整ったちゃぶ台ほどひっくり返したくなる
最近は、田中圭一さんといえば「うつヌケ」を描いている方という風潮があるようだ。
今度ドラマにもなるようだし、各所で取り上げられいまだに平積みも多く、実際に30万部を超えて売れている。だから当然といえば当然だ。
お陰で私の中の悪い虫が大変ぞわぞわしている笑 なんだっけ、そう「みぞみぞする」でもいい。
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先に説明しておこう。
「うつヌケ」とは、ウツを患っていた田中圭一さん本人がインタビュアーとして、過去にウツを患ったことのある人に、どんな時にウツになったか、そしてどうやってウツを抜けたか、ということを聞いてまわる漫画です。
田中圭一さんという方の絵はあまりにも手塚治虫なので、そこにはびっくりされる方もいるかもしれませんが、そこはスルー推奨です。
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筋肉少女帯の大槻ケンヂさんが出てきたり、治療法を語る側で、精神科医のゆうきゆう先生が出てきたり、バラエティにとんだ相手が出てくるのも面白い。
そしてギャグなんかを挟みながら、いい意味で「軽く」沢山の人の体験談と、うつヌケ事例を知ることができることがこの漫画の最大の魅力でしょう。
そんな単純に漫画として楽しく読める、知識としても価値がある。という二面性が売り上げに繋がっているのでしょうか。
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そんなわけで今のところ田中圭一さんと言えば代表作は「うつヌケ」。
それで別にいいんですけど私の好きな田中圭一は、お下劣下ネタギャグ漫画家の田中圭一だったりします。
いつの頃からか、年を重ねたら下ネタがいけるようになってしまった私。表向き漫画は表向き漫画で面白いのだけれど、誰かこっち側の特集もしようよ、と良からぬことをささやくやつがいる。
同人誌まで手を出した日には、ジブリも真っ青の下品さ加減。そういえばnoteにあげてましたね。いやあ素敵だなぁ。
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最近は実際、表向きの活動も多いですけどね。
「若ゲのいたり」なんかの連載とかとても楽しいし、「サラリーマン田中K一がゆく!」とかも純粋に楽しい表向き漫画でした。
私なんかがおすすめしなくとも、純粋に面白い漫画を描ける人であることは間違いないのでしょう。絵柄はともかく。
でも三鷹の森とか神罰とかそういうひどい側面もたまにはフューチャーしてもいいんじゃない?なんて思った悪い虫こと私なのでした。
いいのかな101日目の新たな門出がこれで笑