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『恋は光』がまぶしすぎた冬の日【#マンガの話がしたい】

というわけで。
ながらく積んであった『恋は光』全7巻をやっと読みましたよ。でね。最初、Twitter(現X)に連ねて感想書こうかと思ったのですが、書くのにネタバレ不可避だったので、noteに書きます。

というわけでネタバレ見たくない人は申し訳ありませんが、ブラウザバックでお願いいたします。



やーーーーーーーーーーーーーーーそのなーーーーーーーーーーいやさーーーーーーーーーーーーーーー、いやわかる。わかるんだよ。別に選択として東雲嬢を選んだことはわかる。偏屈な性格もおとなしいタイプも似通ってるし、文学も好きでしょう。そのうえ顔もかわいくて性格もいいと来たら断る理由なんてあるはずがない。

が、しかし。敗因は北代がいいやつすぎたってことですよ。
東雲嬢にはなんの落ち度もない。ただ北代がいいやつすぎたんですよ(大事なことなので二回言った)

長年片思いをつづけ、マンガでも最初から明らかに気があるじゃんみたいなポジションで出てきて、完全にメインヒロインポジだったわけじゃないですか。そのうえ「北代からだけは光が見えない」とか、中学生でも「ははーん怪しいぞ?」ってなるわけじゃないですか。
そのうえ、終盤「北代さんからも光出てます!」ってなったときには、歓喜してきたぞ!これは祭りじゃ!祭りの準備じゃーー!!ってなるじゃないですか。いやだって、ふつうに考えたら序盤からおいてきた布石の回収でしょう。このまま報われるメインヒロインに向けてのフラグ回収祭りのはじまりだ!!いったれいったれー!!ってなったじゃないですか。え?なりませんでした???なるでしょ!いつやるの、今でしょ!って!

そして物語はクライマックスへということで、読者の期待としては……いや、そんな主語を大きくしてはいかん。わたしの!切なる願いとしては東雲嬢には悪いけど、最後はやっぱりメインヒロインがもって行って大円満………のはずが!!!!!ぐあーーーー!!なんってこった!!!!ぎゃーーーーー!!となるわけでした(笑

いやしかもこれが、なんていうか東雲嬢が選ばれる理由もね、決してわからなくはないのがまた自分の気持ちが落ち着かない要因なんですよ。
もうなんていうか、いいじゃん一夫多妻で、とかそんなことも頭をかすめるし、どっちかといえば北代のほうがポイント稼いでたとは思うんですよ、いやセンセイの、じゃなくて読み手であるわたしのポイントをね(笑 
でも東雲嬢だって最初っからずっと一途でなんのひよりもなく、ずっとセンセイのこと見てたんだから報われてしかるべきというか、報われてくれてよかったという思いももちろんあるんですよ。でもその代償として北代が報われないのはあんまりなんだよーーーーーーーーーーーー(大泣き

なんとかしてくれ。
ドラえもんでいい。ふたりにしよう。バイバイン?をだせ。いやもう理由はなんでもいい。なんなら宿木嬢も含めて三人とも幸せにやってはもらえませんか……できれば。というかほんと北代はあそこで振られるにはフラグ立てすぎだとは思います。いやでも東雲嬢だってべつに(ry


はーーーー
ちょっと冷静になりましょうかね。

そもそもといいますか、このマンガの女の子たち3人。毎回お洋服とか髪型とか変わっててもうその段階ですごいよね。表紙みるだけでもみんなかわいいことかわいいこと。かわいいったらありゃしない。
でさ、それはまあうがちすぎって言われるかもしれないけど、やぱり真ん中に好きな人がいるからっていう見方もできるとは思うんですよ。同じ作中でこれだけ違う恰好や髪型が出てきたマンガってほかにもあまりないんじゃないかと思いますよ。
それだけ労力もかかってるだろうし、まあ好きで描いてる面ももちろんあるんだと思いますけどね。

モテなさそうな男がなぜかかわいい子に言い寄られる話とか言ってしまうと、いわゆるハーレムラブコメみたいな感じではあるし、そこに都合の良さがないかと言われればあるんですけど、それ以上に女の子たちに共感させる作りが圧倒的だったんじゃないかなぁ。だからこそこんなクソでか感情になってしまっているわけだし。
まあハーレムラブコメでも自分の推しはそれぞれできると思うので、推しが報われないとそれなりにショックになるかとは思うのですが、三者三様といいますか、あきらかに引っかきまわす役割だったはずの宿木さんにすら幸せになってほしいという感情が出てきてしまうこの吸引力。

ある意味、センセイは狂言回しみたいな存在というか。けして存在感が少ないわけでもなけれど、主眼はヒロインたちで、なんかそこがいわゆる少年誌のハーレムラブコメとは異質な感じを受けたポイントなのかもしれません。

そして、7巻で好いた腫れたをずっとやるわけですけど、「恋とは?」という主題をおりまぜながら、ずっとテンポがすごくいいんですよね。間延びするポイントとかが一切ない。というよりも、そもそも会話がかなり多いはずなのに、それを感じさせない。むしろそれがテンポを作っているような。何回呑みにいったものやら(笑

普通にやっているようで、本当にこれは職人芸というか、秋★枝先生の高い力量を思い知らされます。そもそもこんなに頭硬い話を生みだす段階で、図抜けているとも思いますし。

それでさ。
『恋は光』は映画になってて西野七瀬さんが北代をやってたりするんですけど、こっちはね北代が報われるんですよ。正直にいえばですよ、やっぱり北代が報われたほうが気持ちの準備が整っているというか……、やっぱり途中のフラグからすると北代のほうが素直なんじゃないかとは思います。(個人の感想です)

そんな映画もすごくいい作品なので、こちらも見ていないかたはぜひどうぞ。
あの説明がかったセリフとか、ちょっと変な口調とかも結構ちゃんとやってるんですけど、それがぜんぜん違和感なくってすごいです。7巻分を2時間にまとめたのもすばらしい。いい映画です。


あー最近ではめずらしくクソでか感情になってしまったな。。
なんならわたし結末知ってて、読みだしたんですけど、それでも感情の奔流がとめらんなかったですね。ラブコメって怖いです。

いいマンガなので是非!

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