個人に必要な最低限の「防災」ってなんだろう?
現職についてから、そしてnoteを始めてから特にやっていること。
それは、行政が公表する災害に関する情報を読むこと、書店で売られている防災関係の書籍を読むことです。
大地震が発生したときの報告書、防災備蓄に関するもの、ペットを飼っている人向けの防災、シニアのための防災、災害とお金の話、災害と保険の話、災害と法律の本、災害リスクと心理に関する書籍、災害時の行動、マンションと防災、災害と住宅に関する本などなど……。
色々と読んだ中で、よく思ったことがありました。
「これ、きっつい。いいのは分かるけど、無理ー!出来る気がしない。」
やるのが当たり前という体で書かれているものも多くてですね、読みながら段々やる気がなくなっていくんですね。
例えば、
「ローリングストックを活用してライフスタイルを変えよう!」
「防災のために、防災備蓄の食事を普段から活用しよう!」
など。
→ライフスタイルを変えられるほど大そうなことはできないし、ましてやそんな頻繁に手間をかけていられるほど暇じゃない……。
実行のハードル高すぎやしませんか?ってもやもやしてしまうんです。
そこで思い立ったのが個人に必要な最低限の「防災」って何だろう?ということでした。
「防災の目標」を定める
「防災」という言葉は、「災いを防ぐ」という問題を避ける意味の言葉です。どこまで何をやればいいかが分かりにくいと個人的には思っています。そこで必要なのは、そもそも何に向けて備えればよいのか?、「目標」をはっきりさせることだと考えます。
では、防災の備えをする上での目標って何でしょうか。
ぱっと思いつくこと、いくつか挙げてみてください。
(参考まで)
具体的には、大きな地震や台風・大雨が発生して災害が発生した後、自分達がどのような状態であれば望ましいか考えてみることをおすすめします。
頭で考えてみるより、実際に地震が発生した直後、台風・大雨による災害が発生した直後に自分がその場にいると想像してみるといいかもしれません。
もし、「こういうふうにはなりたくない!」と思ったら、そのときは「代わりにどうなりたい?」「なりたくない!の反対」を考えてみてください。
これは、あじさいが考えた一例です。
大きな災害が発生した後に望ましい状態は以下の通り。
1.生き延びていていて大きなけがをしていない(動ける)。
2.家屋には大した被害がなく、避難せずに住み続けられる。
3.ライフラインは一時的に止まるものの、衣食住の最低限は確保。
4.一時的に音信不通であるが、連絡が取れる状況。
5.多少の出費は発生、経済的には問題なく生活可能。
望ましい状態から考えた目標は3つにまとめられます。
1.身の安全
―生き延びて動ける。(生命の安全)
―災害発生時も住み続けられる(家屋の安全)
2.ものの備え
―とりあえず、発災後も食べ物・飲み物がある。家で生活できる。
―スマホの充電がある。連絡手段がある。
3.お金の話
―経済的に元の生活が送れる
目標が定まれば、何をやる必要があるのか、どうすればいいのかを具体的に考えることができそうですね。
できる・できないよりも大切なこと
もしかしたら、「うーん。無理」とすでに思われている方もいるかもしれません。目標は、ひとまず目標として書いているだけです。
「できない」と思われた方、もしかしたら
「備えは~でなければならない。」
「備えは~であるべき」
「完璧にやらなければ意味がない」
と思い込んでいるのかもしれないですね。きっと、ものすごく真面目で真剣に考えられているんだと思います。
やる・やらない、できる・できないのゼロ・イチはひとまず脇に置いておいて、こう考えてみてはいかがでしょうか。
「すでにできていることは何だろう。」
「できることだけ、今はやってみよう。」
「今、できることはなんだろう。」
大切なのは、できることは小さくてもいいので始めてみること。
すでにできているものを探してみること。
例えば、あじさいの目標「スマホの充電がある」を考えてみます。もし、いつもスマホの充電バッテリーを持ち歩いていれば、大きな災害が発生しても少しは充電ができます。そうすれば、「すでにできていること」になりますね(新たにやらなくて済む)。
次回以降、どんどん労力を下げていこうと思います。
最後までご覧くださいましてありがとうございました!
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