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たけのこ@マンガライターが2024年6月に読んでおもしろかったマンガ!

さて2024年6月です!

暑い暑いと言っているうちに梅雨がきて、もう夏が来るのでしょう。休まるときがありませんね。7月はセールとかプライムデーとかもあるし、使いすぎに気をつけていきましょう。6月なのでアジサイを意識して紫色にしてみました。

さて、そんな2024年6月にわたしが読んで好きだったマンガです!
ツイートにあるように、画像うまく表示されていない5枚目は『みずほ、中学生、世界崩壊は突然に』の2巻です!


『ふつうの軽音部』2巻

とうわけで大注目の『ふつうの軽音部』2巻です。
『ふつうの軽音部』は仕事でも仕事じゃないところでも、結構文字を使っていろいろ言語化を試みているのですが、その魅力の本質をいまだによくわかっていない感じあります(笑

しいて言えば、実在の音楽が出てくることかなぁと。
その使い方というか、配置がとっても秀逸だとは思います。それがキャラの性格や物語を補正する。その強さっていうのが何物にも代えがたいかと。先生がちゃんと音楽を好きで、そこに根差した物語だからこそ、そういうリアルな音楽の使い方が出来ているのではないかと思っています。

だから邦楽ロック好きな人はみんな問答無用で読んで欲しいし、もちろんそんなのに興味ない人でも十分楽しめる作品です。


『ゴーストフィクサーズ』

『サマータイムレンダ』の田中靖規先生の最新作です。
これまたいい感じの少女と少年によるバディ怪異退治もの?かな。

ちょっと最初の背景設定自体は難しさは感じたんですよ。襲い来る敵がいて、能力があって、固有能力?みたいなものもある?みたいな。
でもキャラが動き出してからは、そんなことは全然関係なく楽しむことができました。キャッチーなキャラがいて動きもアクションもある。もうアニメ化待ったなしの注目作でしょう。


『佐々田は友達』2巻

さてこれまた言語化の難しいマンガを持ってきてしまいました。
面白い!御託はいいから読め!って言ってしまうのは簡単なんですけど(笑

基本はちょうど2巻の表紙にいる優希と、1巻の表紙の佐々田という女の子の話だとは思うのですが、意外と接点がないというか。基本はそれぞれの世界があって、たまにふたりが交わうタイミングもある、くらいの間隔なんですよね。
で、そこでも素直に仲良くやるとか、「やっぱり佐々田の近くは落ちつくわ~」みたい安心感じるほどわかりやすい感じでもない。

むしろケンカしたりするんですよ。
でもすぐあやまって、また変わらない関係性が続いていく。人間関係なんて、なんでもかんでもうまくはいかないと言わんかのように、ワサビのようにピリついたりする。でも、次の瞬間、その辛さはスルっと飲みこまれて、胃のなかに消えていく。
なんというか、そういう雑味があってもいいんだっていうことを肯定してくれる感覚が好きなのかなぁ……

微妙な話って物語になりづらいんですけど、その微妙な感覚を見事に描いてくれているからこそこの作品を好きなんだと思います。


『おひとりさまホテル』4巻

『おひとりさまホテル』やっぱり好きだな。
まあホテルがメインなのでキャラに関しては少々、添え物という感覚になってしまう部分はあるのですが、それでもメインのホテルはたいへん素敵です。

さまざまなホテルをひとりで満喫することの素晴らしさを並べてくれるので、こう、なんていうんですか……おいしいところ取りみたいな(笑

なかなかお安くないところが多いので簡単にはいきませんが、いつかはこの中のホテルに泊まってみたいところです。


『みずほ、中学生、世界崩壊は突然に』2巻

これにて完結は悲しいけれど、1巻も2巻も好きでした。
世界には唐突にバグがおこり、それを解決しないと世界が簡単に崩壊してしまう。そんななか選ばれたデバッカーとして、みずほがそのバグを退治するために奮闘するのでした。

で、失敗するんですよ毎回。
そうすると、世界が崩壊してしまい、もう一度チャレンジすることになる。この永遠に終わらないループの感じがいいんです。何度も挑戦して、あの手この手でバグに挑戦したり、逆にループする構図自体を利用してしまったり、自由度高そうな空間で、アイディア勝負してる感覚がとっても楽しかったです。SF短編を読んでる感じ。

