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『怪怪怪怪物!』外に出られない今だからこそホラーを見よう!【映画】【レビュー】

どうも私は意外とホラーが好きらしい。

と、ここ最近映画を見あさっていてよく思う。数ある売れた作品、評価された作品も見ているけれど、心に突き刺さることが多いのが『ホラー映画』なのだ。不思議だ。

そして家からなかなか出られない今だからこそ、配信サービスでみられる良質な作品を共有しよう。そういう崇高な心で、世のため人のためを思って紹介しようと思う。その名も

『怪怪怪怪物!』


という。台湾のスプラッタホラー映画だ。

「タイトルからして完全にB級映画じゃん」

という気持ちはとてもよくわかる。私もB級映画だと思って見始めた口だし。ちなみに原題は「Mon Mon Mon Monsters」なので、日本に入ってきたときにダサいB級タイトルになったわけではない。むしろ割と忠実だ。
それに制作にかけられたお金は、おそらく結構立派な金額で、とてもB級といえるレベルではない。

スプラッタホラーだから、痛いシーンも怖いシーンも沢山ある。まあでもそれは我慢してくれ(笑 だってスプラッタホラーだから(笑

しかしそれ以上に映画として非常によくできていると思う。単に「痛い」「怖い」に終わらないのだから、ホラーというジャンルにわけられ、B級まがいのタイトルで敬遠されるのは非常にもったいないのだ。

プライムビデオで見ることができるのだから、だまされたと思って一度見てほしいのだ。

舞台は学校。主人公は「いじめっ子グループの下っ端」の男の子。
グループはある時『怪物』に遭遇する。勘違いもあって、怪物をとらえ、秘密基地のように使っていたプール(今は使われていない)に怪物を監禁。いじめてうさを晴らすようになる。
しかし怪物には姉がおり、妹を取り返そうと夜の街を徘徊していた。
はたして少年たちの運命はいかに……

といったところが大筋。

特筆すべきは、出てくる登場人物がほぼ全員、胸糞の悪い性格であること。主人公の少年も冷静に見ればなかなか胸糞だ。スタイリッシュに隠されていたりもするけれど、残酷描写もかなりのもので、結構な血の量が出てくる。

そういったホラーとしての要素もかなり振り切れていることは間違いない。しかし、監督が本当に撮りたいのは、そういう部分ではなく、主人公や取り巻く人間、そして怪物の「心の機微」なのだ。

『羊たちの沈黙』の主人公が男だったら、あの作品は単なるサイコホラーだったかもしれない。この映画もネタだけであれば単なるスプラッタホラーだ。しかし、そこにこの監督の「心の機微を撮る」という視線が入ることで、映画としての格が上がる。

結果として、単なるホラーではなく「過激なホラーを下敷きにしたヒューマンドラマ」とでもいうべき稀有な映画がここに誕生したのだ。

今、こんな状況なので、家から出るわけにもいかず比較的時間もあると思う。せっかくこういう機会なのだから、前向きにすごしたい。

そんなわけで、だまされたと思って見てほしい(笑

いい映画だよー痛そうだし胸糞だけど(笑
主役の子、結構カワイイ顔してると思うよー(笑


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