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南瓜、ねぎ、かつお節の日。

カウンターしかない、ちいさな定食屋。の前まで、ぼくは見知らぬ人(こち亀の両さんに似てる)に連れて来られた。見知らぬ人は、引き戸を少し開き、店長に何事か言っている。と、気付けば、茶碗を一つ抱えていた。ご飯の上には、かぼちゃを煮たのが乗せてあり、かつお節と小口ねぎがふりかけてあった。見知らぬ人はそれを食べながら、また歩き始めた。ぼくは「一人分かい」と思いながら、その人の後を追うのだった。夢の話です。


見知らぬ人と、見知らぬ街。昨日のぼくは、何度も来たことのある街の、けれど見知らぬ場所をいくつか訪れた。マップアプリをフル活用して、帰るころには充電が2%まで減っていた。(なぜか切れなかった。)時々バスを利用し、ほとんどは歩いた。


コーヒー教室? に初めて参加した。スタッフさん、他の参加者さんは、当たり前のように見知らぬ人。見知らぬ人の前で、初めてコーヒーを淹れる。よくよく考えたら、見知った人の前でも淹れたことがないのに気付く。(パートナーは除く)焙煎した豆を飲んでもらったことはあるけど。なんちゅう順番だ。ちなみに、人前で淹れるコーヒーは、レシピはあったけど途中で忘れてしまったので、フィルター内の様子をうかがいながら淹れることになった。いつも通り。


コーヒー教室の会場の近く(徒歩20分)に、気になっていた展示があった。ので、ギャラリーまでてくてく。何度か訪れている珈琲屋さんの出店もある。ので、展示を眺めたり、冊子を買ったり、コーヒー(おいしい)を飲んだり。外を見ると、窓に反射している照明が、丁度木の枝に重なって、実がなっているようだった。コートなしのぼくには、それがとても温まる光景だった。


たまたまバス停が近くにあったので、それで時々通っている古本屋へ。ここ半年探していた本を、あっさり見つける。「あ!」と思わず大声が出たため、他のお客さんに驚かれる。すみません。そんなお客さんは、いつか会ってみたいと思っていた歌人さんだった。(以前、店内に置いてある歌集を、読んだことがあった。)おすすめの本を教えてもらいつつ(初対面の人との恒例行事。)つくづく面白い日だと思った。


見知らぬ人。見知った人。見知らぬ街。見知った街。いろんなものが混ざり合って、今朝の夢ができたんだろう。なぜか、かぼちゃとかつお節とねぎを乗せた白米になったけど。いや、おいしそうだな。


それにしても、不眠症のぼくにしては、よく眠れた。面白い日の翌朝は、熟睡できて、かつ、面白い夢が見れるらしい。学んだ。

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