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水戻しでパスタを非常食に!?実際に、戻してみた。気づきと反省と再チャレンジと。

防災の日、色んなクリエイターの方のnoteを読んでいたら、ちょっと面白そうな記事を見かけました。

佐藤誠一さんという函館のシェフの方が投稿された記事です。

いざという時、役に立つパスタのつくり方!?面白そう!と思いまして、翌日、相変わらずの在宅勤務を利用してさっそく試してみました。
こういう時の行動、めちゃくちゃ早いんです。

いざ、試す

今回使用したパスタはこちら。100円ローソンに売られていたパスタを仕事前に買いに行きました。せっかくなので、非常食感を出すためにプラスチック容器(テイクアウトの器)を利用してみました。


パスタを取り出してみます。


当然のことながら、器を超える長さでした。

なので、半分に折って水に浸しました。
水は分量不明なのでとりあえずお水200ml使用しました(水道水)。

3時間くらい水に浸すとのこと。

なので30分毎くらいに様子を見てみました。
30分経過したのがこんな感じ。
麺の表面が少しもっちり、芯は堅かったです。

試食もしてみました(笑)。

写真を見比べると、30分水に浸すだけで色が変わることが分かりました。

1時間経過すると、先ほどのものよりだいぶ柔らかいけど、まだ芯がある感じでした。

次の写真は開始から約1時間半後。
麺は曲がります。だいぶ水を含んでいます。
食べるともちっとしていて、芯はほとんど消えていました。

ん、ちょっと雲行き怪しい……

今、写真を見返すとお蕎麦のような色ですね。

開始から2時間後。麺を試食するともちもち。えっ、これ以上、水に浸すとぶよぶよになるのでは……。ということで水を減らしました。
食感もちもち、小麦感満載。

大分雲行きが怪しい……。


開始から2時間半後。やっぱりブヨブヨ。ということでこの段階で水を切りまして、とりあえずゆでたパスタにはオリーブオイルを絡ませるよなぁ……と思いながら、オリーブオイルを絡ませてもう少々放置。

最終的に、たらこソースが自宅にあったのですが、もはや麺がブヨブヨしている……雲行きが怪しくて余っているお茶漬の元(ビールのおまけ)を混ぜました。ほら、家に余っているものの有効活用。

はい、ひとまず完成!

いざ、実食

実食してみました。

正直に告白します。美味しくない。
うーん、30分くらい放置してみたけど麺の固さは変わらず。もちもちしているだけで、パスタって外側に弾力感があると思うのですがその弾力感が消えていました。


なぜだ???

あっ、余談ですがお茶漬けのふりかけ、非常に優秀でした……。

後で気がついたのですが、noteに書かれていたとっても重要な工程を一つすっ飛ばしていました……。
なので、あらかじめお伝えします。レシピは正確であり、あじさいが工程を見落としたためにやらかした!という内容だったことをここに明記します。


どうすれば美味しくなるんだろう?

そのあとで、どうしても気になりましてネット検索をしてみました。

「パスタ 水 非常食」

初めて知ったのですが、世の中には水戻しパスタというものがあるようでして、レシピもかなり公開されていたんです。

どうやら水戻しをすると、乾麺でも生パスタのような食感になるんですって!

いくつかレシピを見ていましたが、いずれのレシピにも共通していたことがありました。それは、……。

最後に加熱すること!!

そうなんです。レシピ見ても、「最後に1分、フライパンで加熱しながらパスタソースと絡めてねとか」、「水戻しパスタとナポリタンの具材合わせてフライパンで炒めてね!」とか書いてあったんです。

えぇ、あじさいが参考にさせていただいた記事にもしっかりと、

③市販のソースに麺を入れ温めて完成
出典:佐藤誠一さんnoteより

書いてありました。「温めて」。
完全に見落としていました!!!そしてもう1つ。

災害時にガス、水、電気の節約になるパスタの作り方
出典:佐藤誠一さんnoteより



自分の脳は情報を取り入れるとき、情報を自分の都合のいいように歪曲していました。「節約になる」と書かれていたのですが、「停電時に作れる!」と勝手に勘違いをしていたのでした。

なんてこったい!


温めるのはどうして?

参照したnoteの記事に「温める」と書いてあるのに気がついたのは、このnoteを執筆中のときでした。なので、試食後は理由がわからずだったんですね。

ざっと調べてみました。
どうやら、小麦の中に含まれるグルテンは水をよく吸うそうです。そこに、熱が加わることによって、グルテンにより麺に「コシ」(歯ごたえ)ができるようです。

これにより、水戻しパスタを作るうえで最後の加熱は非常に重要な工程であることが分かりました。

小麦といえばうどん。乾麺のうどんも同じなのかなぁ。


参考記事はこちら ↓


実際に試してみての気づき

工程通りに作りましょう……。はい。
工程通りに作ればきっとおいしいはずです。
非常時こそ落ち着いて対応するというのが教訓になりました。

そしてもう1つ。
それは、携帯用ガスコンロを常備しておいた方がいいということ。

こういう、お鍋作るときなどに使うコンロですね。

とくにIHコンロを使っているご家庭は、停電時に熱源が確保できないため必須だと思います。我が家でも、携帯用ガスコンロとガスボンベ9本(1週間分)を常備しています。
あと、モノだけ備えているけど、それを自分が使うことが出来るか?の確認必須です。携帯用ガスコンロのガスボンベのセッティング、時々しか使わないと忘れません?

自宅はIHではない!ってご家庭。停電時にご自宅のガスコンロ使えますか?ぜひ一度ご確認を!

あじさいがかつて住んでいた家、プロパンガスでした。
プロパンガスだから災害時使える!と思っていたら、ガス会社のお兄さんが、「プロパンガス使う時に電気も使うから停電時使えないからねぇ~!」と一言。えー、プロパンガス高いだけ。



【おまけ】水戻しパスタ再び

前回の反省を踏まえ、再度作ってみました。水戻しパスタ。
サクサクっと、お伝えします。
在宅勤務の合間に作っているので携帯用ガスコンロを出して……というのは時間的に難しく、温める工程は電子レンジを使います。

温める前提なので、シリコンスチーマー使用

水はコップ1杯分

2時間半後の水で戻したパスタがこちら。前回と似た状況。

今回こそ、たらこスパゲティ(あまりもの)!
ソース系のパスタであればソースと共に温めますが、たらこスパゲティは和えるだけ。なので、写真のモノをそのまま蓋閉めて電子レンジで温めます。
1分加熱ごとに様子を確認。1分ずつ加熱時間を増やしました。

加熱3分後の様子がこちら。

やっぱり、麺1本1本がはっきりしています!これならスパゲッティ。
あとは、シリコンスチーマーの水を捨てて、たらことあえて海苔ふって。

無事に完成しました!
えっ、3分も電子レンジを使ったってもはや防災食クッキングではない?
いやいや、大切なのは水戻しの部分……!

最後までご覧いただきありがとうございました!

あじさい

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