都庁燃ゆ!?
先週、雨上がりの夜に新宿を歩いていると、少し先の空の雲の一部が赤く染まっている。何だろう?
しばらく歩くと、その赤い雲の下には・・・東京都庁が。
えっ!? 都庁が火事?
・・・と思ってしまうほど、息を呑む光景。まるで炎に包まれているようだ。
もちろん、そうではなく、雨が上がったばかりで、高さ243mの都庁の上層階に霧がかかり、赤いライトアップの光の反射が、炎と煙のように見えていたのだ。
では、なぜ赤くライティングされていたのだろう。
その答えは、「結核予防週間」の啓発。
都庁は、頻繁にライティングでメッセージを発している。コロナ初期の「東京アラート」でも、赤くなっていた。きょう10月1日からは、「乳がん月間」でピンク色になるという。
その日、夜9時になるや、いつもの「ウクライナ国旗の色」に戻った。
いつものウクライナ色。そう、いつもの。
ロシアの軍事侵攻からもう7ヶ月以上が経ったことをあらためて思い知る。
昨晩のプーチンのウクライナ4州の”併合”宣言は、英語同時通訳の中継で見た。
以下は、国際政治や、どの国がどうの、というようなレベルとは全く関係のない、単なる印象の話。
彼の、神経質そうな顔や興奮した表情がずっと脳裏に残る。そして何度も何度もこれでもかと繰り返される言葉・・・「西側」「奴隷」。
いつもチェックする中国ニュースや、中国国家の歌詞も一瞬思い出す。
そして最後は「ラ!・シ!・ヤ!」コール。
この国だけではなく、何か嫌な事が起きている時になにかと叫ばれる「U! S! A!」コールにしてもそうだが、私は、どの国にせよ、この類のシチュエーションの雰囲気が、理屈抜きに、とてつもなく苦手だと、あらためて思った。
ちなみに私のロシア人の知り合いは、こっそりとSNSに、反戦のマークのタトゥー(シール?)の写真を投稿していた・・・
・・・などと、新宿の店で今これを書いていたのだが、そろそろ店を出よう。
都庁は今はピンク色だろうか。
昨日の興奮した中継を思い出して疲れた気持ちを鎮めてくれるような、優しいピンク色だといいな。月も綺麗みたいだし、一駅分ゆっくり歩いて家に帰ろうか。
====================
きょうも、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
AJ 😀
この度、生まれて初めてサポートをいただき、記事が読者に届いて支援までいただいたことに心より感謝しています。この喜びを忘れず、いただいたご支援は、少しでもいろいろな所に行き、様々なものを見聞きして、考えるために使わせていただきます。記事が心に届いた際には、よろしくお願いいたします。