自分のベースには何があるのか
いつも本気120%のサービスを提供していると、
本気120%でないと我慢できない人が集まってくる。
いつも笑顔で対応していると、
笑顔でないと我慢できない人が集まってくる。
いつもスピーディーに対応していると、
待たされるのが嫌いな人が集まってくる。
何でも相手の要求を受け入れていると、
我儘ばかり言う人が集まってくる。
いつも謝ってばかりだと、
絶対に謝らない人が集まってくる。
いつも値下げばかりしていると、
「値下げありき」の人が集まってくる。
いつもバカ丁寧にしていると、
些細なミスも許せない人が集まってくる。
本気120%も
笑顔も
スピーディーも
受け取るも
謝るのも
値下げするのも
丁寧にするのも
それはそれで素晴らしいことだ。
それが目の前にいる、
自分が大切にしたいお客さん相手なら
惜しみなくやったらいいと思う。
でも、
そうではなくて。
そのベースに、
「人に良く思われたいから」
という
他人の期待が土台にあるのなら
早めに軌道修正が必要かもね。
「それ」を売りにしていると、
「それ」を自分のアピールポイントにしていると、
結局
そういう人ばかり集まってくる。
ずっと、
「本気120%」で
サービス提供ができればいいけど、
120%がデフォルトになると、
いつか自分が疲れてしまう。
それを楽しめなくなる。
そのうち、
それは「やりたいこと」から
義務感に変わり、
義務感はどんどん自分を苦しめていく。
目の前にいる
自分が大切にしたいお客さん相手に
サービスを尽くすのと、
「自分は自分でいいんだ」
そういう自信の無さからくる、
「他人に喜んでもらうことでそれを紛らわす」のは、
全く意味が異なる。
前者は、
「自分ありき」で動いているから
エネルギーはどんどん湧いてくるけど、
後者は、
自分の存在不安を紛らわすために、
「自分」を必要以上に
大きく見せようとしているだけだから、
直ぐにガス欠になる。
自分のベースには何があるのか。
今、目の前にいる
相手が大切にしたいお客さんだから、
喜んでほしくて、
自らそうしたいのか。
それとも、
そもそも自分に自信がなくて。
だから、
自分を少しでも良く見せようと背伸びして、
そうやって、
見えを張って「自分」というものを
承認してもらいたくてやるのか。
ここには大きな違いがあるのだ。
だからこそ、
しっかり向き合いたいところ。
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