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「問題」は引っ越しする

「問題だ」

「由々しき事態だ」

「大変だ」


まぁ、生きていると

実に色んな
「問題」というものに出会う。


同じものをみても、
「問題だ」という人もいれば


それを気にも止めない人もいる。

「問題」
と呼ばれる事象に対する

向き合い方、
接し方、
捉え方、
感じ方、
対応の仕方

これは人によって全く違う。


自分自身のことのみならず、

「こんな問題を抱えているんです」と、
誰かに相談を受けることもあるし、

「自分が抱えている問題は、
こんなに凄いんです」と、

どういうわけか自分の問題を
アピール(自慢)する
人にも出会うことがある(笑)


誰かに相談を受けたとき、
どうすべきか?
どうあるべきか?


なにが正解か、
それは分からないけど、

ぼくが個人的に、
いつも思っていることがあって。

それは、


「放っておくこと」


なんだな。


相談を受けたら、
解決策を提示したり
ティーチングしたり

そうやって、
ガッツリ相手に介入するのではなく。

ただ、

「放っておくこと」


これが一番だと思っている。

ま、
そうは言っても、


手を貸さないわけにはいかないし、

物理的に介入した方が
良いケースもあるだろうし、


とくに、
自分の子どもが未だ小さい場合

親として、
やらなきゃいけないこともあるわね。

だから、
別にぼくが言っている

「放っておくこと」

が絶対ではないし、
それが全て正しいわけじゃない。

でも、
それでもぼくは

「放っておくこと」

基本的には、
これが一番だと思っている。

なんでか。

「問題」と呼ばれるものの、
なにが厄介かというと、

元々は
相手が「問題だ」
と思っていた「だけ」なのに、


この「問題くん」は、
引っ越しするのよね。

あっという間に。


相手が、

「大変なんです~」

「問題なんです~」


って言ってるとき、


「へぇ~」
で終わる人のところには、
この「問題くん」は引っ越しせんのよ。

そうではなく、

「おお、それは大変だ」

「おお、それは問題だ」

と、

「問題だ」と思っている人と
同じ目線に、
同じ意識レベルに合わせると、


途端に「問題くん」が
こっちに引っ越してくるのよ。

引っ越してきたら、

さっきまで
「相手の問題」だったのが、
「自分の問題」になってしまう。

だから、
自分のことのように

ずっと憂鬱になるし
ずっと気になるし
ずっと心配だし
ずっと落ち着かなくなる。

「相手の問題」だったのに、

「自分の問題」として迎い入れてしまったから


相手の問題を、
自分が解決しようとしだす。


そもそも、
それが「問題」じゃなかったとしても。


「問題」という
なにか絶対的なものがそこにあるのではなく、


その事象をみて、
「問題だ」と感じてしまう人が先ずいる。

そして、
その「問題」を抱えてきた人をみて、

その人と
同じ目線で、
同じ意識レベルに自分がなっていると

その「問題」は、「自分の問題」になる。


じゃあ、
「放っておく」とどうなるか。


「こんなに大変なんです~」

「由々しき事態なんです~」

「大問題なんです~」

と誰かが言っても、


「へぇ~。あなたはそう思うのね」

で終える。

ここで断ち切る。


そうすると、

「問題くんは」絶対に引っ越しができない。


相手のところで、
ずっと留まることになる。

だって、
自分はそれを「問題視」しないんだから。


自分は相手と意識レベルを合わせないんだから。

ここをキープすることがめっちゃ重要。


そして、

「放っておく」というのは、

相手の可能性を信じるということであり、

相手はそれを乗り越えることができると
信頼することでもある。


「助けてあげなきゃ」

「自分が手を貸さなきゃ」

「フォローしなきゃ」

そうやって、
「相手の為」と言いながらも、

実はそうではなく
「自分の為」だったり。


実は、
自分だけの「お役目」がほしくて、

頼りにされたくて、

誰かを助けているという満足感がほしくて、

誰かに必要とされていると思いたくて、

そういう自分の根っこにある
「不安」を消したくて、
「承認欲求」を満たしたくて、

相手にどんどん介入する。

相手の問題を、
自分の問題にしてしまう。


覚えておいてほしいんだけど、


相手の問題を
自分の問題にした時点で、


相手はそれを、
自分の力で乗り越えることはなくなるんだ。


相手がそれを、
自分の力で乗り越えるチャンスを奪うことになるんだ。

自分では、
良かれと思って
相手を助けようと思って

そう言うかもしれない。


でもね、
未来永劫
ずっと自分が相手の
「保護者」でいれるわけじゃない


未来永劫
ずっと自分が相手の
「問題解決者」でいれるわけじゃない。


どっかで線引が必要だし、

どっかで手放す必要がある。

もし、
本当に相手のことを想うなら


なんでもかんでも「問題だ」と言ってくる
相手の意識レベルに合わせないこと。


相手の問題を
自分の問題として背負い込まないこと。


相手がそれを、
自分の力で乗り越えるチャンスを奪わないこと。

どうしても「相手の問題」を
「自分の問題」にしたくなってしまうなら

本当に解決すべきは、
相手ではなく、

自分の方だろうね。





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