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「それ危険!」大雨のときつい言ってしまいがちな言葉3つ、どう言い換える?

8月って台風シーズンの入り口だと思っていましたが、今回は豪雨。
今回の豪雨を過ごしながら、6月~10月は「雨降るシーズン」として、いつ大雨が降っても生活できるように備えをしておく方がいいと改めて思いました。

雨降るシーズンって、雨期か。
もう、温帯から熱帯性気候に近づいているのではないか……。

こういう言葉、よくあるよね


さて、今日は大雨のとき、「こういう言葉、よく聞くよね。」というものを3つ取り上げます。よく言ってしまう……、あじさいも言ったことがあります(noteでも書いている気がします。。)。
書かない、言わないまでも、思ったことがあるかもしれません。

その言葉の中には、実は「思い込み」という危険が潜んでいます。
災害の危険はあれこれあります。
「思い込み」というのは、その人の行動の選択肢を狭めてしまう、命を守る行動が出来なくなってしまうモノになってしまう恐れがあります。

こんなとき、「こういう言葉の代わりにどうすればいいのか?」のアイディアをお伝えします。


1.これまで起こらなかった……

よく、ニュースのインタビューで聞くフレーズですよね。
考えてみると、インタビューで応えられているご高齢の方だって、生きてきたのは80年程度。多分、記憶があるのは75年程度。

残念ながら、それ以上に稀な災害は発生します。

温暖化が進む中、これからはどんなに頑張っても洪水や高潮、土砂災害といった雨が影響する災害は増えます。例えば、これまで100年に1回発生していた洪水が、気候変動の状況では100年の間に何回も発生するとも言われています。

人間、多かれ少なかれ自分の経験に頼りがちですが、これからは「これまでの自分の人生経験にないことが起こるんだ」と意識を変えることをおすすめします。
あ、あれです。車の運転で教習所で習うことと同じです。

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「これまで、こうだったから……まあ大丈夫だろう。」
⇒「自分が経験したないことが起きるかもしれない!じゃあ、どうしようか?」






2.被害が起きないように願っています……


「願う・祈るはあなたの身を守る行動ではない。」
あえて言います。願う・祈るで解決すれば、てるてる坊主で十分です。
身を守るための行動を全てやりきったあとで初めて行える行動、「自分に出来ることはすべてやった、あとは天に任す」、それが願う・祈るだと思います。

もし、大雨で被害を受けた地域以外の方が「願っている・祈っている」とおっしゃっている場合、少なからずその出来事を「他人事」であり、「自分には起こらない」と捉えているかもしれません。

大切なのは、「命を守るために自分が取ることができる行動をとっているか」です。

もし、大雨が降っている地域外であれば、願う・祈るよりも、「明日は我が身かもしれない」「自分が住んでいるところでこういう豪雨が起きたら、何を備えればいいんだろう」と考え・備えることができますね。

また、大雨が降っている地域に住んでいる家族や親せき、友人がいる場合、その人たちに「様子を伺う」「避難を呼びかける」などできますね。
NHKのニュースでは、こういった方たちからの呼びかけで命を守ることが出来た方がいらっしゃったようです。

「あなたのこと、思っています。」その一言は偉大です。

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「もう、被害が拡大しないことを願っています。」

⇒「自分の命を守るために、今、私が出来ることは何だろう?」
「そのうち、ここでも起こるかも。今、何を備えよう?」
「○○さん、ーーーに住んでいるぁ。心配だから連絡してみよう。」


3.大雨やんだ、もう大丈夫!

絶対安全とは言い切れない!むしろ、急傾斜地とか崩れるし、増水した用水路とか流される可能性高い!

大雨やんで青空見えたら言いたくなりますよね、正直。
これは、「ワクチン2回打った!もう外で遊べる!」並みに危険です。
ワクチン打ったから安全ではなく、重症化するリスクが下げられるだけですよね……。
人間、どうしても何かに期待をしてしまったり、楽観視するんですよね。

たとえば、山間部や急傾斜地があるところ。
大雨が降った後には、土壌にはいつもよりも大量の水が含まれています。
つまり、土が滑りやすくなっているということです。
たまった水のせいで水の上部にある土を流してしまうんですね。

土砂災害の種類によっては、雨が止んだ後、しばらくたってから発生するものもあります。土壌の中の水が時間をかけて動く場合もあるんです。
ですので、大雨が止んだとしても、1週間程度は特に土砂災害に関しては警戒が必要です。

斜面から離れた2階の部屋で就寝するなどおすすめします。

あとは、増水した用水路や側溝。もちろん、河川も。
増水していますし、流れも速いです。あとは、上流の流木などが流れることがあります。うっかり、用水路や側溝に足や車輪を取られてしまうと水の流れの速さに引きづられることも。水位が下がるまでは極力、離れることが大切です。

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「大雨やんだ、もう、大丈夫。元通り!」
⇒「大雨やんだ、もう本当に危険はない?」
 「大雨やんだ、あと少しだけ川や傾斜面からは離れていよう」


おわりに

こんなとき、つい言ってしまいがちな危険なことば3つをお伝えしました。身に覚えがあると思った方もいると思います。

人間は、思い込む生き物。脳の仕組みのせいです。その思い込みはその人を助けることもありますし、反対に足をすくうこともあります。

これから、嬉しくないけどまだまだ予想される大雨。少しでも、命を守るための行動をやってみませんか?

最後までご覧いただきありがとうございました!

あじさい


我が家の地域にも避難指示が出ました……。
町内が坂の下、坂、坂ノ上を含み、坂の下は川のすぐ近く。かつてよく氾濫していた川でした。

我が家は坂の上にあり、川から十分に標高も距離も離れているので避難の必要がありません。避難指示が出ていても、危険性が及ばない場所であることが確かである場合、「けられている」と言えますね。

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