銀杏とシュロと洋館と --東京紅葉ハント2022 【旧岩崎邸庭園編】
都内やその周辺で”もみじ狩り”を楽しむ「東京紅葉ハント2022」。日曜は、待ってました!絶好の紅葉日和。赤にしろ黄色にしろ、やはり晴天の青が絶対に合うのだ。さて、今回は、推定樹齢四百年という大イチョウを見に行く。紅葉の「一点狙い」だ!
目指す場所は、上野の不忍池のすぐ近くにある。
電車を降り、池の横を通って向かう。
池の周辺の公園は、もう色の饗宴の真っ只中だった。
紅葉の「一点狙い」のつもりだったが、目的地の手前の不忍池で、すでに興奮する美しさ。
さて、目的地の「旧岩崎邸庭園」は、不忍池の脇からほんの徒歩数分。「池之端」という住所そのままだ。門を入ると緩い坂道を上がっていく。と・・・
巨大な真っ黄色の塊が見えてくる。あれか!
やっぱり、そうだった!
これが、推定樹齢四百年と言われる、大銀杏だ。
門のすぐ脇にあるので、入園料を払わずとも、横から覗くような感じで見ることはできるが、やはりじっくりと見たいので、四百円の入園料を払って入る。
黄色い爆発が起きたような、黄色い滝が上から降ってくるような迫力。
向かいには、瀟洒な旧岩崎邸。建物の前には、スラリと背の高いシュロの木(ヤシじゃなくて!)が植えられていて、どこか南国の旧イギリス植民地のような佇まいさえある。
三菱を創業した岩崎家の邸宅として明治29年に建てられたという。
中は素晴らしいのだが、なんと撮影は一切禁止。平日のみ、二階のバルコニーから外の庭園の撮影と、館内で人を写す以外は条件付きで可能だそう。(行かれる際はご自身で確認を)
なぜそこまで厳しいのかと聞くと、以前、「映える」とコスプレーヤーに評判となり、トイレで着替えてまで中で撮影する人が増え、重要文化財の建物に傷がつくなどしたため、厳しい制限を決断したのだそう。「人を撮るのはだめ」は、コスプレを意識した決まりだった。
撮りたくなるのはよくわかる建築では、ある。
シュロの緑とイチョウの黄色、空の青。時折飛行機が白い機体を光らせながら通り過ぎていく。
黄色い触手がくねくねと伸びているような。
黄色の世界、明るい紅葉を堪能した後は、不忍池に戻ってみる。
これは、カモメ?こんな所まで飛んでくるとは。
これはなんだ?メタセコイア?
Googleで画像検索するとメタセコイアが出てきた。が、ラクウショウ?とかいう木もよくメタセコイアに間違えられるという情報も。どっちだろう。
可愛い実をつけていた。
上野公園を抜けて、上野駅へ。
まるでクリスマスツリーのような、「盛られた感」のあるイチョウ。
紅葉も色々あれど、青空の下でのイチョウは、明るくていい。秋は別にしっとりと、しみじみとしてなくてもいい。ビビッドな黄色と青の世界、とても爽快だ!
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きょうも、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
AJ 😀
【過去の 紅葉ハント2022】
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