見出し画像

暑すぎるぜ、東京! ”道路下の避暑地”に逃げ込もう! 【世田谷・等々力渓谷】

東京の避暑地は大幹線道路の下にあり

暑い!暑すぎる!先週末のこの日は曇りだというのにスマホの天気情報では東京は34度。どこか自然の中で涼を取りたい。でももうお昼。遠くには行けない・・・あっ、そうだ。もう何十年も行っていない、あそこに行ってみるか!

あそことは、この写真、世田谷区を走る環状8号線の真下にある、東京23区唯一の自然渓谷、”等々力(とどろき)渓谷”のことだ。それにしても、渓谷って。こんな大都会の大動脈の真下に”渓谷”があるなんて。

大都会の渓谷 「等々力渓谷」へ

等々力渓谷に行くには、電車がいい。渋谷からたった20分。東急大井町線の等々力(とどろき)駅へ。線路に夏草も残る木造の簡単な駅舎が、どこか郷愁を誘う。

駅を出て数分歩くと、等々力渓谷への入り口が現れる。階段を下に降りていくと・・・

そこには、大都会東京の喧騒とは無縁の世界が広がっていた。

谷沢川が武蔵野台地を侵食してできた、まさに渓谷だった。

「深山幽谷」とまで言っても大袈裟ではないと思えるほどの雰囲気。蝉の声しか聞こえぬ静寂、うっそうと茂る木々。最初に書いたようにこの渓谷のすぐ上に環状八号線が通っているなんて全く想像できない。そして、何が嬉しいって、ひんやりと涼しい。もう完全に避暑地だ。

「戦前」の歴史も感じて

さきほど降りて来た道路は、「ゴルフ橋」という名の赤い橋だった。昭和初期にゴルフ場につながっていたことに由来しているという。このゴルフ場、鳩山一郎元首相が計画し、東急電鉄前身の電鉄会社の五島慶太氏が建設し、戦中は閉鎖されて高射砲の陣地になっていたとのこと。避暑だけでなく、そういう歴史を知るのもいい。

渓谷は1キロほどに及ぶ。川に沿って散策の空間が整備されている。

おっと、雨が降ってきたみたい。
しかし、これもまたいいもんだ。青く茂った樹々が小粒の雨のほとんどを遮ってくれる。ここに来るまでに汗だくになっていたので、むしろ気持ち良い。

古の歴史も感じて

渓谷には古墳もあった。
古墳時代から奈良時代にかけての横穴墓。数基がきれいに保存されている。

渓谷には何ヶ所も、湧水地点がある。湧き出た水が谷沢川に流れ込む。

等々力不動尊へ

しばらく行くと、「等々力不動尊」の手前に「不動の滝」が。
実は、滝とは言っても今は水量がかなり少ないが、昔は滝の音が一帯に轟いていたことから「とどろき」の名がついたとか。

歩き疲れたら、甘味もいただける茶店も。

そして、最後は、等々力不動尊にお参り。

すぐ横には、見晴台が。
それにしても、見えるのは木々の緑だけ。知らない人にここが東京だと言ったら信じるだろうか。

橋の上と下は別世界!

さあ、渓谷での避暑を満喫した。来た道をまた戻ろうか。

そうそう。最初に「環状8号線の真下に等々力渓谷がある」と言ったが、
その位置関係を、写真でもう一度確認してみよう。

この写真の上の影の部分が橋の底の部分。そしてその橋とは「環八」なのだ。

ちょっと上の横から見たら、こんな感じ。

橋の上は、最初にお見せした写真の場所だ。

「上」は猛暑の大都会。「下」は涼しい清流の渓谷。
皆さんもぜひ、このコントラストを楽しみに、等々力渓谷へ!


(注:等々力渓谷公園のHPによると、倒木による立ち入り制限があるとか。
行かれる際は、公式情報のご確認を。)


=================
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
AJ 😀

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

休日フォトアルバム

この度、生まれて初めてサポートをいただき、記事が読者に届いて支援までいただいたことに心より感謝しています。この喜びを忘れず、いただいたご支援は、少しでもいろいろな所に行き、様々なものを見聞きして、考えるために使わせていただきます。記事が心に届いた際には、よろしくお願いいたします。