言葉も、けっして間違いではありません

これは企業業績の分野で検証されたデータがあります。

以下は、2013年10月16日付の『Harbard Business Review』のオンライン記事からの引用です。

平均的に言って、企業業績の約15%は業界ごとに異なる何らかの要素(例えば業界構造や規制環境等々)によって決定し、約45%は特定の企業や事業に固有の何らかの要素(例えば経営者の能力や保有技術、営業チャネルなどの内部資源の違い)に由来していることになります。

(中略)

残りの40%は “pure luck (純粋なる運)”、もしくは不確実性によるものと考えられます。

いくら丹念に事前意図的に戦略(経営資源配分)を決めておいても、残り40%の不確実性によってやはり業績は撹乱されるということです。


図解すると、以下のとおりです。

「業界ごとの異なる何らかの要素」とは、企業がビジネス展開をする産業界特有の要素であり、その企業に直接的に影響を与える「外部環境」のことを指しています。また「特定の企業や事業に固有の何らかの要素」とは、その企業のもっているヒト・モノ・カネといった経営資源のことであり、「内部資源」を意味します。

つまり整理すれば、以下のとおりです。

企業業績のうち、

  • 15%が外部環境で決まる

  • 45%が内部資源で決まる

  • 40%は運で決まる

ということです。

「どの業界でビジネスをするか?」や「どんな経営リソースを獲得するか?」は、企業が自らの意志で決められることです。外部環境の選択と内部資源の蓄積は、企業が自らコントロールできることです。

しかし、運や不確実性は、企業がコントロールできることではありません。このコントロール不能な運や不確実性によって企業の業績の40%が決定されるのです。ビジネスの成否とは、かなりの部分を運にたよった「運だめし」的な側面があるのだといえます。

そして、企業の業績の良し悪しやその企業の経営者の力量の高低は、この運も含めた結果としての業績で判断されます。つまり企業や経営者の「実力」と呼ばれるもののなかには、ふんだんに「運」も含まれているということです。

「運も実力のうち」ということばは、一理あります。

「実力も運のうち」も正しい

ここまでの内容を踏まえると、「自分が最大限に努力をしても60%しかコントロールできないのなら、努力する意味は薄いのでは?(どうせ40%が運に左右されてしまうのだから…)」という疑念をもつ方もいらっしゃるでしょう。

それでもわたしは、自分ができる限りのことをやり切る努力が重要だと考えます。そしてこの論拠となる考え方が「実力も運のうち」という考え方です。

「実力も運のうち」と考えると、運を引き寄せるための「行動」が大切だとわかります。この「行動」が自分の意志でできる、コントロール可能なことです。この「行動」を続ける努力は、運を引き寄せ、実力のアップにつながるのです。

たとえば、いまの職場で評価が低かったひとが、転職したら大活躍してエース社員としての評価を得るようになったという事例がよくあります。また100m走ではパッとしなかったアスリートがハードル競技に転向したら世界トップクラスの選手になれたという話もあります。

これらの事例はともに、正しい実力を発揮するにも運が必要なことを示唆しています。自分のもっている能力が変わっていなくても、環境や場を変えただけで周囲からの評価が変わります。これは、その人の実力の発揮される度合いが環境によって変化したことが原因だと考えられます。前の職場では50%の実力しか発揮できなかった会社員の方も、あたらしい職場で100%の実力を発揮できれば周囲の評価を変えられるのです。

自分の「実力」を最大限に発揮し正当に評価してもらうには、それができる環境にめぐりあう「運」も必要なのです。

つまりは、あなたの実力は運に左右されます。
「実力も運のうち」なのです。

運を引き寄せる環境の選び方

では、このように自分の実力を100%発揮できる環境を確実に選ぶ方法はあるのでしょうか?

結論、そのような方法は「ありません」

あからじめ最適な環境を知ったり、ベターな環境を見つけ出す近道はありません。なぜなら、人間はだれしも、自分自身のことを完全には理解していません。だれだって自分の感情や思考のパターンに対する理解は不十分なのです。そして最適 or ベターな環境とは、周囲の人たちとのコミュニケーションの良否によって決まります。これは「相手次第」なので、自分自身ではコントロール不可能です。理解不十分な存在である自分とコントロール不可能な相手とを確実に最適マッチングさせようというのは、非現実的な願望であることは明らかでしょう。

そんななか、わたしたちにできることが1つあります。
それは「試行錯誤」です。

具体的には、いろいろな環境に身を置いてみることを試すことです。
実際に環境を変化させてみて、自分の実力が発揮できたり、心地よく過ごせるかを確認するのです。これをくり返すことで、いつか「運よく」自分にあった環境に出会えるかもしれません。

これは何も転職をすすめているわけではありません。同じ職場でも、話をする相手や話の内容を変えることでも環境は変わります。いまの仕事を続けならが副業をはじめてみると、これまで自分の知らなかった世界に触れられます。これもまた、自分の生活環境を変える第一歩です。

小さな一歩でもいいのです。いまいる環境から外へ踏み出すことをくり返していると、だんだんと「自分に合う環境」がどんなものなのかわかってきます。自分が評価されやすいポイントや心地よさを感じる要素が自覚できるようになり、「自分に合う環境」というものの解像度が高くなるからです。これにより、「自分に合う環境」に出会える確率があがるのです。

運は、あなたの外にある環境にたくさん転がっているものです。あなたの方から外に出ていけば、偶然にも運と出会う確率は高まるのです。

運は行動によって引き寄せられます。
たくさん行動し何度も試行錯誤した人のところに、運は転がり込むものです。

さいごに

「運も実力のうち」も「実力も運のうち」も、両方とも真実です。

そのうえでわたしは、「実力も運のうち」という考え方が、自分の人生を好転させていく上でより重要だと考えます。

なぜなら「実力も運のうち」という考え方は、みずからの行動を促すメリットがあるからです。みずからの行動と試行錯誤によって運を引き寄せられると考えることで、積極的に外に出て環境を変える行動がとれるようになります。これはあなたが運に出会う確率を上げるだけでなく、見る世界や人間関係の幅を広げてくれます。そしてあなたの人生をいまよりもっと楽しく豊かにしてくれます。

つまり「実力も運のうち」という考えは、あなたの人生をウェルビーイングにするカギとなります。

みずからの行動で自分の人生を楽しく心地よいものにしていきたい方は、ぜひ「実力も運のうち」という考えを取り入れてみてください。
きっとそのさきにはあなたにとって最高にウェルビーイングな人生が待っています!

応援しております♪

今回は以上です。

この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。

今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!


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