金運線と僕【エッセイ】

母が手相の番組をみたらしく、太いマジックで金運線を引いた手を見せてきた。

「どう? これで宝くじ買ってくるんだ?」
「いいじゃん」
「あんたは金運線あるの?」

僕は、手のひらを眺める。
それは、 「薬指の下からすーっと下に伸びている線」らしい(みなさんも確認してみてほしい)。

画像1


僕には線がなかった、舗装したあとのコンクリートぐらい凸凹がない。

「あんたも引いたら?」
「いいよ、どうせ・・・・・・」
「そう?」
母は部屋から出ていく。

僕は、いつもの否定グセで否定してしまったが、ほんとうは金運線を引きたくてモゾモゾしていた。
(絶対押すなよ!と言われている感覚に近いかもしれない)

僕はこっそり太いマジックで線を引いた。


で、お金が空から降ってきたか?
残念ながらそれはなかった笑

けれど、なぜかずっとワクワクする。

道を歩いていても、もしかしたらお金が落ちているかもと期待したり(交番に届けなさい笑)
ひょんなことから、大富豪と友達になれるかもしれないと、電車で大富豪探しをしたり。。。

そこで気づいたんだけど、もしかしたら
線を引いたから、金運になるんじゃなくて
線を引いて、日常を金運を求めるように生きるから金運になるのかな?

まぁ、どちらでもいんだけど、とにかく金運線引いてみてください笑
ドアの端に足をぶつけることもあるけど(きっとあれは金運線のせいじゃない笑)

僕はすっかり手相のとりこになってしまいました。
もし、道端で手のひらがマジックで真っ黒になっている人がいたら、それは僕なのでそっとしておいてください笑



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