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たけのこ@マンガライターが2023年12月に読んで面白かったマンガ!

順番的にこの記事から仕上げなければならんだろうということで、まずこれから書いていこうかと思います。みなさま、今年はどんな年でしたでしょうか?

これと並行して今年好きだったマンガの話と、「評価されてるけど好きじゃないマンガ」の話と、「見た映画の与太話」も年末に書いてしまいたいと思っているので頑張ろうと思います。
あ、「評価されてるけど好きじゃないマンガ」もうちょっと募集してますので、もし思いつくものがあれば、ぜひどうぞ!

というわけで2023年12月に読んで面白かったマンガです!

こう……なんていうんですか。
並べてみると、どこか……その表紙がいまいち全体的にPOPな感じじゃないような(笑 いや失礼いたしました。でもいいんです。そもそもわたしがそういうのが好きなんですから。

というわけで気を取り直していきましょー!


『ダンジョン飯』13巻14巻

どうどうの完結。すばらしい。ほんと素晴らしかったです。
ファンタジーとしての魅力的なキャラクターの数々、さまざまな壮大な設定に加えて、モンスターを食べるという悪食っぷり。しかもこれが最初から最後まで悪食っていう。10年やってるんですよ。それが悪食に始まって悪食に終わるなんて!アンビリーバブル!!(笑

いやーほんと漫画家先生は「天才やん……」って思うかた沢山いらっしゃいますけど、九井先生も天才だと思います。


『贋 まがいもの 一』

ふたつめは『贋 まがいもの 一』です。
『夕凪に舞え、僕のリボン』の黒川裕美先生の最新作です。面白かったですね~。江戸時代?の絵師が、自分の好きな絵柄だけでは食べていけず、やむにやまれず贋作に手を出す主人公。

その一筋縄にいかず思い悩む感じとかがいいんですよね。なんていうんでしょうか……人情がある?(笑 今、夜遅い時間っていうのはあるかと思いますけど、ほんとにライターやってるのかよってたまになりますね(笑 

まぁ面白い作品ですよ(笑


『幻想命名記』

小説家と霊が見える画家のバディによる除霊もの。幽霊さんたちはときにはカワイイ雰囲気もあるのですが、ジャンルわけるならホラーって感じでしょうか。
バディで除霊というだけであれば目新しいとは言えないのですが、その除霊というか浄霊方法が変わっているんです。「その怪異のことを知り、怪異に名前を付ける」そうすることによって、怪異が納得して浄化してくれるという。なんでもいいから病名がつくと落ち着く、みたいな感じかもしれません(笑 

なんにしてもその文系の除霊方法がなかなか新しい読み応えになっていますし、怪異もカワイイし、バディものとしても良しっていうことでの選書でした!


『日野日出志ベストワークス』

これはここで選ばなくても……とは思ったのですが、面白かったしなーと思って選んじゃいました。ホラー界の大御所、日野日出志先生のベスト盤ですね。いままで読んだことのない人に手に取ってほしいです。

ホラーっていうとまあもちろん「怖い」が主なわけですけど、大御所の先生たちの作品ってもうなんていうか「怖い」だけでは収まらない読後感になるんですよ。なんだろうなぁ……存在感というか。怖いっていうものを熟知しているからこそ、ただ「怖い」に行きつかないというか。

これは比較的ホラー苦手な人でも楽しめるんじゃないかな、なんて思ったりもしますし。ぜひどうぞ。


『自転車屋さんの高橋くん』7巻

そして7巻です。
この月ごとの選書って、一応まだ巻数の浅いものとかを選びガチなんですけど、これは7巻ですが入ってきました。というのも、先日、先生のトークライブにお邪魔いたしまして、そこで作品の解像度があがったというのが大きな要因です。

意訳ですが「なによりもまずキャラクター。キャラクターがあって、そのキャラクターが動く方向にストーリーがすすむ」みたいなことをおっしゃっていて、それがすごく府に落ちたんですよね。
個人的にストーリーというか、キャラ二人のやりとりに違和感はあったんですよ。でも、物語としてはなぜかスッと受け入れられたんですよね。それ自分としても不思議だったんです。
でもこれが「そのキャラクターならそうなるから」という話を受けて理解できたというか自分的に納得がいったという感じでしょうか。

