星屑コンピレーション後夜祭⑧ゆか
こんばんは!
創作処 愛染屋、脚本担当の愛楽ゆかです。
創作処 愛染屋
第12回公演
『星屑コンピレーション』
終演! からの後夜祭!
本日は脚本担当の愛楽がお届けしてまいります。
星屑コンピご観劇くださったみなさま、関わってくださったみなさま、応援してくださったみなさま、誠にありがとうございました!
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本日は3つの短編のうち最後のひとつ、『蠍の心臓』についてお話しします。
『わすれられないおくりもの』のイメージと言われ、小学校ぶりに読み返しました。インターネットに上がっていたものだけでなく、たまたま行った献血ルームに置いてあったので、絵本でも読みました。当時も大好きな作品でしたし、今読んでもとても心が切なくあったかくなり大好きになりました。
この雰囲気を、星屑コンピのテーマに沿って、愛染屋らしさ満載で脚本にするぞ! となって書いたのが本作。私としては一番自由に書いた脚本でした。愛染屋の団員2人と、高校時代からお世話になっている方が俳優をやるとなったので、よっしゃ自由にやったるぞ! やれるぞ!()と自由なターンをいつもより気持ち(?)のびのびと書きました。
脚本執筆中に闘病中だった祖父が亡くなりました。このお話も「蠍の心臓」が亡くなる……超新星爆発して高く夜空に昇り小さな星々となる……までの物語だったので、途中辛くなるときもありましたが、ただ悲しい、辛いだけではないんだ、残されたともだち2人が、観てくださったお客様がやさしい、あったかな気持ちになれる物語にするぞ! と、たまに涙がこぼれそうになりながら、でもとても楽しく書いていました。
さて、最後に『蠍の心臓』の裏話かつ思い出話として、2つ紹介します。
1.幻の「一緒にジョギングするシーン」
「蠍の心臓」がやりたかったことをすべてやりきってしまおうと、いろいろなムチャをしていくシーン。完稿では、ストレッチ、本を全部読む、おまじないをする、部屋の片付け(遺品整理)をする、となっていました。
実はストレッチはストレッチで単体ではなく、ストレッチをしてその後「ジョギングをする」というシーンだったのです。
蠍の心臓が「ほっほっほっ」と言いながら走る……もとい、ゆっくりと歩く……というシーンでした。
ともに歩いてきたんだよ、というあったかシーンを構想していましたが、尺の都合でカットになりました。
2.伝説のト書き、爆誕
蠍の心臓が、星々となって昇っていくシーン。
ト書きがこちら。
……はい! そのまんまです。
これをどう演出しろと、舞台で表現しろと……と、稽古場はうなっていたとのことです(すみませんでした)。いや本当にその通りです()。スタッフのみなさま、とても素敵なシーンを本当にありがとうございました。
高校の部活時代に書いた、私の脚本歴では2本目の作品では、主人公がこれまで仲良くしてきた女の子の目に徐々に見えなくなっていくシーンで、その女の子に「透明になってる?」と言わせていました。
それに比べたら成長したもんだと思いつつも、ふんぞりかえらず(かえれるはずもない)まだまだ脚本を書く、戯曲として創ることを頑張っていきたいなと、もっと成長して、おおきくなっていきたいなと思いました。
舞台を創ること以外にも創作がしたい、これまで舞台で表現してきた物語や世界をもっと知っていただきたい、楽しんでいただきたい……そんな思いから始めたnoteです。 細々と更新しておりますが、少しでも楽しいをお届けできていれば幸いです。 もしよろしければ、サポートよろしくお願いします!