見出し画像

自然災害と家とお金:4-3-5. 河川氾濫- 逃げ場がない!

子供のころ、東京23区の東部のゼロメートル地帯に住んでいました。
当時、ゼロメートル地帯は浸水する、地盤沈下にも気をつけないと!と言われていました。「津波怖い!」と思っていただけでしたが、大人になってから気づきました。結構すごい場所だったんだと。

こんばんは、あじさいです。河川氾濫シリーズも5本目。
前回、実は初めて水防法という法律の原文までさかのぼりました。
最近、法が面白いと初めて思えるようになりました。


前回は「河川氾濫のハザードマップがない河川」についてお伝えしました。
今回は反対に、「ハザードマップがある地域」について改めてお伝えします。

前回の記事はこちらから ↓


衝撃を受けた東京東部のハザードマップ!

あるとき、そういえば子供のころに住んでいた場所って「ゼロメートル地帯(標高がゼロメートル以下の地域)」だったよね、どうなんだろう?と思って、何の気なしに重ねるハザードマップの洪水を眺めました……


「えっ!???」

「はい!????」

「これ本当?!」


はい、結果は次の図のとおり。

画像1

国土交通省:重ねるハザードマップ(洪水・想定最大規模降雨
凡例、区名をあじさいにて加筆

真っ赤!

想定最大規模降雨(1,000年に1度くらいの雨)の場合、最低でも1mは浸水するという結果に度肝を抜かれました。

えっ、あじさいが住んでいたところ……5~10m浸水する場所でした。
ひぇー!となったのは言うまでもありません。
といっても、住んでいたのはマンションの8Fでしたが。。
ん、通っていた保育園は水没かもしれない。


「ここにいてはダメ、全員が区外に避難を」

覚えてますか?

このフレーズ、2019年の5月に江戸川区が公開した水害ハザードマップに記載されていたものです。だいぶ、物議を醸したタイトルだったことを思い出します。


以下は、日本経済新聞 2019年7月3日の記事より

えっ、友人の素敵な戸建ての家も江戸川区……。

ちなみに、江戸川区のハザードマップはこちらから確認できます。


それでも、そこに住む

たとえハザードマップが真っ赤だったからと言って、そこに住む人が急激に減るわけでもなく、急に戸建て住宅が全部マンションになるというわけでもありませんよね。

画像2



一番いいのは、もちろんリスクが低い場所に住むこと。
でも、現実としてそうもいかないこともある。
地球温暖化の影響で洪水の発生頻度は増えるといわれています。
それでも、そんなに頻繁に洪水は発生しませんよね。
では、そこに住む上で何が大切なのでしょうか。


リスクが高いことを認識する
いざというときの備えを早め早めにしておく
いざというとき、すぐに行動に移せる


その場所の洪水リスクが高いことを認識し備えておく、いつも通りに暮らすことが大切なのだと思います。


これにて、河川氾濫シリーズはおしまい。
次回は高潮についてお伝えします。

最後に......。
トップ画と本文中のハザードマップ。実はよく見るとわずかに違います。
気がついた方いらっしゃいますか?




トップページは高潮、本文中は河川氾濫です。
重ねるハザードマップで、一部の都道府県では高潮のマップが見られるようになりました。

あじさい

この記事が参加している募集

この街がすき

サポートのお気持ちは、ぜひ被災地への募金やサポート、もしくはみなさんの「備え」にお使いください!noteを読んで「スキ」をいただけるのがいちばんのサポートです☆