いや面白いんですよ。ほんと。


『8月31日のロングサマー』2巻

そして待望の2巻です。
1巻から引き続いて、気持ち悪くて良いです(笑 いや2巻はちょっとカッコいいほうによって、女の子の気持ちもちょっと傾いてきちゃったので、わたし的にはもうちょっとキモいところ頂戴!って思っていました(笑

でもいいんですよね。間違いなくラブコメなんですけど、あけっぴろげで一途。にもかかわらず素直にはいかない。この感じが心地よいです。


『商店街のあゆみ』

そしてpanpanya先生の今年の1冊。おもしろかった~。
1年に1冊くらいあるといいですね。とってもちょうどいいです。

毎度おかしな発想を、割と地に足のついた形でお話にしてくれる。「伸びる商店街」って聞いたらどんなの想像します?意外と普通に伸びるんですよ(笑 そのへんの塩梅が心地いいです。いやしです。


『アフターメルヘン』

そしてこちらも新作『アフターメルヘン』です。これも好きだったな~。
グリム童話とかに出てくる道具ってありますよね。シンデレラの魔女の鏡とか。「鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだれ?」のあれです。ああいうのってお話が終わったあとどうなると思いますか?そんな疑問に答えてくれる作品です。

もちろんそんなお話なので、ファンタジーの世界なのですが、なんかちょっと全体的に怖いんですよ。お話的にも、雰囲気的にもダーク。で、そこが個人的には好きでした。上下巻なので、おそらく下巻では細かいお話を全部ひっくるめて形にしてくれるんでしょうし、下巻も俄然楽しみです。

ちょっと怖い読み口の作品ではありますが、いい作品なのでみんなも読んでください。


『いつか死ぬなら絵を売ってから』2巻

そしてこちらは2巻ですね。
漫画家先生はみんな絵を描く人ですから、「絵を描くマンガ」っていうのはそれこそ星の数ほどもあるわけです。でも、そのなかで「絵を売るマンガ」っていうのはあんまりないんじゃないかと思うんです。
もちろん「ギャラリーフェイク」みたいなものはありますけど、あれは「売る」ことが主眼じゃないですからね。

絵を高く売ろうと思ったらどうしたらいいと思います?
そんな漠然とした質問に回答を見せつけてくれる、憧れと現実をおりまぜてくる快作です。こういうの好きです。


『入味 この娘と食卓を囲む日から』2巻

そしてこれにて完結の2巻ですいやだ~続きを見せろ~~ダメ~~終わっちゃやだ~~~~!と思っても終わっちゃうんですよね悲しい。とっても悲しい。どこかでレビュー書くわ。みんなも買ってよ。
全編カラーだからちょっとお高いんですけど、いい百合なんですよ。いい百合料理ものでさ。キャラかわいいし、料理が中華ナイズでこれまた目新しくていい。あー続きがよーーみーーーたーーーいーーーー。だれか先生にたのんでよーーー。

ぐうう。どうかみんなこれを買って、「日本で人気あるらしいよ……続き、描く?」みたいな空気作ってほしいマジで。


というわけでの10作品でした!
ちなみに既刊でいうと、『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』『ガールクラッシュ』がとっても面白かったので、勢いでこんなツイートをしたりいたしました。

いやー両作ともほんと面白いし、『ガールクラッシュ』電書しか出ていないっていうのは本当に文化的な損失だと思います。みんなまずは電書でも買ってみてください。そうしたらそのうち紙も出してくれると信じてます。よろしくお願いいたしますえらいひと!

あと惜しくも10作に入らなかったのは『トリリオンゲーム』8巻。『トリリオンゲーム』もずーーーーっと面白いです。びびります。

とあと、これは出たのはいつだっけな。図書館にあったのでやっと『LA BOMBE 原爆』も読みましたが、デカイし大迫力で、読み応えたっぷりの良作でしたね。いい作品でした。


というわけで、次は今年面白かったマンガ!を書きます!
みなさまの今年面白かったマンガはなんでしたか??
今年も残り数日、よろしくお願いいたします!

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