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尾石晴さんの『自分らしく生きている人の学びの引き出し術』を読んで

今回は、尾石晴さんの最新刊『自分らしく生きている人の学びの引き出し術』を読んで感じたことを備忘録的に書いていきます。


本書を読んでわたしが学びや気づきを得たことは、以下の4つです。

  1. 学びには双方向性がある

  2. 学び方は人それぞれ

  3. 学び方は変化する

  4. 学び続けることは人生を豊かにする

このあと1つずつくわしく解説していきます!

学びには双方向性がある

学びというとまず、新しいことを知るとか、これまでできなかったことができるようになるといったことをイメージする人がおおいのではないでしょうか?これも学びによって得られる効果の1つに間違いありませんが、本書ではもう1つの学びの効果が紹介されています。

それは「自己理解」です。
学びを通してわたしたちは、自分がどんなことに興味・関心があり、何をやりたいのかを自覚できるようになります。逆に、限られた時間のなかで、やらないことを決めることもあるでしょう。こんなプロセスを通じてわたしたちは、自分の好き嫌いや内面にある熱意に気づくことができるのです。

新しいことを知ったり従来できなかったことができるようになることのベクトルの方向が「外向き」だとすれば、自己理解は「内向き」のベクトルです。わたしたちは学ぶことを通じて、外に向かって足を延ばせる一方、自分の内面を深く掘り下げることもできるのです。

このように、学びが「外向き」と「内向き」のダブルの効果があるのだということを本書は教えてくれました。

学び方は人それぞれ

また本書では、学び方の最適なスタイルが人それぞれに異なることも教えてくれました。

本書では、その人にとってもっとも合った学び方は、自分の興味・関心という学びの対象と、自分が学びやすい方法や環境の組み合わせが大事だといいます。自分の興味・関心を「感性」、自分が学びやすい方法を「資質」と名付け、「感性」と「資質」をうまく掛け合わせていける人こそが学び上手なのだと解説しています。

学びの方法に影響する「資質」とは、生まれもった性格的な特性や価値観などのことです。たとえば、ひとりで学習するのが好きな人もいれば、仲間と一緒でないとサボってしまう人もいます。また、だれか他人を助けることに情熱をもてる人もいれば、自分自身のためにだけ本気になれる人もいるのです。どんな条件や環境で効果的に学べるかは、その人の生まれもった個性によるものなのです。

このことを忘れてしまうと、自分に合わない学び方をしてしまう恐れがあります。なかなか成果が上がらず苦しんでしまう状態に陥ることもあるかもしれません。こうなってしまわないよう、しっかり自分の「資質」を理解し、最適な学びの方法を見極めることが大切なのだと本書は教えてくれました。


【参考】
自分のことは意外と自分自身でわからないものだといわれます。自分の「資質」を知るには、性格診断などのツールを使うのが有効です。

なかでも代表的な診断ツールは『クリフトン・ストレングスファインダー』です。

さっそくやってみたい方は、以下から購入できます。
※注意点※
本の中にWEBテストに使用できるコードが付いています。中古(古本)で買うとコードが使用済みの場合があるので、かならず新品で購入してください。

なお、わたしは上記のツールで診断した結果、自分には「学習欲」、「調和性」、「最上志向」、「分析思考」、「自我」という5つの特性(資質)があることがわかりました。


学び方は変化する

先ほどは人によって最適な学び方が異なるということを書きましたが、ここからは、同じ人であっても年齢やライフステージにより最適な学び方は異なるという話をします。

本書では20代と30代と40代とで学び方が変化するという旨が書かれています。なぜならわたしたちは、年齢や年代によって体力や生活スタイルが変化し、その結果として手持ちのリソースが変化するからです。

手持ちのリソースとは、時間や体力、思考力、お金…などです。たとえば20代の頃はお金はなくとも体力と時間はたっぷりあるので、平日の長時間労働や休日の精力的な活動からおおくのことを吸収して学ぶことができます。しかし30代や40代になれば、子育てに時間がとられたり、体力や思考力の低下から、長時間集中して学習することが難しくなってくる人もおおいです。この場合、体力や思考力というリソースが減った分をお金というリソースでカバーする(たとえば、家事を外注サービスに委託する、時短家電を買う、など)といった工夫をすることが、効率的に学びを続けるために必要な知恵となってくるでしょう。

わたし自身、30代後半になり「独身の若いころと同じやり方が通用しないことが増えてきたなぁ」と感じることがおおくなってきていました。そんな折に本書は、学び方を変化させていくことが必要だということに気づかせてくれました。


【参考】
年齢や年代ごとにやるべきことが変化するという点については、以下の過去記事でもくわしく解説しています。興味ある方は、ぜひこちらもお読みください。

学び続けることは人生を豊かにする

さいごは、学び続けることは人生を豊かにするということです。

本書では、わたしたちが学びを通じてなぜ自分の人生を豊かにできるのか?そして、人生を豊かにして幸せな状態になるための学び方のコツが紹介さてています。

本書では、自分の行動を記録する(ログをとる)ことを推奨しています。そその記録(ログ)を振り返ることで、わたしたちは自分の心や感情のアンテナがどこに立っていたのか?だったり、何に気持ちが揺さぶられたのかを認識することができるからです。(これが自分だけの「学びの引き出し」になります。)

膨大な数の記録(ログ)と振り返りの蓄積である「学びの引き出し」の存在は、わたしたちが自分自身の「自己理解」をすすめる強力な武器になります。自分だけの「学びの引き出し」のなかから得た自分の興味や強み、特性をふまえることで、こんご自分が何をどうやって学んでいきたいのか?や、どんな学びが自分の人生を豊かにするのか?をスムーズに考えることができるようになるからです。

ここで見つけた自分だけの学びの中心軸になるものを、筆者は「学びの軸」と名付けています。自分だけの「学びの軸」がわかっている人は、きっと効率的に自分の人生を楽しく豊かにする学びを手に入れやすくなるでしょう。

本書は、これからも学び続け自己理解を深めることが人生を豊かにするために大切だということに気づかせてくれました。


以上が今回わたしが尾石晴さんの『自分らしく生きている人の学びの引き出し術』を読んで学んだり気づいたことです。
もっとくわしい内容を知りたい方は、ぜひ一度読んでみてくださいね。


今回は以上です。

この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。

今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!


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