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「あえて飲まない」という選択、と7月14日の日記

ほぼ日でおもしろい対談企画がありまして、それを読んでいたのですが、これです。

糸井重里さん(下戸)と、投資家の藤野英人さん(下戸)の下戸対談。

もうこの時点でおもしろいんですが、内容はもっとおもしろくて、下戸な人たち、つまり「お酒を飲めない、飲まない人たちの市場って、かなり大きいですよね」という話なんです。

サントリーの社員さんとか、元博報堂でサントリーの担当を20年くらいやっていた方のインタビューもあって、実際の声やデータもあるのでおもしろいんです。

いま、統計データを見ると、
20代の人の飲酒習慣率やビール消費量が、
右肩下がりでガタガタっと落ちてるんですよ。

そこから
「若者のアルコール離れだ。ビール離れだ」
と言われるわけですけれども、
見方を変えるとこれ、
ノンアルコール需要の増大なんですよね。

ぼくは、以前から藤野さんの投資哲学とか、運用している「ひふみ投信」のお話が好きで、本もいくつも読んでいるのですが、今回の本も、ほぼ日のページで紹介されていたので、すぐに書いました。(ほぼ日で読む連載に関する本は、だいたい買うことにしてるんです。)

さっそく、届いたので読んでみたんですね。

日本人の成人の半分以上は「お酒を飲まない(飲めない)」「ほとんど飲まない」「やめた」人。
それにもかかわらず、お酒を飲まないことはネガティブにとらえられることが多く、お酒を飲まない人向けの商品やサービスはほぼ未開拓の状態だ。

日本の成人の半分以上を占める「お酒を飲まない人」をターゲットに市場が開拓されれば、新たな成長産業となる可能性が高い。

本書のタイトルである「ゲコノミクス」とは、この新たな市場を称している。その担い手となるのは、お酒を飲まない・飲めない・飲みたくない「ゲコノミスト」たち。(『アマゾンの内容紹介』より)

この紹介にある内容がすべてと言えば、すべてなんですが、藤野さんのような世の中を読む「投資家」の方がこういう見方をしているというのが、視点としてすごく興味深いな、と。

この本を読んでみて思ったのは、「ノンアル」の需要…もっというと「お酒をあえて飲まない人」へ向けた市場って、ものすごく可能性があるなということ。

体質的に「飲めない人」に加えて、今は、「あえて飲まない人」や「飲むのをやめる人」が多くいるそうなんです。

かくいうぼくも、やっぱり「健康への意識」や「シラフの時間」を大事にするようになってきているのを普段から感じます。もちろん、お酒を飲むことは楽しいし、美味しく飲んでいますが、量は確実に減ったし、あえて飲まない期間というのも確かにあるなぁと。

そんな自分の状況にも照らしてみても、興味深い内容でした。

飲むことを前提としている飲食店の今後

また、ぼくがほぼ毎日読んでいるnoteがあって、渋谷の「バーボッサ」マスターの林さんの記事なんです。

飲食店やバーの未来とか、男女の恋愛について毎日マガジン形式で更新しているんですね。

個人的には、「お店(飲食店やバー、喫茶店)」などに関する記事がものすごく学びになっています。今後、自分でも何かしらの「場作り」をしたいと思っているからなんでしょうけど、今一番よく読んでいるマガジンです。

この中で、たしか何度か、「ノンアル」についても記事を書いていたと思って過去の記事を調べてみたんです。

で、見つけたのですが、どうやらぼくはこの期間に購読していなかったようなので、無料部分だけ引用しますね。

これから「ノンアルコール・ドリンク問題」、日本ですごく大きな問題になるとは思ってまして、それに対するアイディアを5つ考えました。

その5つの中に、藤野さんが言ってることと同じ部分がいくつかあって。

実は多くの夜の飲食店がどうしてソフトドリンクを軽んじて、お酒に力を入れるかというと、ソフトドリンクって「2杯、3杯」ってお代わりしてくれないんです。僕でもカフェでそんな何杯もジュースやコーヒーは飲みません。でもお酒だと「2杯、3杯」飲みたくなるんです。
だから最初から、すごく凝ったノンアルコールカクテルや、すごく美味しい高級なお茶を用意して、1杯2500円とかにするっていうのもアリです。でもどうでしょうかね、お客さん来てくれるでしょうか。

藤野さんのように、いろんなビジネスや、世の中の動きを見てきた投資家の目線と、林さんのように、実際に長年お店を経営している方の見方が一致しているということは、もうこれは「必然の流れ」なのかもしれないな、と。

「ゲコノミクス」には、こういった話の他に、今後飲食店が心構えとすべきこと、実際にノンアルドリンクを拡充させている航空会社についてなども書いてあって、「ゲコノミスト(飲めないor飲まない人)」に対する対応は、まさに「時代に求められたもの」という結論になっています。

お酒のビジネスや、飲食店経営されている方は、読んでみると何かヒントになりそうな気がしました。


冒頭に紹介した、ほぼ日の対談も、ライト内容で読みやすいのでおすすめですよ。

 *

7月14日(火)

朝、7時30分過ぎに起きて、体がすごく重たい朝。雨とか低気圧の関係もありそう。ウォーキングはおやすみにして、軽く筋トレをしてからシャワー。

朝食に、ご飯と納豆、夕飯の残りのお味噌汁を食べて、娘を幼稚園へ送って、自分も出社。

こういう体が重い日は、通勤での移動はいい意味でリフレッシュ時間にもなる。

午前中、落ち着いて作業を進める。

お昼は、食欲があまりなかったのと、胃腸を整えたくて、セブンで干し芋を買って、食べる。あと、新商品の「豆腐バー」(機能性重視で、あんまり美味しくない)

午後は、ミーティングあり、作業ありあっという間に夕方。

翌日のやることを紙にまとめて退社。

自宅近くのセブンで、新商品のハーゲンダッツ「きなこティラミス」を2個買って、妻と娘にお土産。自分用には、「冷やし焼き芋」を。

夕飯は、肉じゃがの残りと、炊き立ての土鍋ご飯、あさりのお味噌汁と手作りナムルで美味しくいただきました。

お風呂を済ませて、前日に見損なった「100分de名著」を観る、吉本隆明は生涯通して、取り組んでいきたい思想家の一人。巨人の肩から振り落とされないように、がんばりたい。

その後は、届いたばかりの「ゲコノミクス」を読み終え、15分ほど瞑想をして、就寝。

よく動き、控えめに食べ、本を読み、よく寝れたいい1日でした!

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