そういえばわたしはもともとメタ的な話が好きなので、それに近いものがあるのかもしれません。次作も楽しみにしています。


『尾守つみきと奇日常。』2巻

つみきちゃんがかわいいのよ。
足大きくて、どこかケモノっぽさがあって、なんかその不器用というか、おおざっぱな感じがむしろ愛おしい。大型犬とかの雰囲気に近いのかもしれません。で、ビジュアルは表紙のようにかわいい女の子なのですから、いいところ取りってやつです。

ここ最近で一番キャッチーな造形をしていると思っているので、はやくアニメとかにしてほしいです。


『大海に響くコール』

これも良かったねー。
高校最後にして、好きな物とか打ちこめるものとかがなくて、悩んでいた主人公が、友達の影響を受けてシャチを好きになるお話。

マンガってなんでもそんなもんだと思いますけど、シャチが好きなんだろうなぁというのが伝わってくる気がするんです。シャチのこういう感じの面を見せたら好きになってくれるんじゃないかとか。そういう「好き」に裏打ちされた構図とかストーリーが良かったなって思います。

マンガらしいとびぬけた行動力なんかもまたそれを助長してくれて良きでした!


『ENDO』3巻

『ENDO』いい作品だと思います。
第2次大戦の終盤に、日本で捕虜となったイタリア人家族の物語。正直地味だなっていうのは今でもかわりませんが、地味なのにちゃんと目をひくし、読ませる。これは単に地味とか、学術的に有意義とかだけでは収まらない強さがあるんだと思わざるえません。

もちろんそんな稀有なストーリーに触れることができるのも、楽しみのひとつ。あと、1,2巻くらいで終わりじゃないかと思いますが、最後までついていこうと思います。

いい作品です。


『撮るに足らない』

エロカップル配信を目論む少年と、嫌がりながらもまんざらでもない空気を出してくる少女、というもうなにそれつき合っちゃえよ、というギリギリの線をせめる今作。

個人的には、こちらもキャラの造形がいいなって思います。かわいいし、ちゃんとエロい。まあ現実だったらはやくヤっちゃえよって思う距離感だとは思いますけど、これはマンガですから。


『アヤシデ 怪神手』2巻

そして2巻。
作中で5年がたって、少年は少し大人になり社会の一員に。

先行きは読めないものの、良いと思われていた組織がいて、そこに反抗する組織がいて、そのはざまでゆれ動く主人公みたいな構図が見えてきていてワクワクします。アクションもあるし、これもアニメ映えしそうな作品です。

今回はちょっと短めになった気もしますが、このあたりで。
以下は10選には選べなかった作品等々です。


その他

『mothers』

『ダンボールバチェラー』下巻

『青色のうさぎ』

この辺、結構よかったです。
あと『青色のうさぎ』と『友達だった人』は、商業じゃないのですが、これみや先生という方が描かれていて、かなりいいです。涙腺つかまれます。
『友達だった人』はすでにTwitter(現X)で冒頭がバズってましたし、仮に商業版が出たら絶対バズると思います。青田買いしたいかたはいまのうちにぜひ。


そして良作だらけの台湾マンガからは、

『ぶらぶらソング』

https://taiwan-comic-city.taicca.tw/book.php?id=59&lang=jp

こちら、音楽とマンガのコラボレーションという目論見で作られており、QR読みとると、そのエピソードのために作られた楽曲が聞くことができるというニクイつくり。

中身も、真造圭吾先生みたいな丸っこくって味のある絵柄で、みなさんも好きだと思います。上のリンクから1話読めると思うので、一度読んでみてください。
買おうと思うと、そこらへんの本屋には売ってないし、ちょっと値は張りますけど、試し読みして面白かったらぜひ買ってみてください。


『盤上のオリオン』

2巻ももう出ていますが、2巻はまだ読んでません。
新川直司先生の最新作は将棋ものです。

将棋もの最近いっぱいあるし、そもそもリアルが創作よりもすごいっていう意味わからない状況だから、最初「ああ将棋ものかー」と思って、敬遠していたのですが、読んだらこれがまー面白い。いいキャラが、いい目つきしてるんですよね。

さすがとしか言いようがないですね。というかわたしが好きなのでしょう。とっても面白かったです。2巻も読みます。


そんな感じの6月でした!
7月は結構、注目株ありそうなのでまた頑張ってマンガを読んでいこうかと思います!みなさまはどんな作品が刺さりましたか?

ではまた!


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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)